親業コミュニケーションフォーラム


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「親業」の定義  
 

親業訓練

  parent effectiveness training(PET)
  おやぎょうくんれん

 米国の心理学者ゴードン(Gordon, T.)が1963年に始めた親教育のプログラム。日本では1980年に親業訓練協会が設立され、親業訓練インストラクター(指導者)の養成を行っている。日常生活の中での子どもとのコミュニケーションについて親が学習する。親子の間に問題が起こってからの治療法としてよりも、問題が起こる前の、いわば予防医学的な意味をもつ。主要な概念と手法は、次の四つである。

 1) 行動の四角形:子どもの行動を客観視する枠組み。子どもの行動を「子どもの問題」「親の問題」「問題なし」の三つの領域に分けることで、おのおのの行動に対する親の感情の整理と、各行動に対応するための親の態度の決定の基礎を提供する。

 2) 能動的な聞き方:「子どもの問題」に属する子どもの行動に対し、問題解決を援助するのに親が行う対応。

 3) わたしメッセージ:「親の問題」に属する子どもの行動があったときに親が行う対応で、「わたし」を主語にした話し方を指す。行動・影響・感情の三部で構成される。

 4) 勝負なし法:親子の間に対立がある場合に、六つの段階を経て親子で話し合う。親子が一緒に対立を解消していく方法。

 以上を組み合わせた親業訓練講座は、1週間に1回、3時間ずつ8週間のスケジュールで、ロールプレイなどを含む小集団での定型的な体験学習を行う。教師と生徒の人間関係については「教師学講座」がある。(近藤千恵)

 ゴードン、T. 1998 親業 大和書房
 ゴードン、T. 1985 教師学 小学館

家族心理学事典(日本家族心理学会:監修) 金子書房


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Last Update 2004-09-11 Yuko Sakakura ; Communication House