![]() |
毎月1日に三芳町が発行している「広報みよし」に『くらしの民具』と題した連載をしていました。ちょっと前までは使われていたものが、生活習慣の変化・技術の進化などにより、形や材質を変えたり、姿を消してしまいました。この連載では、今では見られなくなったもの・使われなくなったもの(民具を中心に)にスポットをあてています。
以前の広報誌への連載ですので、ホームページに掲載するにあたり、一部加筆訂正してありますので予めご了承ください。
5月 −蝿取器− | 6月 −番傘・足駄(あしだ)− |
7月 −蚊帳(かや)・団扇(うちわ)− | 8月 −井戸− |
9月 −行灯(あんどん)・ランプ | 10月 −囲炉裏(いろり)− |
11月 −石臼− | 12月 −臼と杵− |
1月 −うどんこね鉢− | 3月 −火鉢・湯たんぽ− |
【バックナンバーはこちら】 |
Vol.1(1995年4月号〜1996年3月号) |
Vol.2(1996年4月号〜1997年3月号) |
Vol.3(1997年4月号〜1998年3月号) |
Vol.4(1998年4月号〜1999年3月号) |
Vol.5(2005年4月号〜最新号) |
日常生活の中で使われてきた物は、ありふれていたゆえに特に大事にもされず、いつの間にか姿を消してしまい、気付いた時にはなくなってしまっています。「ああそういえば、こんな物もあったなあ....」というような民具を「くらしの民具」と題してご紹介していきます。 |
蝿取器と蝿叩き 蝿吸い取り器 |
六月は雨の多い時期です。雨具としては、いろいろなものが使われてきました。むかしの小学校一年生の国語読本に「アメ、カサ、カラカサ」という言葉がありましたが、唐傘(からかさ)や番傘と足駄もかつては雨の情景でした。 |
梅雨が明けると暑い夏がやってきます。昔は夏といえば、生活に欠かすことのできなかった「蚊帳」と「団扇」のご紹介を。 |
「井の中の蛙」「井戸端の茶碗」「井戸の端の童」「井戸の鮒」「井戸端会議」.....など、井戸という言葉が使われていることわざや表現は、思い浮かびやすいでしょう。 |
秋風が立ち、つるべ落としの夜長を迎えるころになると、何となく火が恋しい。かつては、囲炉裏端に座って年寄りが子供たちに昔話を語つて聞かせ、そのかたわらの土間では、親たちが夜なべの縄ないなどをしている光景が見られたのではないだろうか。 |
11月ともなれば秋も深まります。丹精をこめた作物の取り入れは終わり、翌年の麦蒔きを済ませるころです。そして日々の食生活は、かつては収穫されたものでまかなわれ、ほとんど自給自足で行われていました。 |
師走ともなると、なぜか気忙しい。新しい年を迎えるのに、さまざまな準備に追われるからだろうか。かつて、正月の準備で餅つきは、大掃除とならんで欠かせない行事のひとつであった。 |
新年あけましておめでとうございます.....さて、お正月やお祝い事があったときなど、各家庭なりの食べ物でお客様をお迎えすることでしょう。そして、それらはみなさんの出身地に伝わるもの郷土の伝統食ではないでしょうか。 |
今日、火鉢と聞くと、とても風流だが、いざ使うとなると炭はもちろん、炭入れ、火箸、五徳に十能、鉄瓶もいるということで、かなりのぜいたく品になってしまうようです。また、現代の住宅の密閉空間にも火鉢は向いていない。その点、かつての民家はすき間風が入り、安全でしたが、そのために部屋全体を暖めることもできなかったのです。そんな住宅環境の中で、火鉢は大変重宝がられた暖房具だった。どの部屋へも簡単に運ぶことができ、五徳があれば湯を沸かすこともできました。 |
Vol.1(1995年4月号〜1996年3月号) |
Vol.2(1996年4月号〜1997年3月号) |
Vol.3(1997年4月号〜1998年3月号) |
Vol.4(1998年4月号〜1999年3月号) |
Vol.5(2005年4月号〜最新号) |