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「野口雨情の世界」
ピアノ:岡田 知子
in 牧丘町民文化ホール (2000.12.6&7)

12月6日【快晴】午前10時30分、牧丘町民文化ホール到着。発声開始。11時より最初のセッティング位置で練習開始。ピアノと歌の位置を変更。しかし、録音位置、声のポジションともプロデューサーのO.K.が出ず、再度ピアノと歌の位置を移動。やっと1曲目を録り終えたと思ったら、もう2時。かなり焦るもポジションが決まればあとはスイスイ。3時頃に5曲目となり「休憩」を提案されるが、ちょうど『カツコ鳥』の1曲目、私としては同じ歌詞の3曲を一気に録ってしまいたいので空腹のまま継続し、4時前に7曲録り終える。
遅い昼食をとりながら「今日の目標は?」と訊かれたので「20曲」と答えたら、「10時まで使えるからね……」とみんな笑ってる。20分ほど休憩して再度発声をチェック。5時頃から使える声に。さあ、ネジを巻いて! 作曲家や作風によって声を変える必要があるので、一人の作曲家のアルバムを録るよりずっと大変。それでも8時過ぎには18曲目に入る。9時半頃までやれば20曲いけるかなぁ……とぼんやり考えるが、『青い芒』の解釈の違いもあってちょっと険悪な雰囲気に。お腹も空いたことだし、今日はここまでということで9時過ぎに終了。

12月7日【快晴】午前10時20分、ホールに入り発声開始。(ああ、よかった! 今日も声が出る! みんな安心したかな?) どこからともなく「今日は早く終わって隣の温泉に入れるかなぁ」との声……。いつものことながら1曲目はまだ声が重くてもたついたけれど、何とかペースにのれた。2時過ぎ、第一関門『佐渡ケ島』の前で調律のため休憩。前日より少し早い昼食をとった。この時点で残り6曲となっていたためか、みんな腰が重い。(温泉は大丈夫か?)
やっぱり『佐渡ケ島』は大変だった。何種類も声を変えて試したため、10曲分くらい疲れた。それから一転して童謡。声を軽くしたいのでまた発声を変える。外はもうまっ暗! 6時頃、最後の難関『河原柳』に入る。声帯は疲労の極限。テンポが遅い上、4番まであるため簡単には行かない。ちょっと時間はかかったが、7時ジャストに無事終了。やったァ! 温泉だ!



童 謡
タイトル初 出 / 詩 集 / 作 曲作曲者
人買船『金の船』大正9年4月号(翌5月号に曲譜発表)/大正10年2月『別後』に再録本居 長世
四丁目の犬『金の船』大正9年3月号(翌4月号に曲譜発表)/大正10年6月『十五夜お月さん』に再録本居 長世
豊作唄『金の船』大正10年6月号/大正10年6月『十五夜お月さん』に再録/大正9年10月作曲?本居 長世
信田の籔『金の船』大正9年5月号「お背戸の籔」/大正10年6月『十五夜お月さん』で改題/大正11年11月作曲藤井 清水
姨捨山『金の星』大正12年10月号 楽譜付(本居/大正12年8月12日作曲)/大正13年6月『青い眼の人形』に再録本居 長世
兎のダンス『コドモノクニ』大正13年5月号 楽譜付(中山)/大正15年6月『螢の燈台』に再録/
山田(昭和元年12月作曲)
中山 晋平
山田 耕筰
カツコ鳥『コドモノクニ』大正14年5月号 楽譜付(中山)/大正15年6月『螢の燈台』に再録/
本居(昭和2年6月作曲)
中山 晋平
本居 長世
俵はごろごろ『金の星』大正14年12月号 楽譜付(本居/大正14年11月作曲)/大正15年6月『螢の燈台』に再録/
山田(昭和元年12月作曲)
本居 長世
山田 耕筰
箱根の山『コドモノクニ』大正13年6月号/大正15年6月『螢の燈台』に再録/昭和元年12月作曲山田 耕筰
よいよい横町『東京日日新聞』大正15年1月4日/大正15年6月『螢の燈台』に再録/昭和元年12月作曲山田 耕筰
狐の提灯『金の星』大正15年3月号/大正15年6月『螢の燈台』に再録/昭和元年12月作曲山田 耕筰
トロイカ『金の星』昭和2年4月号藤井 清水
ペタコ『コドモノクニ』昭和2年6月号(同9月号に曲譜発表)/昭和2年8月『新作小学(1)』に曲譜発表中山 晋平
足柄山昭和3年12月『新選小学唱歌曲集』楽譜付(藤井/大正12年1月作曲)藤井 清水
眠り草眠れ昭和7年1月『童謡唱歌名曲集第四巻』楽譜付藤井 清水
迷ひ子の小猿『コドモノクニ』昭和7年1月号 楽譜付中山 晋平
茶の樹『コドモノクニ』昭和9年6月号 楽譜付中山 晋平

民 謡
タイトル初 出 / 詩 集 / 作 曲作曲者
河原柳明治40年『朝花夜花』第一集/大正10年2月『別後』で改作/昭和11年8月『草の花』で改作/
大正10年4月作曲
藤井 清水
江戸祭の唄大正10年9月号童謡楽譜『江戸祭の唄』(神田明神の江戸天王復活大祭のために作る)/
大正13年1月『極楽とんぼ』に「江戸祭歌」と改題・改作のうえ再録
本居 長世
哀別明治39年『新古文林』に「五十里」の題で発表/大正10年2月『別後』で改作・改題/大正10年11月作曲本居 長世
別後大正10年2月『別後』/大正10年11月作曲本居 長世
熱い涙の歌『主婦之友』大正11年11月号楽譜付/大正12年4月『沙上の夢』で「熱い涙」に改題梁田  貞
青い芒『婦人世界』大正13年5月号「細いすすき」楽譜付/同年7月『雨情民謡百篇』で「青いすすき」に改題/
大正13年5月藤蔭会第15回公演で振付初演/昭和4年10月「青いすすき」を『波浮の港』に再録/
大正14年2月『のきばすずめ』に再録の際、4,5,6章を加筆、「青い芒」と改題/
作曲された「細いすすき」は昭和2年7月出版の『民謡曲(1)』で「青い芒」に改題(歌詞も全二聯に)
中山 晋平
紅屋の娘『令女界』大正14年3月号「春の月」楽譜付(第一聯)/大正14年6月藤蔭会第16回公演で振付初演/
『令女界』大正14年10月号に「薄化粧(春の月のつゞき)」として掲載された第二聯で旋律の一部を改作/
大正15年6月『おさんだいしよさま』再録の際、囃子言葉を改変。以後「薄化粧」の歌詞と旋律は使われていない/
昭和4年10月の『波浮の港』で「紅屋の娘」と改題、全四聯の詩として収録された。
中山 晋平
佐渡が島『金の星』大正12年9月号/大正13年1月『極楽とんぼ』、6月『青い眼の人形』に再録/大正14年4月作曲藤井 清水
鴫の声『少女の国』大正15年1月号/大正15年6月『おさんだいしよさま』、昭和11年8月『草の花』に再録藤井 清水

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