気になる注目銘柄

 第38回・アコム(8572)

 第38回はアコム(8572)、消費者向け無担保ローン業界2位、
無人契約機のパイオニア、クレジット・信販等多角化も推進。
9月18日に今3月期の業績予想を減額修正したことが嫌気されている。
連結ベースの営業収益は従来予想の4432億円から4364億円(前期比5%増)、
経常利益は同1767億円から1461億円(同15%減)となる見通し。
景気低迷の長期化や失業率の高止まりなどの影響で
自己破産や法的債務整理などの増加から不良債権の発生が当初見通しを上回り、
貸倒関連費用の大幅増加が見込まれていることが収益減額修正の背景となっている。
(東経投資クラブより)消費者金融の収益性の成長は伸び悩んでいますが、
業界2位のアコムが収益悪化と見たので株価は暴落ということになりました。
法定金利の引き下げなど懸念材料もありますので、消費者金融はPERから見て
割安だったわけです。高収益の消費者金融でも再編があるのですから。
 株価分析およびこれからの株価予想ですが、
2002年4月に9820円の高値を付けた後、9月20日に5000円割れ、
年初来最安値をつけました。ROE17.6%、PER7.76倍。(2002年9月20日現在・連結)
単純に見ると割安と思います。1株あたりの純資産(株主資本)は3984円。
PBR1.27倍、これを見ると決して割安とは言い切れません。
4000円を割り込むと割安と言っていいでしょう。短期的には調整と見ています。
5000円を割り込み、さらに4000円割れになるかもしれません。
それほど下げないとは思いますが。中長期的に見ますと1〜2年で倒産するとは
考えにくいのですが、しかしさらなる収益の悪化が表面に出ると
株価が暴落する可能性は大です。決算が会社予想通りならば、4000円を底に
株価は回復すると思います。数ヶ月後あるいは来年以降
7000〜8000円まで上げてくるのはないでしょうか。しかし、
消費者金融にはまだ懸念材料がありますので、そう簡単に上げてくるとは
思えないのですが。今のところ強気で買いとはいえません。

買い判断―短期(1〜3ヶ月)・D 中期(3ヶ月〜1年)・D 長期(1年以上)・D

(2002年9月21日作成)

 

 

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