気になる注目銘柄

 第37回・新井組(1854)

 第37回は新井組(1854)、建設株では初めてとなります。
経営不振の中堅ゼネコン、新井組 <1854> は30日、主力取引銀行の
三井住友銀行 <8318> など複数行に計約640億円の債権放棄を要請するほか、
同じ関西地盤の鴻池組(本社大阪市)から出資を受けることを
柱とする再建計画を正式発表した。。株主責任を明確化するため、
資本金30億円を10分の1の3億円に減資。
三井住友銀と親密な鴻池組(本社・大阪市)が約34%を出資し、
同社の傘下で経営再建を図る。(時事通信)
8月30日には3円高の59円で引けたのですが、強い上げではありませんでした。
債権放棄を要請すること自体、倒産したも同然と思いますが、どうでしょうか。
 株価分析および株価予想ですが今12月期の6月中間決算は土地評価損など557億円の
事業構造改善損失を特損として計上したため、607億円の最終赤字となり、
593億円の連結債務超過なったということでファンダメンタル的には買えたものではありません。
かつては仕手株として有名でしたが、今では超低位株となりました。
減資が具体的にいつ行うのかわかりませんので、それが懸念材料になります。
今のところ倒産はないとしても長期投資には懸念材料があります。
短期的には80〜90円位まで上げてくるかもしれません。
しかしあくまで仕手株的にであります。長期的には減資すると予想されますので、
よほどの好材料がない限り、何割かの損失が予想されます。
短期で売買するにはよいかも知れませんが、長期投資はやめた方が賢明でしょう。
この銘柄は100株単位です。出来高を増えると予想されますので、
デイトレードに良いかも知れません。

買い判断―短期(1〜3ヶ月)・D 中期(3ヶ月〜1年)・E 長期(1年以上)・E+

(2002年9月1日作成)

 

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