15 上棟
木造、鉄骨造などは、基礎が完成すると、加工場や鉄骨工場であらかじめ製作・加工しておいた構造材(土台、柱、梁)を工事現場に建て方、組立て作業を行います。一般的にはこの作業が完了することを上棟といいます。鉄筋コンクリート造の場合、最上階までコンクリートが打ちあがり、型枠がはずれたときが上棟になります。
上棟すると、関係者が現場に集まり上棟式を行います。(別費用)上棟を祝うと同時に、工事の安全を祈り、職人さんを慰労する意味で簡単な酒宴を開きます。最近は、簡略化されたり、行われなかったりで、ケースバイケースで考えればよいと思われます。
この段階で第二回目の工事代金および工事監理料の支払いをそれぞれ行います。
検査機関の中間現場審査を受けます。
中間現場審査の申請 ⇒ 現場審査 ⇒ 現場審査合格の通知
住宅金融支援機構のフラット35などを利用している建て主の方は、上棟の時期が近づいたら検査機関に中間現場審査の申請を行います。上棟後、屋根工事が終了した時点で、検査機関の担当者は、住宅支援機構の定める技術基準に適合しているかどうか物件調査を行います。
上棟後も、工事はどんどん進んでいきます。下地をつくります。とかく軽視されがちですが、下地が悪ければ、いくら高級な仕上材を施してもその良さを十分に発揮できません。そのため注意深い工事監理を行います。一方で、屋根、板金、外壁、塗装、左官、タイル、ガラス、内装工事、電気、ガス、給排水工事などの各職方が、現場監督の指示のもと、次々と現場でそれぞれの工事が行われます。
■タクトでは〜
わたしどもは、現場の進行状況にあわせて、納まり図を起こしたり、建具図・家具図などの施工図のチェック、業者との打ち合せ、現場での施工に指示と、監理業務に追われます。必要に応じて建て主の方と共に衛生陶器、台所設備、外装・内装の色、機器類の品番、設計の細かい寸法などを打ち合わせて最終決定します。
時には、いろいろな事情で設計変更が生じます。費用の確認を行いながら対処していきます。
工事も竣工間近になると、それまで気付かなかったところが、はっきりとあらわれてきます。取付や仕上の悪いところ、音のうるさい、振動があるなど建築的なことから設備的なところまでさまざまです。わたしたちは、施工者に伝え工事中に改善させます。
建築本体工事ができあがると、最後は外回り工事と造園工事、ここまで終わるとやっと竣工です。

