気になる注目銘柄

 第13回・アドバンテスト(6857)

 第13回はアドバンテスト(6857)、半導体テスターの最大手企業で
先端技術でリードする会社であります。2001年3月決算は過去最高益を更新、
年間配当も13円増の50円を予定。最高益を上げる要因は、
携帯電話が半導体需要を押し上げ、フラッシュメモリー用テスターが
大きく売上げに貢献、ロジック半導体向けのテスターが
新製品の開発によって業績に寄与し、計測器も好調。
2001年秋にもニューヨーク証取に上場予定。
 それでは株価分析ですが、
2001年3月決算売上高(連結)は2622.14億円、純利益は470.73億円
PERは約30倍と日本企業の基準としては割安といえますが、
来期決算予想のPERは約45倍。それでも割高とはいいにくいですが、
バリュー株とはいえないでしょう。1株純資産は2711円と単純に時価と比べると
割高といえます。しかし株式分割の期待もあると考えられるということ、
そして株主資本比率の高いこと、株主本位の経営の期待、
この業績が維持できるなら10000円割れは買いと言えるでしょう。
実際に10000円割れは買い場だったからです。しかし私は買いたいと思いませんが。
上値の目標値は18000円がメドになると思います。多少バクチ的要素はあると思います。
 (2001年5月12日作成)

 米ナスダック市場でAMDやアプライド・マテリアルといった半導体、
半導体製造業が下げた影響を受けている次第ですが、それに加え
日本の半導体産業全体が国際競争力を失う状況ともなってきているのが現状のようです。
ハイテク株が軒並み下落、米国株安に加えて円高の進行が懸念材料になり、
大きく下げていったものと思われます。2002年3月決算では約230億円の赤字を計上。
来期も半導体市況の本格回復に時間がかかれば連続赤字もありえます。
アナリストは中立の意見が多いですが、この銘柄は買いとは言い難いでしょう。
2003年3月決算の1株当たりの利益は-15.3円、来期も赤字と見ています。
1、2年で倒産はないと思いますが、売りと考えて間違いないでしょう。
 これからの株価予想ですが、2002年3月に12000円の高値を付けましたが、
それ以来は下降トレンドとなっています。今年中に7000〜8000円まで戻すかもしれませんが、
依然として割高感がありますので、まだ下げてくると考えられます。
2000〜3000円台になる可能性も十分あると思いますので、短期に反発はあっても、
まだ下げてくる公算が高いと思いますので、買いの方は慎重に短期売買の方がいいと思います。
長期的にはある程度の回復はあるかもしれませんが、今のところ大きな期待は持てません。
10000円以上になったらオンの字といったところでしょう。短期的に暴落もありえると見ています。
 (2002年8月4日作成)

買い判断―短期(1〜3ヶ月)・D 中期(3ヶ月〜1年)・E+ 長期(1年以上)・D

 

 

 

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