気になる注目銘柄

 第21回・CTC(4739)

 第21回はCTC、伊藤忠テクノサイエンス(4739)です。
今まで気になる注目銘柄にて株価分析をしてきましたが、
株価は下落、暴落している株ばかりです。なぜなら個人投資家の
注目銘柄がこのような株ばかりだからです。
会社の特色として大手商社・伊藤忠系のシステムベンダーで、
コンピュータ、ネット機器販売、ソフト開発・保守を手がけています。
ITバブルの時に上場した会社で2000年2月には135000円の高値をつけています。
その後はIT相場が崩れ、株価は下落の一途を辿っています。
 株価分析としては結論を先に言うと、依然として割高だと思います。
外資系証券会社を含めたレーティングは「ストロングバイ」あるいは「バイ」と
悪くても「中立」となっています。確かに業績は伸びていますし、
ROE19.0%、PER33.81倍ですが、1株当たりの株主資産はわずか1379円であります。
もちろんこれだけで割安と決め付けるのは問題だと思うかも知れませんが、
だが、8000円台では割高といえなくもありません。2000年6月に1株→3株に株式分割をしました。
伊藤忠の関連会社で優良企業であることは認めますが、しかし株価が上がるとは限りません。
中期的に5000円以下になる可能性は十分あると思います。
短期的に1000〜2000円くらい上がるかも知れませんが、基本的には調整です。
上がる要素として挙げるなら小型に近い中型株であることぐらいで、
業績の良さは織り込み済みだと考えていいでしょう。
長期的には底値をつけたところで緩やかな回復があるといったところで
いくらまで上がるかは底値をつけないと何ともいえませんが、底値をつけてから
2〜3倍くらいは上がるのはないでしょうか。
これからのアナリストの評価・レーティングの格下げがなければいいのですが・・・。
(2001年9月6日作成)

 通期業績見通しは、100〜200億円程度の減収リスクがあると思われます。
一方、利益については、会社側計画からやや上ぶれる可能性もあります。
今回の決算及び会社側のガイダンスを受けて、
採算性重視の受注とコスト管理の徹底により、収益性の改善ピッチが 高まっていること。
業種別売上高について、同社の主力先である通信・放送セクター向けの
減少幅が著しく(前年上期664億円→今上期328億円)、来期についても
回復シナリオは描きにくく、業績モメンタムは低い水準に留まる可能性が高い。
但し、今上期で業績のボトムを打った確度は高く、セクター平均並の
バリュエーション(来期EPS予想140円×20倍)を付与するタイミングに入りつつあると思われます。
 これからの株価予想ですが野村證券は第4四半期の業績達成はやや困難であり、
通期業績が下方修正される 可能性は高いと見ています。
しかし高収益体質を維持しており、今の株価は別段割高といえません。
1株純資産は1578円、PER約11倍(2003年2月14日現在)
減収が予想されているので、決して割安とはいえないと思います。
短期的には2000〜2500円のボックス、中期的に下値1500円、上値2800円と
見ています。長期的には何ともいえませんが3000円以上付ける可能性は
あると思いますが、しかし業績次第であることはいうまでもありません。
(2003年2月16日作成)

 

買い判断―短期(1〜3ヶ月)・D+ 中期(3ヶ月〜1年)・D+ 長期(1年以上)・D+

 

 

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