last updated 2008/11/15(履歴)
HaikuはBeOSのオープンソース実装 + αを目指して開発が続けられているOSです。
実機の内蔵ドライブにインストールする方法としてすでにクロスビルドによる方法を
紹介しましたが、今回は実際にインストールする形に近い方法として、
Haiku標準のInstallerを使用してインストールを行いました。
クロスビルドと異なり、環境を構築することなく簡単にインストールできますが、
まだHaikuやInstaller自体未完成のためか、ちょっとしたコツがいるようです。
haikuはCDからの起動は難があるので、USBメモリがよいでしょう。
今回、Haikuの起動USBを作成して行いました。
(作り方はこちらの記事を参照してください。)
手持ちのツールでインストール先HDDの初期化を行います。
(今回Linuxのパーティションエディタを使いました。)
今回はHDD丸ごとHaikuで使用するのでパーティション分けは行いませんでした。
WindowsやLinuxなどの別OSとHaikuをマルチブートさせる場合や
Haikuだけで使用の場合でも、HDDをシステム/データ用といった具合にパーティション分割して
使用する場合は別途ブートローダーが必要となります。
クロスビルド編のSTEP2等を参照ください。
PCにインストールするHDDを繋ぎ、BIOS設定してUSBメモリからHaikuを立ち上げました。
デスクバーのから、Applications→DriveSetupを選んで立ち上げます。
(またはInstallerからも立ち上げ可能です。)
インストールする領域を選んで(今回は内蔵HDD)
PartitionメニューからInitalize Be File Sysytem...を選びます。
初期化して良いかと言う警告が出ますが、進めて行き、
次にボリューム名を決めます。ブロックサイズは標準の2048のままとします。
さらに警告が幾つか出ますが、進めて行き、初期化を終了します。
初期化したらDriveSetupまたはTrackerからインストール先をマウントします。
(マウントしないとInstallerで認識されない。)
次にInstallerを立ち上げます。メニューにはないので、Trackerから立ち上げます。
(/boot/beos/appsに有ります。)
立ち上げるとライセンスへの同意確認画面が出るので
Agreeボタンを押して先に進みます。
Installerが立ち上がりました。
左下のMore optisionをおすと、インストールオプションの撰択画面と
Setup partitions...ボタン(DriveSetupを呼び出す)が現れます。
インストールオプションはまだ空ですが、Haiku R1になれば
インストールオプションにはDevelopment等のオプションパッケージが
並ぶでしょう。
インストール先のディスクを選んで右下のBeginボタンを押すとインストールが始まります。
終了しました。
再起動の前に、Terminalからmakebootableコマンドで
インストール先パーティションにブート用のコードを書込みます。
ここは本来インストーラーの動作に含まれる手順なので
将来的にインストーラーで行うようにR1で改良されると思われます。
シャットダウン後、BIOS設定をやり直して立ち上げます。
無事に内蔵HDDから立ちあがりました。
今回はHDDを1個丸ごとHaikuに使用しましたので問題無く終りましたが、
新規HDDを複数パーティションに区切って使用する場合(システム/データ用など)は
makebootableだけでは立ち上がらないので、何らかのブートローダーが必要となります。
ブートローダーはHaikuにも標準でありますが(/boot/beos/bin/bootman)、
インストールメディアからインストールできないようですので
何らかのブートローダーで立ち上げたのち、ターミナルから書き込んでください。
私は、MBM付属のFDイメージをDVDに書き込んで立ち上げました。
また、他のOSが入っているHDDの別パーティションにインストールしてマルチブートする場合は
ブートローダーの選択や設定に気をつけてください。
linux+grubの場合はこちらのStep7のブートローダーの設定を参考ください。
2008/11/15
新規作成。