気になる注目銘柄

 第17回・トレンドマイクロ(4704)

 第17回はトレンドマイクロ(4704)です。最近暴落になっているので、
急遽株価分析をやることにしました。今まででも割高だと思っていましたが、
これからの株価はどう動くのでしょうか。99年9月に1株→3株、今年3月に1株→2株に
株式分割しています。7月16日現在上場最安値を更新しているわけですが、
株価下落の原因は業績悪化を嫌気した売りであります。
期待を裏切られ、株価は下落の一途を辿っています。
レーティングの格下げ、業績悪化と悪材料が出ていますが、
しかし業績が悪いわけでなく、下方修正であって赤字転落になっているわけではありません。
好環境は続いているのも確かです。新種のウイルス発生で、対策ソフトを導入する
企業が増えている、ウイルス駆除・防御サービスが順調であります。
もともと高成長、高業績を前提となっている株価でしたので、
株価が暴落するのは当然といえるでしょう。
 それでは株価分析ですが、98年の高値9190円でも株式分割によって
1株→6株に増えているので買いコストは1532円でまだプラスであります。
残念ながらまだ上げる可能性が高いと考えられます。
ROEは21.1%(2000円12月決算)と高いといえますが、しかし1株資産は400円にすぎません。
配当は98年決算以来無配、これは株式分割を行っているので、
あまり気にしなくてもいいですが、株価が下落していますので
これからの株式分割は期待できそうにありません。
株価が高いことが株価高騰の期待を持てたところがありますので、
それほど魅力の感じないトレンドマイクロはこれからの株価高騰は今までより難しいと思います。
ただ下げすぎると戻りもありますが、今のところはそれはないと思います。
短中期的には下げトレンドでしょう。つまりまだ株価を下げるということです。
1000円以下もありえると思います。リバンドもありますが下げていくでしょう。
基本的には売りでしょう。しかし長期的には徐々にですが上げてくると思います。
でも大きな期待は持たないほうがいいでしょう。ナスダックの高騰があれば話は別ですが・・・。

買い判断―短期(1〜3ヶ月)・D 中期(3ヶ月〜1年)・D 長期(1年以上)・D

(2001年7月17日作成)

 

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