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日本のうた歌唱法2

歌&お話:藍川由美  歌:フォーラム21少年少女合唱団  ピアノ:田中順子

2008年 2月29日& 3月 1日 一宮・尾西市民会館


2007年5月20日と9月17日のフォーラム21少年少女合唱団とのジョイントコンサートで子どもたちの日本語歌唱のたしかさを実感した私は、「日本のうた」歌唱法の第二弾をフォーラムの子どもたちと収録したいと(美人)ディレクター氏に相談しました。Sディレクター(CDをご覧いただくとわかるので仮名にするのも変な気がしますが…)には『日本のうた歌唱法』『ほんとうの唱歌史』『藍川メソッド』などの録音でお世話になってきましたが、素晴らしい耳と感性に加えて、ディレクターという仕事に不可欠の根気強さを兼ね備えた、文字通りの‘才色兼備’! 直球勝負しか出来ない私の周囲には隠し球をするタイプより直球勝負タイプの女性が集まるようで、そのうちの一人といえるのではないかと(内心)思っています(今の指示にはどんな含みがあるのかしら? なんて一々考えていてはディレクターの指示に無条件には従えませんので)。
5月20日の東京文化会館小ホールにはカメラータ・トウキョウからも何人か聴きにきてくれて子どもたちのナチュラルな歌声に感嘆の声があがっていたため、レコーディングはすんなりと決まりました。

今回の収録曲は日本の伝統的な歌が中心なので、12月2日には岩波滋先生に御無理をお願いし、尾張一宮で「雅楽」のお話をして頂きました。そして、みんなで《越天楽今様》を歌ったり、先生が本番でお使いになっておられる「笙」を吹かせて頂いたりしました。「雅楽」は形を変えずに伝承されている音楽としては世界一古く、和音にしろ、ピッチにしろ、西洋音楽とは全く違います。西洋音楽の理論から見たら、「雅楽」は不協和音だらけということになってしまいますが、そういう考え方自体が間違っているということを「笙」の和音を聴いただけで納得できたのは、子どもたちの将来にとって(ものごとの捉え方が形成される上で)大きな意味を持つように思われます。それにしても自国の音楽をきちんと教えない学校教育は困りもの。

なぜ‘わらべうた’をベルカント唱法で歌わせるの? というのは某有名作曲家(教科書の背表紙にも名前が載っている)が自作の合唱曲やオペラを子どもたちに歌って貰った時の言葉。指導者に注文をつけても、指導者自体がそういう風にしか歌えないので何も解決しなかった…と嘆かれ、事もあろうに私に「何とかして下さい」と仰る始末…。もちろん私とて外国人にせせら笑われている現状を放置しておく気はないため、まず『日本のうた歌唱法』で問題提起をし、『藍川メソッド』で方法論を示し、今回の『日本のうた歌唱法2』で、非常にナチュラルな日本語発音ができる子どもたちの生(き)の歌声を聴いて頂くことにしたわけです。CDが完成したら、まずM先生にお送りせねば! (私の演奏は少ししかないけれど、それだけに)子どもたちの歌唱が堪能できるので、お喜び下さることでしょう。
フォーラム21少年少女合唱団の子どもたちの演奏、御期待ください!


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