運動として理解する
ここでは、主にシンコペーションのリズムを取り上げます。次の絵を見て下さい。
演奏者(私)は地面に向かってボールを投げます。そのボールは、垂直な壁に当たって、演奏者の方に跳ね返ってきます。私は、このボールの動きをシンコペーションの表情にたとえてレッスンしています。つまり、ボールが投げられて地面に着く瞬間が1拍目(タッ、)壁に当たってポーンと跳ね返ってくるのが2拍目と3拍目(ターン)、ボールをキャッチするのが4拍目(タッ)、というようにです。
この運動を理解した上で、次はこの運動に2等分する能力を重ね合わせます。それが、シンコペーションのリズムということになります。
シンコペーションのリズムが連続して起こる場合は、下の図のようなものと理解しても良いでしょう。
アーバン金管教本では?ページから?ページの練習曲になります。裏拍にメトロノームを鳴らして練習すると良いでしょう。
【付記】
日本人が真似できないものの一つに「ウィンナ・ワルツ」があると思います。これは、この後説明をする「言葉として理解する」単元とも関係がありますが、踊りの「動き」とも大きな関係があります。「ウィンナ・ワルツ」を踊る女性は、大きなフリルのついたドレスを着ていますが、そのドレスを着てターンするときに、少し時間がかかります。なので、ウィンナ・ワルツ独特のリズム感が生まれてくるのです。
1 2等分する
2 3等分する
4 言葉として理解する(民族性とかジャズの語法とか)