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ギタリストに向く資質は?


 今までギターを続けてきて、「プロになりたい」という人や「どうしたらプロになれるのか?」という質問を受けた事がある。
昔、僕も同じ事を考えていたし、プロの人に質問したりしたが、返ってきた答えは「なりたきゃなればいいじゃん!」というのがほとんど。

今、自分に同じ質問されたとしても、究極の答えはやはり「なりたきゃご自由に」しかないのだ。でも「これでは解らないよ」という人の為に少し書いてみようと思う。

なぜ「ご自由に」なのかは、ギタリストに公的な「資格」が無いからだ。だから変な話、誰でも「私はギタリストです!」と言いきれば、「あっ。そうなんだ」しかないのである。だから、なりたければ今日からでもあなたはギタリストなのだ。

でも、質問者の意図するところは「ギタリストとして成功するか」「生活出来るようになるか」「他人に認めてもらえるのか」を心配しているのだろうし、そこの「確約」が欲しいのだろう。

まず、「確約」なんてのはどこにも無いし、ギターで生活している僕もこの先の自分の事なんて解らない。ギタリストに限らず、僕のようなフリーな自由業という人は皆同じで「明日の事は分からない」のである。

そうなると後は「その職業に向いている資質」というのが重要な要素になる。

ギタリストに限って言えば、僕が思うにギターが好きだけではダメで「ギターが得意である」がひとつ。もうひとつは「性格」。

性格というのは、フリーに耐えていけるだけの性格を持っているかが重要。
「親に心配かけたくない・・」「自信がない・・」「他人の目が・・」「自分の人生ハマりたくない・・」と思うのが普通だが、これらを先天的でも後天的も構わないが、「そういう事、あまり気にならないんだよねぇ〜」位の人じゃないと精神的に身が持たないし、どこかで普通?の生活に戻した方が本人も気が楽だろう。

あまり気にしない僕でも、昔は身内や周りから「ちゃんとした仕事に就け」「髪の毛切ってこい!」なんて言われ続け、少しは「考えなきゃ」と思っていたし、「親に悪いなぁ」とか思いました。

が、しかし、僕の場合はどちらかと言うと「先天的」に気にしない性格だったと思う。
小さい頃から問題児だった僕ではあるが、問題児というのは身内でも他人からでも、人からヤンやと文句や小言を言われるものである。人からヤンや言われているうちに、僕自身も何を言われても気にしない性格になってしまったのもある。

で最後に一番重要なのが、自分は「これをしたい!」というのがハッキリしないと自分自身も続かないし、周りも納得させられないという事。「自分の(表現の)世界を作れ!」という事だね。「ギタリストになれたらカッコイイなぁ〜」位では、なっても大変なだけで自分でも嫌になって辞めたくなりますよ。
23歳の時に、あんべ光俊さんの楽屋に「バックで雇って下さい!」と押し掛けたのがきっかけで現在の自分まで繋がった訳だが、それは最初にあんべさんに「お前、一生他人のバックやるつもりなら音楽やらない方がいいよ」と言われたおかげでもある。感謝。

 

やりたい放題やったって、他人の目を気にして生きたって、同じ一回の人生。
お互い後悔しない「自分の人生」を生きたいですね。

 

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