要求特性の厳しい分離膜製品にVICTREX® PEEK™樹脂を採用

VICTREX PEEKを用いたPoroGen社の「PEEK-SEP」中空糸膜フィルタ
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2009年7月27日

VICTREX® PEEK™樹脂、VICOTE® Coatings（ヴァイコート）、APTIV® Films（アプティブ）をはじめとする高機能性材料を製造・販売するビクトレックスジャパン株式会社（社長：リチャード・オカップニャック、本社：東京都港区）は、高機能分離膜製品の大手メーカーである米PoroGen（ポロジェン）社が、高耐熱性および高耐薬品性を発揮するVICTREX PEEKを用い、石油・ガスや化学薬品製造といった過酷な使用環境が想定される産業分野向けに、コスト効率に優れた液体およびガス分離膜製品「PEEK-SEP™（ピーク・エスイーピー）」を開発したことを明らかにした。

PEEK-SEPは、溶融押出により成形された多孔質ポリエーテルエーテルケトン（PEEK）膜をベースとするPoroGen社独自の特許技術を用いて開発された製品であり、200°Cの高温環境での使用が可能で、実際の使用環境における攻撃的な化学薬品にも侵されることがない。VICTREX PEEKを採用したPEEK-SEP分離膜は、現在市場で入手可能な樹脂製分離膜の中でも、最高域の物性を発揮し、従来の樹脂製分離膜では使用できなかった過酷な温度および薬品環境下で使用することができる。

PoroGen社のベン・ビクソン社長は「当社では、コスト効率と優れた分離性能の両立を重要要件として、分離膜に向けた樹脂材料を選定した結果、VICTREX PEEKの採用を決めました。VICTREX PEEK製の分離膜は、攻撃的な工業用流体を前処理なしで浄化することが可能で、天然ガスの浄化、VOCの除去や攻撃的な溶剤の濾過といった用途において高耐久性を発揮します。」としており「当社のPEEK-SEP中空糸膜は、限られた分子のみを透過させる選択的透過の技術により液体やガスを分離します。この革新的なPEEK-SEPは、要求特性の厳しい用途に最適な中空糸膜製品です。」と話している。

同社ではPEEK-SEP製品として、液体やガスの分離膜に加え、粒子状物質や不要な溶解不純物を取り除くための中空糸膜フィルタ、熱および物質移動のための中空糸膜装置を取り揃えている。VICTREX PEEKを用いた同社の分離膜技術は、石油・ガス、汚染対策、エネルギー産業、石油精製や化学処理工程などの要求特性の厳しい分離用途に最適である。

* PEEK-SEPはPoroGen社の商標です。

PoroGen社について：
米マサチューセッツ州・ウォバーンに本拠を置くPoroGen社は、石油・ガス、化学や製薬産業といった要求特性の厳しい用途に対して、高性能、高品質および高耐久性を発揮する革新的な分離膜製品を提供している。www.porogen.com

ビクトレックス社について：

ビクトレックス社（Victrex plc）は英国に本社を置くVICTREX® PEEK™樹脂、VICOTE® CoatingsおよびAPTIV® Filmsの製造業者で ある。これらの同社製高機能性材料は、様々な産業分野で利用されており、多くの優れた特性をバランス良く発揮することで、コスト低減、高品質、 他社製品との差別化といったメリットを顧客に提供している。ビクトレックス社の全製品は、ISO 9001により品質管理されている。
ビクトレックス社および同社製品に関する情報は、www.victrex.com、www.peek.co.jpもしくはwww.victrex.mobiで入手できる。
VICTREX®はVictrex Manufacturing Limitedの登録商標である。PEEK™、PEEK-ESD™、T-Series™、PEEK-HT™、ST™ はVictrex plcの商標である。VICOTE®およびAPTIV®はVictrex plcの登録商標である。

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