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WIEN 5 (2003年9月22日〜30日)


ホテルの窓から見た夕景


フォルクスオパー


練習の合間に通ったテラス

 ウィーンでのレコーディングも5回目。9月のウィーンは国際会議続きでホテルは満杯で、唯一とれたホテルはシャワーのみで食事も口に合わなかったが、ホテルの窓から見える景色に慰められつつ何とか8泊もちこたえた。一番つらかったのは、38曲を3日間で録音しなくてはならないのに、立ちっぱなしの録音のあと、パンパンに張った脚の筋肉をほぐすためのバスタブもサウナもないことだった。
 23日はウィーン国立音大に勤務している森美加さんと、松村禎三作曲の《軽太子(かるのみこ)のうたえる二つの歌》の合わせ。私にとっては何度か演奏してきた曲だが、初めての森さんがあの難しいピアノ・パートをこともなげに弾かれたのにはびっくり。リハーサルは2回通しただけであっさり終わった。あとで森さんが芸大で2級下だったと知る。
 もう一人のピアニストはフォルクスオパーに勤務するマルガリータさんで、25日にフォルクスオパーに伺い、36曲を合わせて頂いた。日本的な手毬歌のリズムをどう説明しようかと案じていたら、彼女の方から「これはタッカタッカよりも、ジャーカジャーカという風にスイングした方がいいわね」と言ってくれた。もっと驚いたのは、休憩時間に彼女が暗譜で(!)他の収録曲を練習していたこと。
 シュランメルとの録音でも感じるが、すぐれた音楽家はどんな音楽でも瞬時に特徴をつかみとる。お蔭で、初日は19曲、二日目は11曲録れてアルバム1枚分終了。
 三日目の午前中は《軽太子のうたえる二つの歌》を、午後にはウィーンフィルの首席チェロ奏者ドレシャルさんと古関裕而のトリオ《垣の壊れ》を収録。ウィーンの演奏家たちとは「初めまして」と挨拶を交わしただけで、最初からピタッとイキが合う。今回も演奏家として最高に幸せな思いをさせて頂いた。


スタジオ・バウムガルテン


ベーゼンドルファー・インペリアル


トリオ


〜花いちもんめ〜つたえたい日本のうた

「あとに残したい日本の歌」「孫に聞かせたい日本のうた」を特集したアルバムを
作って欲しいとの声が、前々から寄せられていた。
それが、日本のわらべうたの精神(こころ)を伝える作品を歌いたいという
私の思いと重なり、このアルバムの選曲につながった。

ピアノ:マルガリータ・バイチュリーナ

録音:2003年9月26日・27日(ウィーン スタジオ・バウムガルテン)


通りゃんせ(わらべうた/本居長世)

向う横丁(わらべうた/本居長世)

七つの子(野口雨情/本居長世)

十五夜お月さん(野口雨情/本居長世)

青い眼の人形(野口雨情/本居長世)

赤い靴(野口雨情/本居長世)

汽車ぽっぽ(本居長世)

浜辺の歌(林 古渓/成田為三)

時計台の鐘(高階哲夫)

花嫁人形(蕗谷虹児/杉山長谷夫)

浜千鳥(鹿島鳴秋/弘田龍太郎)

春よ来い(相馬御風/弘田龍太郎)

さくらさくら(近世箏曲/山田耕筰編曲)

揺籃のうた(北原白秋/草川 信)

夕焼小焼(中村雨紅/草川 信)

かくれんぼ(林 柳波/下総皖一)

たなばたさま(権藤はなよ/林 柳波補作/下総皖一)

かァごめかごめ(大橋 恂/河村光陽)

里まで来い(大橋 恂/河村光陽)

うれしいひなまつり(サトウ・ハチロー/河村光陽)

赤い帽子白い帽子(武内俊子/河村光陽)

とんぼのめがね(額賀誠志/平井康三郎)

サッちゃん(阪田寛夫/大中 恩)

おなかのへるうた(阪田寛夫/大中 恩)

しぐれに寄する抒情(佐藤春夫/大中 恩)

小さな家(秋谷 豊/畑中良輔)

たんぽぽ(三好達治/中田喜直)

かわいいかくれんぼ(サトウ・ハチロー/中田喜直)

あなたとわたし(堀内幸枝/中田喜直)

かあさんの歌(窪田 聡)


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