70代のご夫妻と大正生まれのお母様の3人暮らしです。
2階建ての木造住宅で1階の約半分が車庫となっており、道路に面して大きな開口部分がある為、
地震時に建物が大きく揺れることに不安を感じていらっしゃいました。
また改修工事にあわせて水廻りを中心に建築当初のモノを全て更新することにしました。
改修前は木製サッシにスリガラスがはめられた懐かしい建具でしたが、
冬場には建具の隙間から冷気が流れ込み、部屋が寒い事にお困りでした。
設計は暖かく、安全な建物にすることをコンセプトに進めました。
改修後も1階には駐車スペースが必要でしたので、
大きな開口部分に木製のコの字型フレームを2箇所取り付け、
耐震性を向上させています。また、基礎部分は全て内側に基礎を新設し補強を行いました。
間取りの変更は1階玄関と2階リビングです。以前は階段を下りたところに玄関があり、
2階からお母さんの部屋へ行くには一度土間に下りる必要がありました。
玄関を車庫の内部に張り出させ、
階段下をホールにしたことで移動がスムーズになりました。
2階リビングは改修前2つの和室でしたが、
構造補強を行い1つの大きな空間とすることで広がりを持たせています。
今年の冬は断熱性の向上したお宅で暖かく過ごしていただければと思います。 |