2015年4月21日。20日に初めて蔵王へ行きましたが、強風でロープウェイが運行中止になって「樹氷高原」駅から下ろされるし、温泉神社は階段が通行止になっているし、さんざんでした。21日朝、山形駅までの送迎を断り、タクシーで「かみのやま温泉」駅へ行くことにして再度ロープウエイに挑戦しましたが、前日よりも酷い天気で視界がほとんどない…!? 「地蔵山頂」駅を一歩出ると、膝上までズボッと雪に埋まり、歩くこともできません。往復2,600円也を払って雪と靄だけを見て下山したのでした。 しかし悪いことばかりは続きません。「かみのやま温泉」駅へ向かう途中、有名な権現堂のふりそで桜を見ることができました。さらに下ると、また、しだれ桜が目に飛び込んできました。おそらく、この道路ができる前は山懐に抱かれていたのでしょう。ひっそりとした美しい神社でした。拝殿の前に磐境のようなものがあり、石碑に「蔵王 湯殿 両所宮」と彫られていました。本殿裏の
敷地は段々に石組みされており、かつては修験者の宿坊などがあったのだろうと想像されました。蔵王では何も見られなかったので、上山方面へ下りてきてラッキーでした。 そうそう、「蔵王山」のもともとの名称は「不忘(わすれず)山」で、吉野から蔵王権現を勧請したことで「蔵王」になったのだそうです。私など、「なぜ吉野に蔵王権現が?」と、まるで逆に考えていたため不思議でなりませんでした。こんな初歩的な考え違いをしている限り、何も理解できませんよね…。
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