にんぷ日記/妊娠6ヵ月の巻〜半分ほんとで、半分は嘘かも〜。

  4月20日(23週6日)   ウクレレの次はバンジョーだよきっと


  晴れると仕事の効率がいい。バンジョーの曲を聴きながらだと、胎児も踊っているのか蹴りが激しい。
  お昼、散歩に出た。細道にわざと入り込んだら青い目の白猫がいたので、道に這いつくばって遊んだ。
  とはいえ妊婦の場合は、立て膝が基本だ。6月並みの陽気で地面も温かい。

  4月19日(23週5日)   マイコプラズマ?


  夫は再び病院へ。血液検査の結果が出てきて、
  肺炎等を起こすマイコプラズマという細菌(でも細胞壁を持たない変な奴。感染力弱し)
  感染していたことが分かり、抗生物質を処方されて帰ってきた。
  一般的には、小学生ぐらいの子供の間で、オリンピックの年(=4年おき)に流行る感染症らしい。
  夫の場合は、酷い花粉症で弱っていたところを、こいつに攻撃されたのだろう。
  風邪そっくりの症状なので、私のここ数日の咳と鼻水もマイコプラズマのせいかも、とのこと。
  ホームページを検索してみたら、「健康人なら自然治癒することも多い」とあった。
  とりあえず栄養をとってしっかり眠るとする。「眠いときは寝るのさ。」(ジョンの「ひみつ日記」より)

  4月18日(23週4日)   眠い


  眠くて眠くて、間違い電話で起こされた後テレビで「皐月賞」を見た以外は、
  一日中眠りこけていた。合計15時間強もの睡眠。

  4月17日(23週3日)   バス停にて


  夫と街へ買い物に。文具をしこたま購入。
  行きは歩いたが、帰りは大荷物になったうえ雨が降ってきたので、バスに乗ることにした。
  バス停でOさんにバッタリ。一昨年の年末に1ヵ月ほど、一緒に派遣仕事をしただけで、
  その後会うことはなかったのだが、互いにちゃんと覚えていた。
  彼女は今は定職に就いているそうで、良かった良かった。私の腹を見て驚いていた。

  4月16日(23週2日)   ハウスダスト退治の巻


  好天に恵まれたので、アレルゲンを少しでも減らそうと、寝室のカーテンを洗ったり、
  雑巾がけに励んだり。気分がキリリと引き締まって、気持ちがいいものだ。

  4月15日(23週1日)   ああなんということ


  咳が止まらず苦しくて、朝まで眠れなかった夫は、午前中から病院へ。
  なんということ、夫に下された診断は「季節性の喘息」。大ショック。
  気道を拡げる薬が効いたおかげで、夜は眠れたようだ。
  私の父も祖父も喘息体質なので、胎児も喘息体質なのは間違いなかろう。
  私の方は、単なる風邪のようだ。妊娠してから三度目の風邪である。

  4月14日(23週0日)   乾燥注意報


  昨日の昼間は強風で外に出られないほどだったが、今日は見事な快晴。
  車で、風呂のスノコなどを買いに郊外へ。
  ベビー服や出産用品が充実した店があるゾーンを発見。これまでは見向きもしなかったところだ。
  夜になって、空気が乾燥していたせいか、喉が痛くなって困った。深夜、
  夫も咳が止まらず。花粉症の末期と思っていたが違うかも。二人して眠れず。胎児もバタバタ。

  4月13日(22週6日)   3周年


  夫と暮らし始めて今日で3周年。
  最初に住んだ、東北新幹線から見えていた部屋は、既に跡形も無いそうだ。

  4月12日(22週5日)   被扶養者となる


  夫の健康保険に入れてもらえたので、国民健康保険をやめる手続きをしに市役所へ。
  前納した保険料の一部が戻ってくるそうで、ラッキー。
  帰りに、バジルの種を買った。今年こそ、虫に喰われる前に、喰うのだ!

  4月11日(22週4日)   お花見、お腹見


  県知事+県議員選挙の投票をしてから、街の図書館へ歩いていって、ドイツ語の絵本を物色。
  ちょうどお昼になったので、百貨店の地下でお弁当を買って、歩いて府内城址公園へ。
  散りかけの桜を見ながら、夫とお花見。夫は普段、自転車で移動しているので、
  夜になって「歩き回ったせいか足が痛い」などと言っていた。
  私の方は、久々に鏡で自分の裸体を見て、
  胸よりかなり前に突き出ている腹の曲線に仰天。急成長したものだ。
  体重計にのったら、次の健診までまだ2週間もあるのに、
  目標体重を突破していた。これはかなりヤバい。

  4月10日(22週3日)   雨……


  前日に夜更かししたわけでもないのに、起きたら10時だった。
  フリーマーケットに行って、またしても育児&出産用品を物色しようと思っていたが、
  雨が降っては止み、降っては止みのお天気なので、あきらめた。

  4月9日(22週2日)   襖絵&母親教室


  美術館では、明日から始まる企画展の搬入が行われ、
  ちょうど当番日だったので見学させてもらった。
  この展覧会が終れば、奈良の信貴山の寺におさまる「襖絵」である。
  解梱や、仮の陳列、ガラスケースの開閉……という滅多に見られない作業を見たり、
  学芸員の方々に作品の説明をしていただいたり。充実した時間を過ごした。
  「あの色がいい、この線が面白い」などと、仲間と勝手なことを言い合うのも楽しかった。
  午後は、市保健所主催の母親教室へ。
  本日が第1回。出産ビデオと、妊娠中の栄養の話だった。
  フリートークのとき、同じテーブルの人(8月出産予定)の殆どが、
  関東出身で大分初心者と判明。「夫以外の人と口をきかない日もある」という人も。
  それで私が「じゃ電話して」(辺見えみりちゃんの某CMじゃないけど(笑))と名刺を配り始めたら、
  それを口火に、アドレス交換大会が始まり、妙に盛り上がってしまった。
  交換し終えたときには、他のテーブルの人は既に帰ってしまっている有り様。 
  「グリーンコープ(生協)で産褥時のヘルパーを派遣している」と知ったのも収穫だった。

  4月8日(22週1日)   清々しき春


  天気がいいので、思い立って台所のカーテンを洗った。
  小学校のときの担任の先生にマーマレードをお持ちしたら、障子の張り替え中であった。
  大掃除は春にやるがよろし…である。
  書類、雑誌の山も、腹がまだ巨大でなく暑くもない今のうちに、何とか整理せねば。

  4月7日(22週0日)   マーマレード


  「庭にできた」という甘夏をたくさんいただいたので、昼間から大鍋一杯にマーマレードを炊いた。
  無事に生まれて育ってくれたら、来年はこんな悠長なことはしていられないかも。
  昨年のうちに、田植えも栗拾いも体験させてもらえたのは、幸運であった。

  4月6日(21週6日)   取り壊し現場へ


  風が強くて、看板や道端のバイクが倒されるほどだったが、天気は良い。
  家からリックリックと歩いて市役所へ。屋上に上り、壊されゆく有名建築を俯瞰。
  その後、取り壊し現場に近づいてみた。轟音と振動に、胎児がビックリしたかな。

  4月5日(21週5日)   胎児へのお願い


  膀胱を蹴るのはやめてほしい。トイレが異様に近くなるので……
  昨日今日と歩き回ったから、胎児が下の方に降りてきちゃったのかな?

  4月4日(21週4日)   ベビーバスを買った


  午後、先日できた七瀬川公園へ、「音遊び」&フリーマーケット なるイベントを見に行った。
  ライブ会場の裏の土手にて、用意しておいたお弁当で腹ごしらえをしてから、
  フリーマーケットへ。目当ては、もちろん出産&育児用品。
  産院で着る授乳口つきパジャマ(ほぼ新品)&産後のお腹引き締めニッパーを500円でGET。
  終いかけている店でベビーバスを発見。「いくら?」と訊ねたら、
  「800円のつもりだったけど、500円、いや300円でいいよ」。結局、200円で購入。
  ライブを見ていると、例によって踊りたくなってしまう。毎度デタラメな踊りなんだが。
  今日は事前に、「妊婦なんだから踊っちゃダメ!」と、夫からきつーく言い渡されていた。
  夫が見ていないスキに後ろの方で踊っていたら、羽交い締めで阻止されてしまった。うぐぐぐ。
  会場は大盛況。子供連れ、犬連れも多く(ウサギ連れの人もいた)、観察しているだけで楽しめた。

  4月3日(21週3日)   ぷぷぷぷっ


  実母の育児日記を、先日は母親の立場からざっと読んだのだが、
  今日は子供の立場から、じっくりと読んだ。
  自分の幼い頃の記憶は、妹が生まれたあたりから始まっているので、
  日記に書いてあることは、まるで前世の話のよう。前回と違った意味で面白い。
  私のいたずらなどに対する、母親の困惑ぶりは(笑っちゃいけないんだろうけど)可笑しい。
  熊本で最初に行ったデパートは、現在私が敬愛するミュージシャンであるKYONさんのご両親が、
  若き日に勤めておられたところということも判明。時代はずれるが、ちょっと嬉しかったり。

  4月2日(21週2日)   うららか


  美術館で資料整理。今日一緒に作業したAさんも、9月に出産予定とか。
  当番の時間終了後、図書コーナーのお気にの椅子に座り、しばし読書。
  この椅子、腰にピタリのカーブがたまらぬのだ。視界は全面緑の森だし、快適。
  帰りは上野墓地公園を、桜の花見がてら歩く。朝の雨はすっかり上がって、うららかー♪ 
  公園を突き抜け、古くからの住宅地に出ると、今度は雪柳や水仙などが花盛りである。
  「おばちゃんネコ(前出の妊婦猫)、今日もいるかな?」などとお腹に話しかけながら行くと、
  当のネコは、某家の庭で洗車を眺めている最中であった。ここの飼い猫だったのか。

  4月1日(21週1日)   春の栗ごはん


  小学校のときの担任の先生のお宅へ遊びに行った。
  昨日煮付けたツクシや、昨年拾って冷凍しておいた栗など持って。
  その栗で、季節外れの栗ごはん。久々にお昼をご一緒した。
  先生はお元気そうだった。しばしおしゃべり。
  帰ってきたら、献血30回の表彰状と記念品(防水壁掛時計)が届いた。
  今後とものご協力…って言われても、妊娠中は献血できないんだよね。
  夜、実母の育児日記を一気によんだ。
  核家族、しかも知らない土地での若い母の奮闘ぶりが大変おもしろく、参考になった。

  3月31日(21週0日)   ツクシ


  美術館に行ったら、友人たちのいうことには「大分川の土手にはもうツクシが出てる」。
  それで、帰宅したらすぐさま、袋を持って、急いで歩いて、大分川の河川敷へ。
  土手を見れば、あるあるあるあるある!
  摘みながら歩いていると、土手の上から、何人ものオバチャンが声をかけてくる。
  「ツクシとってるの? あの菜の花が咲いている向こうに、たくさんあるよー」
  「橋の向こうの藪のところのツクシが、大きいよー」
  みなさん、てんでバラバラの方向を教えてくれた。
  でも、そこに行き着くまでに袋は一杯になってしまった。
  福岡なまりのオバチャンは「うちは、昨日食べたけん」と言って、手にもっていたツクシをみなくれた。
  (食べないつもりなのに、なぜ摘む????)
  摘んだツクシは、煮付けて夕飯のおかずにした。
  ここのところ、毎食後、胎児が必ず暴れるのが面白い。
  ところで、自宅から一番近い大分川の橋は「広瀬橋」という。
  仙台では広瀬川のほとりに住んでいたので、変なかんじ。

  3月30日(20週6日)   年度末は別れの季節


  いつも行ってる八百屋の、気さくなパートの女性と立ち話。明日までで辞めるのだそう。
  荷下ろしなどで身体を酷使するわ、コンクリ床から底冷えするわのこの仕事、
  端から見ていてもキツそうだ。子供が欲しいのだけれど、去年、流産したのだそうだ。
  30代のうちに産みたいからこれから頑張るとか。
  客の私としては、彼女に馴染んだところだったので、ちょっと残念。

  3月29日(20週5日)   スクスクー♪


  久々の妊婦健診。医院の改築工事も済み、新しい建物で診察を受けた。
  看護婦さんに「あらー、随分お腹が大きくなったわね」と声をかけられた。
  気にしていた尿糖は、今日はマイナスであった。朝ご飯を早めに少なめにとったかいがあった。
  胎児も、まだ20週なのに、サイズ的には22週並みにスクスクと成長していた。
  私がちょっと心配そうな顔をしたのに気付いたか、医師曰く
  「少しぐらい大きいからといって、分娩には支障ないですからね」。
  というわけで、全て順調!
  ……と思いきや、私の体重が増え過ぎていたのだった。とほほ。
  5週間で1.6kg増えていた。目標は4週間で1.0kg増なのに。
  そのため、医師からも助産婦さんからも、きつーく警告を受けてしまった。
  「産道に脂肪がつきすぎたら、難産になっちゃいますよ!」。はい、気をつけます。
  これまでずーっと“ガリガリ君”“ほねかわすじ衛門”な人生だったので、
  体重が増えて叱られたのは、生まれて初めて。
  そして、助産婦さんからは、もう一つショックな言葉が。
  「そうそう、分かっていると思いますが、塩分も控えめにしましょうね。
   もう最近は、漬け物なんか食べてないですよね?」
  ががーん。今朝も食べましたよ、京都大安の「すぐき」の漬け物を。
  帰りに、入院室を見学させてもらった。全室がホテルみたいな個室で、母子同室。
  “シャンプー&エステルーム”なんていうのまである。
  費用は「35万円前後みておけばいいでしょう」とのこと。意外に安い。

  3月28日(20週4日)   3月28日


  今日は、父方の祖母の七回忌であり、大分に住み始めてちょうど2周年という日でもある。
  私は2才児の一時期、祖父母の家に預けられていた。祖母と一緒に行った近所の雑貨店で、
  祖母が店の人に「これはうちの孫ですねん」と嬉しそうに話していたのを、なぜか覚えている。
  7年前の今日は、群馬県の水上へ出張中だった。
  大吹雪でJRがストップして帰るに帰れないのと、祖母の死を知ったショックで、
  雪の中、ボロボロ泣いていた。代替バスに乗り込んでも涙が止まらなくて、
  隣の席に座った地元のおじいさんが、一生懸命慰めてくれたっけ。
  2年前の今日は、朝9時半すぎに「寝台特急・富士号」を降りて、JR大分駅のホームを踏んだ。
  東京を前日の夕方に出て、真夜中をガタガタ揺られて約16時間。駅に停まるたびに目が覚めた。
  昼間とは全然違う、人影のない名古屋駅や大阪駅を窓から眺め、
  朝霧に真っ白くかすんでいる下関駅の風景を見た。
  引越疲れと、新生活への期待と興奮とで、夢を見ているような気分の旅だった。
  今年の3月28日は、桜がちょうどほころんだところ。実にうららかだ。

  3月27日(20週3日)   シューって……


  義父母から、玄米(去年、田植えに参加させてもらったコシヒカリ♪)をもらったので、
  精米に行く。コイン精米機の使い方をマスターしてもらうため、夫も車に同乗。
  7kgの米を抱えるのは、しばらく夫の仕事だ。
  その後、買い物に入ったところの駐車場で、左後輪の空気が抜けていることに気付いた。
  慌ててガソリンスタンドで空気を入れてもらったが、バルブから怪しい音。
  「シュー……」。も、もれてる。焦る焦る。
  タイヤもそろそろ替え時だし…ということで、前からチェックしていたタイヤ屋さんまで走り、
  とりあえずバルブを交換してもらった。欲しかったタイヤは店になかったので予約。
  夕方には届いて、すぐ交換してくれた。ふう。
  夜は、パウンドケーキを焼いた。知人の引越の作業時の、おやつのつもり。
  この身体で手伝いに行っても気を遣われるだけなので、夫だけが引越作業に参加するのだ。
  胎児はというと、夜中というのに元気がいい。ケーキの味見をしながら、腹に向かって質問してみた。
  私「甘いものは好き?」腹「……」。 私「ご飯は好き?」腹「(グルグル)」。
  うちの胎児は辛党らしい(ホントか??)。

  3月26日(20週2日)   男の子優勢のアパート???


  夫の扶養に入るため、事実婚をしている旨の申立書をつくり、大家さんにサインしていただいた。
  大家さん笑いながら曰く、「このアパートで産まれた子は、3:1の割合で男の子が多いんですよ」。
  うちの子はどちらかな? 夫も私も「どっちでもいい」と思ってるんだけどね。

  3月25日(20週1日)   なぜか赤飯


  意味は無いけど、赤飯を大量に炊いてしまった。おいしー。

  3月24日(20週0日)   冗談にも…


  今日は胎動がソフトなかんじ。一昨日、義父母からの電話に、冗談で
  「お腹の中からボコボコ蹴られてまして。この子は足癖が悪いんじゃないかしらー」
  と言ったのが、胎児の気分を害したのもしれぬ。うーん。
  ごめんごめん、ワタシが悪かった。腹の中では遠慮せずに暴れていいんだからね。


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