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今日は記念の日!ありがとうアゲハ蝶!
〜(世田谷区祖師谷)世田谷つくしんぼ保育園〜
  つくしんぼ保育園     今朝、登園した「れもん組」の子どもたちは大騒ぎ。 大事にそして祈るように観察していたアゲハが羽化したのです。 雨上がりの午後みんなで放しに行きました。 そおっと、さくらちゃんが虫籠から出しました。 アゲハは躊躇するように、でも勇気を振り絞り舞い上がり、みずきの葉に止まり、幾度となく葉を渡りました。 そして羽根で「みんな元気でね」と、青空に飛び出して行きました。子どもたちがじーっと見送りました。
  私は涙があふれ出るのを止められませんでした。 この子(アゲハ)は2月の末、完成間もない「世田谷つくしんぼ」の園庭に植えられたレモンの木で生まれ、 83人の新入園児と一緒に育ちました。 子どもたちは一生懸命、図鑑でどんな姿で現れるか胸を躍らせていましたし、 先生たちは子どもたちの期待に添えるかハラハラでした。 この子は根っからの正真正銘のつくしんぼっ子の第一号として、子どもたちより先に巣立っていったのです。 まだ園舎ができて3カ月です。 けれど毎日毎日この園舎のどこかで子どもにも大人にも 心に刻む歴史を残していることをアゲハを見送りながら思いました。 保育園を建てる(つくる)ってなんて素敵なことでしょう!
 今日は雨降りでプール開きは延期です。 でも保育園中にあまーい香りが漂い、みんなホールに集まってきます。 園舎中に風が駆け抜けるんですね。ホールでのプラムのジャム作りにみんな気がついたんです。 「ぐりとぐらのおきゃくさま」(中川李枝子著)は実存しました。
 れもん組の園庭と反対側のベランダはプラムがいっぱい実をつけている公園と地続き。 このぬれ縁でプラムを食べている子、木に登り採っている子、木登りの途中で怖くなりしがみついている子、 いっぱいになった袋を運ぶ先生、まるで自分ちの庭のような行き来です。 このみんなが採ったプラムで作ったジャムだったから期待もし、美味しかったんでしょう!

 アゲハのことも、隣の公園のことも設計の論議の時描いたことでした。 それが夢で終わらず、実現できている事に、大変さや苦しさに負けずに、今、心が躍っています。 私たちはこの仕事に出会った責任として保育を追求し続けます。 どうか皆さんも子どもたちのための保育園作りを探求しつづけてください。

世田谷つくしんぼ保育園 園長
 
     
 


   
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