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日本語をどう歌う?

2005年12月7日8日 田園ホールエローラ


12月7日(無伴奏作品と短い歌唱例を録音)

12月8日(この日はピアニストとの共演)

 昔から、歌っている顔を見ると百年の恋も冷めるというのが定説だ。それなのに歌っている写真をHPに載せて良いものだろうか?(これしか写真がないので、お許しを!) しかも、レコーディングでは空調を切るため、3枚重ねで着ぶくれしてしまい、どう見ても声楽家体型……(かなり落ち込みますねぇ)。
 さて、今回は日本語の歌への疑問をかいつまんで説明しつつ歌うCDを収録した。1,2小節単位の演奏をピアニストに頼むのは心苦しいので、自分でピアノを弾くという荒技までやってのけた(……私って!?)。
 初日は小間切れの他、『荒城の月』『箱根八里』の瀧廉太郎原曲(無伴奏)などを通して収録。
 二日目は安宅(やすみ)薫さんと、『荒城の月』『箱根八里』の山田耕筰編曲版及び本居長世編曲版を録ったので、これらを聴き比べて頂ければ、曲の特徴がはっきりわかり、何の説明も要らないというスグレモノのCDになるはず(?!)。
 解説も本一冊書くより大変だったので、きっとハンドブックとしてお役に立つはず。どうぞ御期待ください!


「日本のうた」歌唱法

カメラータ/CMCD−99029

ソプラノ・語り・テキスト執筆=藍川 由美
ピアノ=安宅 薫

■完全収録曲

和歌披講 (甲調) 『君が代』
国歌『君が代』
(雅楽の原曲を五線譜にしたもの)
国歌『君が代』
(エッケルト=ディットリッヒ編曲)
『オウマ』
(松島つね作曲)
『靴が鳴る』
(弘田龍太郎作曲)
『お母さん』
(中山晋平作曲)
『船頭さん』
(原詩)
『船頭さん』
(改作)
『夏は来ぬ』
(明治33年版)
『夏は来ぬ』
(明治38年版)
『荒城月』
(瀧廉太郎原曲)
『荒城の月』
(山田耕筰編曲)
『荒城の月』
(本居長世編曲)
『箱根八里』
(瀧廉太郎原曲)
『箱根の山』
(山田耕筰編曲)
『箱根八里』
(本居長世編曲)
『砂山』
(中山晋平作曲)

■歌唱例 (ピアノ弾き歌いによる)
『めだかの学校』『夏の思い出』『雨降りお月』『あめふり』『雨』 『春の小川』
『故郷』『椰子の実』『汽車ぽっぽ』『七つの子』 『青い眼の人形』『叱られて』


日本語歌唱法テキスト(全52ページ)

はじめに

声帯という楽器と人が歌う理由(わけ)

日本の歌って何?

日本の歌の流れ

日本語の表記と発音
1.表記と発音の不一致
2.時代によって変化する「ウ」の発音(うま&うめ)
3.世界でも珍しい日本語の「ン」の発音

日本人が歌う日本語が聞き取れない理由
1.西洋もどきの発声法
2.母音の響きの固定化、画一化
3.無声音を有声化した作曲
4.語感や発音を無視した作曲
5.促音の記譜と発音

歴史的仮名遣いを生かす理由
1.日本語らしい響きを求める
2.語源意識を持つ
3.言葉本来の意味や発音を考える

歌に複数の異なる楽譜がある理由
1.詩の一部を変えて作曲した例
2.詩人や作曲家が新しい歌詞をつけた例
3.教科書における改作
4.作曲者自身による改訂
5.作曲と編曲

日本的作曲法と日本的歌唱法
1.日本的ポルタメント
2.日本的リズム感
3.品詞による歌い分け


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