小関富雄+タクト
一級建築事務所の家づくりプロセス・スケジュール詳細説明

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14 着工

 工事を始まるにあたって、工事の安全を守り、天変地異の安泰・鎮守願うために、神様に願をかける行事が地鎮祭です。地域の神社に依頼して、神主に来ていただき、現地に祭壇を仮設し、祓い清めてもらいます。最近は、地鎮祭は省略されることが多くなりました。建て主の方の希望により決めることができます。
 工事は建築物の位置を定めるところから始まります。設計図に従い、地杭を打ち、地縄を張り回し、建築物の外形を示します。建て主の方にも立ち合っていただき、確認して位置を決定します。遣り方は、建築物の水平および位置の基準を明示する仮設物です。縄張りで決定した建築物の位置に、根切り・基礎工事に支障のないように水杭を打ちます。水準点から一定の高さを測定します。これを水盛りといいます。これに水貫を取り付けます。この水貫に、心出しを行います。

■これから基礎工事です。
 地盤の状況をよく観察し、場所によって地耐力に大きな差がないか確認します。不同沈下の原因となるからです。基礎工事では、鉄筋が設計通りの太さと間隔で入っているか、鉄筋の定着長さが適切か、コンクリートのかぶり寸法が十分取れているか検査します。
 住宅金融支援機構のフラット35などを利用している建て主の方は、基礎配筋が完了したら検査機関に基礎配筋現場審査の申請を行います。検査機関の担当者は、住宅支援機構の定める技術基準に適合しているかどうか物件の配筋検査を行います。
躯体工事は、木造の場合、加工場に搬入された木材を、きざみといって土台、柱、梁などを設計図にしたがって加工します。 鉄骨造は、鉄骨工場で製作・加工を行います。接合は、溶接かボルトで行います。溶接部については超音波検査機を使用して検査確認を行います。現場での建て方では、ボルト接合が主な工事となります。設計図とおりの接合プレートやボルトを使用しているか、接合面の油やゴミの付着がないかを確認し、ブレース(筋かい)に緩みがないかなど、一つひとつ検査を行います。
 鉄筋コンクリート造は、圧縮力に対してコンクリートが対抗し、引張力には鉄筋が対抗するという原理からできているもので、コンクリートと同様に鉄筋の加工の仕方も大変重要です。設計図とおりの太さの鉄筋が使用されているか、錆が進行した鉄筋を使われていないかなどのチェックを行います。コンクリートは、打ち終わるとすぐに強度がでてくれるものではなく、ある一定期間の養生が必要です。工期がないからといって、次から次えと上階に重ねていくわけにはいきません。コンクリートの打設時に床スラブを支えている支保工の取りはずし時期も建築基準法施行令で定められています。

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