シシィ・彷徨の皇妃エリザベート


オーストリア皇帝に嫁いだバイエルン公女エリザベートの生涯

1837年のクリスマスにバイエルン王国に生まれた公女エリザベート。シシィと呼ばれた彼女は15歳の時、姉ヘレーネとオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフの見合いの場に同席したことから、皇帝のプロポーズを受けてオーストリア帝国・ハプスブルグ家の皇妃となった。しかし、ハプスブルク家の厳格な宮廷儀礼は自由に育ったシシィには馴染めないもので皇帝の母ゾフィとの確執に傷つき、生まれた長女と皇太子ルドルフはシシィから引き離され、彼女は皇帝を愛しながらも心身の傷を癒しに漂泊の旅に逃れる。世紀末のヨーロッパ王室は自由主義と革命の動乱の時代を迎え、ルートヴィヒ2世やメキシコ皇帝マクシミリアン、皇太子ルドルフなどシシィと皇帝の親族には次々と不幸と死が見舞った。やがてシシィにも死の影は追い付く。美貌を讃えられたオーストリア皇妃エリザベートの生涯。

第1章・クリスマスの誕生、バイエルンの薔薇、フランツ・ヨーゼフ皇帝の一目惚れ

第2章・厳格な宮廷への反発、姑との確執、彷徨の旅人、斜陽のハプスブルク

第3章・ハンガリーとの2重帝国、ルートヴィヒ2世、ルドルフ皇太子、旅先での死

2003年5月17日公開