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建替えを機に地域の歴史を掘り起し
(葛飾堀切)グランデュール綾瀬
 
   
     
         
事務所の近所のたばこ屋さん。店先での何気ない会話からスタートした計画でした。 敷地は旧水戸街道に面し、江戸時代は千住宿と新宿(にいじゅく)の中間に位置することから、 街道の休憩所として立場(たてば)(屋号にもなっています)と呼ばれていたそうです。 従前のお住まいは増築を重ねたご一家の歴史を感じる佇まいでしたが、採光や通風に悩んでいました。
  戸建住宅での建替え、賃貸住宅併設した建替えなど様々な角度から検討を重ね、最終的には共同住宅として、 ご自宅1戸(メゾネット)とたばこ屋さん、賃貸住宅20戸の計画になりました。 通常は建物の裏側となりやすい共用廊下が、20mの幅員のある堀切中央通り側に向くため、 建物の表情づくりと目隠しや高さ感の緩衝のため穴あきルーバーを設置しています。 これにより建物外観の昼間と夜の表情が変わり、夜は柔らかな光を道路に演出しました。 また、交差点角には昔の記憶として彫刻工房十方舎による舟をモチーフにしたベンチにもなる彫刻を設置しました。
  ご自宅は、従前のお住まいで使っていた柱、丸太梁、框、欄間、仏壇扉等の 再利用によってご家族の記憶を残し、 太陽光発電や雨水タンクの設置、ペアガラスの使用、風の抜け道の工夫により環境配慮を行います。 また、ご親戚が集まった際の配慮と居間の開放感を兼ねて、居間と和室の建具を引き込めるようにしています。
  賃貸住宅は、各住戸の内装を焦茶色と白色の2種類設定しバリエーションを増やしています。
  今回の住まいづくりでは、地域の歴史を掘り起こすことができ、 また建て主さんやご近所の方々とも交流できる機会となりました。 これからも地域に根ざした取り組みを続けたいと思います。

 

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