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 今月のケーススタディ

2001,11  
 

能動的な聞き方は、周りの人もかえていく

地下鉄に乗ってきた、知的障碍を持つ男性と、付き添いのおばあさんの会話。

男性     「あ゛っ!」(大きな声で指差す)
おばあさん 「新幹線だね。大好きだねぇ」
男性     「あ゛っ!んーんっ!」(顔をしかめて、腕を左右に振り回す)
おばあさん 「ああ、東京にいったんだっけね。これに乗ったんだね」
男性     「んー」(にこにこ)
おばあさん 「うれしかったねぇ」

二人がニコニコしているのを見て、わたしも、「なるほど、そういうことか〜」 とうれしくなりました。
このおばあさんのような話の聞き方を、「能動的な聞き方」といいます。

付き添いの方の中には、周りに迷惑がかかることを気にして、最初から
「もっと静かにしてなさい!」
「まったくあんたには、何を言ってもしょうがない」
と言い聞かせつづける方もいます。
でも、そういうときほど、「わかってない」といわんばかりに、
ますます大きな声に。

大変だな、と同情する反面、うるさいなぁ、と思ってしまいます。

子どもと一緒に電車に乗るとき、私も、人目を気にして、言い聞かせ型になりがち です。「能動的な聞き方」を使って、周りの人を巻き込んで、楽に子育てしちゃいましょう。

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2001 Yuko Sakakura ; Communication House