第40回はKDDI(9433)、
ドイツ証券では、移動体通信事業は既に成熟産業であり、
加入者シェア争いも無意味な競争に終始するだろうと指摘しています。
また個別への投資妙味は、バリュエーションと株価との乖離のみにあるとして
います。
同社は設備投資効率が相対的に最も高く、DCF理論株価では608,061円と試算
され、実際の株価との乖離差が大きくなっていると指摘しています。
UFJつばさではレーティング「A」として新規カバレッジを開始したもよう。
増収効果と経営効率化による高い利益成長性を材料視しているようだ。(フィスコ)
これらの意見を聞くと割安にも思えますが、最近の株価の動きは35万円台の
ボックス相場となっています。それでは株価分析およびこれからの株価予想ですが、
2003年3月決算の1株当たりの純利益は12806円と予想、2004年3月の決算では
さらなる増益を予想、実際にアナリストの予想も「強気」の意見が大勢となっています。
4月9日現在の終値は355000円で予想PERは約30倍弱と割安といえないと思います。
1株あたりの純資産は203129円で、今の株価から見るとやや割高に思えます。
短期的には調整で大きな動きは期待できないと思います。中長期的には
さらなる株価高騰は期待できると思います。今の業績予想からみると50万円程度までは
上げてくると見ています。アメリカの株価低迷が株価の上げの足を引っ張っていると思われます。
積極的に買いとはいえないですが、長期的には期待できるのはないでしょうか?
(2003年4月10日作成)