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予告縁 


 もう20年以上前の18歳頃の話。クラシックギターを始めて2〜3ヶ月経った頃、当時ギターを習っていた先生に連れられ、横浜でギターコンサートを聴いた。

僕にとっては初めて聴くギターコンサートだが、その初コンサートで聴いたギタリストは今所属しているギター協会の同じ委員の先生だ。

当時僕は、セゴビア(世界的巨匠ギタリスト)や現代ギターなんて雑誌があるのも知らないくらいギターに関して何も知らず、20年経った現在、僕はギタリストになっていて、初めて聴いたコンサートのギタリスト先生と同じ委員をやっている。

  <現在何かしらの縁がある事柄は、ずっと以前にも関わった事がある>

 勝手に名付てみたが「予告縁」と言うのもあるんじゃないかと思う。 

僕は25歳頃、渋滞すると片道3時間近くかかるボサノバ教室にギターを習いに行っていた。ある時、途中いつもの通り車が渋滞し「もう〜!」と、抜け道は無いかと脇道に入っていった。でもそこは全然知らない街。
  案の定、道がわからないと判断し、ふと道沿いにあったマンションの駐車場に入りUターンした。

なんて事ない話だが、そのUターンしたマンションは、その後結婚した嫁さんの実家だったのだ。今は別れてしまったが、奥さんと知り合う5年以上も前に将来の自分の嫁さんの家にニアミスしてたのだ。

また同時期、ボサノバ先生のコンサートでギターを弾かせてもらう機会を得た。 その前にフォークギターでは仕事をした事があったが、クラシックギター奏者としては初仕事。

最初に先生に連れられて行った場所は山梨・清里でのコンサート。清里といえば、叔母の別荘のある場所で僕は8歳から行っている。20歳頃からは別荘に避暑に来る祖母とふたりで、毎年のように夏の1〜2ヶ月を過ごしていた。
清里はガイドブックも地図無しでも動ける場所だった。

しかも、その日に先生と泊まった宿は、僕が小さい頃から度々夢の中に出てくる「ここどこだろう?」とずっと思っていた場所と同じだったのだ。

ギターついでに言うと、僕が小学校の入学式の日。
母に手を引かれ初めて教室に入り、自分の名前が貼ってある机に座った。

親同士が挨拶をする中、初めて隣席になった女の子がニッコリ「よろしくね!」と言ったその子は、冒頭の「コンサートに連れていってくれたギターの先生」の妹さんなのだ。先生と知り合う10年以上も前だ。

僕の人生は小学校の入学式の日に、もう決まって(用意されて)いたというのか?

 

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