気になる注目銘柄

 第18回・日本マクドナルド(2702)

 第18回はマクドナルド(2702)、日本法人のマクドナルドです。
『日本マクドナルド が26日、公募価格4300円を9.3%上回る初値4700円で
JASDAQ市場に上場を果たした。同社は、フランチャイザー店舗展開および、
フランチャイジー店舗展開事業を手掛けており、
2000年12月期には売上高3578億8600万円に対して292億9700万円の経常利益を計上していた。
2001年12月期予想を元にしたPER倍率は42.4倍と外食関連株としてはやや高めなものとなったものの、
ブランド名ではソニーにも匹敵する有名企業の上場となることに加え、
中核的な「デフレ」関連銘柄としての前評判も高かったことを受けて
市場での評価も上々のものとなる形となったようだ。 [テクノバーン 2001年7月26日より]
『40倍を超えているPER面は外食産業の中ではやや割高との指摘も多いが、
株式上場が各マスコミで大々的に取り上げられたことを受けて個人投資家の関心が高い。・・・
「ハンバーガー券やおもちゃなどを選択できる株主優待制度があり、
子供のいるサラリーマン投資家などが長期投資をするケースもあるようだ」と言う。』
[ラジオたんぱ2001年7月27日より]
個人投資家の関心が高い一方でこんな意見もある。
『株式市場が低迷する中で、絶大なチェーンオペレーション力を持つ
マクドナルドの上場には注目が集まっていたが、市場ではさまざまな思惑が交錯していた。
「スタイルが確立してしまった」ことに対する将来性への不安から、
主として機関投資家は冷ややかな見方を持っていた。 』[日刊工業新聞社2001年7月27日より]
 というわけでマクドナルドの今後の株価予想ですが、
単純に会社および財務を見てみると割高だと思います。
CMでもよく見かけると思いますが、ハンバーガー平日半額キャンペーンを
やっていますが、それによって実際に売上高は上がっています。
これはデフレつまり物価が下がっていることによって、
消費者が「より安いものを」いうことで、安いハンバーガーを求めるようになったからです。
ブランド力の高いことは事実でありますが、これからも成長を続ける企業でしょうか?
しかし安定的な企業なのはは確かです。底値は3000円ぐらい、短期的に上げる可能性はあると思います。
高値は5500円ぐらいはみています。日経平均が11000円台ですので、これから上がってくると
中長期的には7000〜8000円になるかも知れません。長期的には上がってくるとも
いえますし、その逆も考えられます。短期投資で機敏に対応した方がいいと思います。
新規公開株は下げることが多いですので、注目されている銘柄ほど下げる可能性も高いものです。
ファンダメンタル的にみても2000年12月決算を見ると1株純資産は803円、
1株純利益は139.7円と高めですが、5000円では割高といえます。
短中期的に4000円前後になる公算は大といえるでしょう。

買い判断―短期(1〜3ヶ月)・D+ 中期(3ヶ月〜1年)・D 長期(1年以上)・D

(2001年7月27日作成)

 

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