■私たちの事務所の理念を一口に言うと |
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“「住む人・使う人の立場に立ち」、「地域に根ざした建築活動(建築創造)」を「集団設計の手法」で展開していく”ということになります。
事務所のスタッフが所属する新建築家技術者集団(全国組織、1970年設立)は、「地域に根ざし、住む人使う人の立場で建築やまちづくりを進める」事を早くから提唱してきました。象地域設計はその理念の具体的実践を目指して設立しました。 |
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■縦糸と横糸が織りなす象の建築空間づくり |
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「地域に根ざす建築活動(建築創造)」と「集団設計の手法」は、象地域設計の業務の進め方では縦糸と横糸の関係にあります。
この縦糸と横糸は私たちと建て主、地域住民が協同で織りなす建築空間づくりにあらわれてきます。 |
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■「地域に根ざした建築活動(建築創造)」の実践とは |
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第1に、建築を創るとき、地域の環境、風土、伝統等を重視し、地域になじみやすいデザインを検討していく事が大事だと考えています。
第2に、建築の利用目的と地域との関わりを建て主と共に考え、住む人、使う人、出来れば地域住民を含めて様々な形で建設プロセスに関われる工夫をし、建築と人々との関係を豊かにしながら創ることがとても重要だと考えています。
第3に、私たちは、地域の人々の生活空間の多様な要求に応えられる設計者・技術者を目指しています。そのため欠陥住宅、建築紛争、マンション相談など様々な相談活動を行い、時には「講座」や「建築まちづくり展」なども行います。地域のイベントに出張展示や出張相談コーナーを開き、地域との関わりを大切にしています。 |
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■「集団設計」とは |
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集団設計とは、設計の効率的進行を図る目的でつくられる組織設計(部長とか課長等職制ラインを整備して責任と指揮命令系統を明確にする)とは本質的に異なります。
地域の人々の生活空間に対する要求は多様で複雑です。よりよい解決策を求めるためには設計者にも集団としての英知が求められます。
象地域設計では、打ち合わせは原則として複数で対応します。所内では若手もベテランも業務上の提案に対しては対等です。所内で議論の上、建て主にとって地域にとってより良い案を検討選択していきます。 |
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