象地域設計

住まい手・使い手の立場に立った優れた建築空間の創造を目指します。

HOME >> 事例紹介インデックス >> 医療・福祉・高齢者施設事例010

医療と福祉のトータルサポート
～（墨田区業平）業平医療福祉会館～

私たちが新築時も設計をお手伝いした、事務所兼共同住宅の改修工事です。
　建物は、25年の間に建物の使われ方も変化し、スペースが有効に活用されていない状態でしたが、お年寄りや介護をする方々を支える、地域施設へと生まれ変わりました。
　「業平医療福祉会館」は診療所（１･２Ｆ）、訪問看護ステーション（３Ｆ）、小規模多機能サービス（３Ｆ）、認知症高齢者対応型グループホーム（４・５Ｆ）の入る地域の医療福祉を支える総合施設です。建物の有効活用を目指していた、所有者の小宮さんと、墨田区南部地域でのサポート拠点の充足を目指していた保健医療福祉協同組合の出会いにより、地域の求める場を実現することに至りました。
　鉄筋コンクリートの建物は適切な維持管理がなされれば100年以上持つ、いわば資源です。今回の建物は元々、診療所や福祉施設用に設計された訳ではないので、法的・技術的な課題は多くありましたが、資源を有効に活用し、助成金も有効、環境面への負荷の軽減、そして地域にやさしい場を実現することができました。
　人口減少はしても就業人数が増えている今の世にあっては、これからも地域が支える保育や介護といった福祉がとても重要になります。

今回のような計画を増やし、繋げていくことの意識を高く持ってサポートを続けていきたいと感じています。