小関富雄+タクト
一級建築事務所の家づくりプロセス・スケジュール詳細説明
10 見積りチェック・金額調整
各施工者から見積りがでましたら、見積書の詳細な内容について項目の落ちがないか、数量は正しいか、価格は適正かなどをチェックします。これら見積もりは、いわゆる坪単価いくらという見積りや、ハウスメーカーの標準仕様書に基づく見積りとは違い、実施設計図書にもりこまれたすべての内容について、各施工業者が工事別に一つ一つ項目をひろい、数量と金額を出して集計したものです。施工業者によって見積りに1〜2割の金額差がでます。各施工者の見積り内容を整理して項目をそろえ金額を対応させた表をつくり、比較検討します。また、本体工事はもちろんのこと、既存建物の解体工事、水道局納付金、植栽工事、外構工事といった通常別途費用とされるところまですべて含まれています。これで総工事費が決定できるわけです。従って見積りチェックは、工事費を決定するための重要な業務となります。
予算をオーバーの場合は、各項目についてコストダウンの可能性を探り、その方法を検討します。予算金額を超える部分については仕様変更、設計変更による減額案を検討します。その上で2社程度に絞り込みます。予算を増やして設計を優先させるかも含めて、交渉を行い、金額の合意を得られたところで、施工業者を決定します。
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