第9回はNEC(6701)です。日本を代表するハイテク企業、
半導体および通信・情報が好調で業績は上がっているわけですが、
ナスダックの高騰もあり、2000年7月5日には上場最高値である3450円をつけました。
それ以来株価は下降トレンドであります。
今の株価低迷とナスダックの低調、そして「ITバブル」の崩壊が原因であります。
1株あたりの予想利益(連結)は今期(2001年)48.70円、来期(2002年)58.00円
となっているが、今の株価水準では割安感は出ているように思えますが、
しかし、まだ下落する公算は十分あります。
株価はこれからもやはり下落傾向にあると考えられます。
なぜなら、97年3月期連結決算の1株あたりの純利益は59.1円でした。
97年の最高値は1750円でした。従ってまだ下げる余地があるということです。
2001年連結決算ベースの予想株価収益率(PER)は、約35.5倍(3月2日現在)で
割安ともいえますが、だが富士通の大幅下方修正がありましたので、
NECにも下方修正の可能性も考えられるわけであります。
底値としては1000円前後と見ています。しかし長期的には(意外に短期的)
反発してくると思います。底値から2倍がメドだと思います。 (2001年3月3日作成)
携帯電話およびインフラの業績が順調、ソフトサービスは好調、
しかし半導体価格の下落によるDRAMが低迷し、ハード部門も売上減少。
モバイル・インターネットに経営資源を集中する。
これからの株価予想としては短期的に下落はないと言い切れません。
また1000円割れの可能性も残されていますが、
極端な経営悪化することがない限り、中長期的に株価2000円まで回復すると見ています。
ただ、米ナスダックによる株価の影響もありますのでその点は要注意でしょう。
短期的には1500〜1100円の間の株価の値動きになると思います。
ある程度まで堅調に株価は上がる気はするのですが、実際はどうでしょうか?
買い判断C+の判断は比較的にいい評価で、買った方がいいという判断であり、
持っているなら、しばらく保有することが望ましいということであります。(2002年1月13日作成)