昭和49年に竣工した勤労福祉会館は、旧耐震基準で設計された地上5階建てでした。
3〜5階は独身寮でしたが既に使用しておらず、
耐震診断の結果、地震時、3〜5階の柱が圧縮崩壊をおこし、
梁は、せん断崩壊を起こすという結果となりました。
この建物を今後も使用するための補強案を検討した結果、
3階床梁の梁成を相当大きくする補強が必要となり、
その場合は2階部分の天井高を圧迫してしまう。
また、逆梁形状にした場合は3階床に梁が突出してしまう不具合が生じ、
最終的には3階以上の使用をあきらめ、
独身寮部分を減築して荷重を軽くすることで耐震性能を上げて改修が行われました。 |