1999.08.16.
★ タワーレコード札幌ピヴォ店 in store live ★

・・・・・そふぃあさん

 電車が遅れているというニュースを受けて、早めに実家を出たら3時前にタワレコについてしまった。ちょうど山口さんがパーカッションのチューニングをしているところで、ああやってむらなく円形にテンションをあげるのか、と観察。赤いパンツに紺とグレーの縦縞のシャツ、黒のフレームにオレンジのサングラス。お洒落だなあ。しかし私は見てしまった。譜面台が無いため彼はスタッフに頼んで、低い位置でシンバルを一枚ガムテープで固定してもらい、その上に譜面を広げたのだった。(^^;;

 キリンジが到着してリハがスタート。泰行さんはオリーブグリーンのレザーを張ったスニーカー、ジーンズ、白Tシャツの上にいつものノーカラー水色のプルオーバー。高樹さんはベージュのシューズに、全国各地で女性陣の視線を釘付けにしてきたらしい(笑)、ベージュの短パン、オレンジのキリンジTシャツの上にチェックのシャツ。ゆったりテンポの「風を撃て」で音を合わせる。集合時間に指定された3時半前には、リハ目当てですでに人垣ができていた。男性が2〜3割、10代の女の子もちらほらという客層。

 さて本番。PVの後にキリンジ登場。何故か山口さんだけ、渋い深いこげ茶色の細身スラックスに薄い黄色のシャツ、ネクタイに着替えが完了している(笑)。以下、曲目、楽器、編成は他店と変わらず。

 ゆったりテンポの「風を撃て」。泰行さんの「ちょっとゆっくりやります」の一言をはさんで「双子座グラフィティ」。この2曲では抑えた音数で泰行さんのまろやかな甘い声が全面に出る。ゆっくりというより伸びやかなテンポと絡むと、南の島の夕暮れの浜辺にぴったりくる雰囲気に。泰行さんには機会があれば、ウクレレやマンドリンに是非挑戦して欲しいと思ってしまう。

 北海道は3〜4回目というお2人。思ったより暑い。クーラーが家庭標準装備ではないと北海道の人から聞いたという泰行さん。高樹さんは、クーラーのある夏もいいですよ、頭痛するし肩凝りひどくなるし…と我々にすすめる。(苦笑) 昨年冬に来た時、寒さのあまり意識が朦朧として歩いていて、インストア会場の入っていたビルの一階の某ショップのショーウインドウに激突し、眼鏡を壊したのが、北海道といえば高樹さんの一番の思い出だそうな。悔しいので眼鏡は全く同じ物をまた作ったとか。いつも通り微妙にかみ合わないMCを経て(笑)泰行さんが次の曲を紹介する。「唐変木のための なんたらかんたらです。」会場笑。「違うでしょ、唐変木のためのガイダンスです。」高樹さんフォロー。

 3人なのに思ったより音圧が出て驚く。山口さんの細やかな芸が随所に光って、音数の少なさは全く気にならない。エンディングから間髪入れずに「茜色したあの空は」。テンポも非常にスムーズなつながりで、あっという間に曲に引き込まれる。高樹さんのコーラス(笑)を非常に期待したが、ギターで手一杯な様子だった。

 最後は「耳をうずめて」。この日も泰行さんは歌詞カードを持っていたが、お守りみたいなものでほとんど見ていない。ギター持たずに座ってのヴォーカルというのも、手持ち無沙汰か。視線のやり場に困ったようにちょっとうつむき加減で、左足でトントンとリズムをとる姿は、そのままこの曲のVCに使えそう。高樹さんのアコギは安心して聞けた。

 緩急をつけた曲目には大満足です。演奏面では「双子座」の途中でチューニングを気にした(?)高樹さんのギターが、一瞬ぬけたことを除けば、それほど気になったことは無し。エレキではかなり緊張していたのかもしれませんね。ただ高樹さんがファルセットを使えば、かなりコーラスアレンジの幅が広がるのでは。
 逆に気になったのは、ライブ全体の流れや雰囲気の作り方。漫才のような流暢なMCや(そのままでも面白すぎます)、ストリートのような演奏芸なんていらないけれど、全体の流れに戸惑いがあったり、緊張した空気が伝わってきて、私はちょっと呼吸が合わせづらかったです。客もおとなしかったし。(えっ、私が浮いてただけ? ^^;;) この一筋縄ではいかないところがキリンジなのかしら。勿論、客が至近距離のインストアでは、また通常のライブとは条件が全然違いますし、これから場馴れしていくのでしょう。とにかく、9月への期待がまた一つ膨らむのでした。

 サイン会では、サインをして貰う物に迷って持参するだけ持参した「2in1」を手にしていたところ、泰行さんが「2in1ですね」と声をかけてくれたのが嬉しかったです。「唐変木のためのガイダンスが好きです」と言ったら、間があって「…ありがとうございます」と返事して頂く。この間握手してもらおうか、手を出そうか出すまいか迷っていたら、スタッフの方々に笑われてしまいました。泰行さん、すみません。

 おまけ。サイン会の時、再び着替えた山口さんは、普通の客のように(笑)新譜コーナーをチェック。サインに励むキリンジをよそに、あっという間に5〜6人の女の子に囲まれて、かわるがわる記念撮影。モテモテの様子で、もみ上げに触らせてあげるというサービスも。おいしい思いをしたのかしら。(笑)
 


 

・・・・・ささらさん

開演の1時間15分前に着いたのですが、リハーサルをやっていました。
もう少し早くいけばもっとたくさん見られたかも。
むう〜・・・
男の子のファンもちらちらいて、なんとなく嬉しくなったりしました。
前回のインストアは土曜日の夕方だったのにも関わらず、100人以下という感じだったのですが、今回はその時と比べても格段に増えています。
これが平日とかじゃなかったら、もっといたんだろうなあ、なんて思います。

さて、牡牛座ラプソディのクリップが流れた後、お待ちかね、お二人の登場です。
泰行さん、今日でインストアが最後で。よかったなー。と
ホッとした様子で言い、がんばります。とご挨拶。

ゆったりテンポの「風を撃て」
演奏後、「強力な助っ人です!」パーカッションの山口ともさんの紹介。
「双子座グラフィティ」をこれまたゆったりテンポで。
トロピカルな雰囲気で、夏はやっぱりキリンジよね〜、とうっとり。
もちろん、一年いつどこで聴いても素晴らしいのですが(笑)
ともさんのパーカッションと素晴らしいハーモニーを奏で。

その後、札幌は何回目だっけ、という話しをふり、
高樹さん、前回のインストアツアーの思い出話を。
そこのインストアをやったお店の入っているビルの1Fの
ショーウィンドーに、寒さで頭がもうろうとして、ぶつかって
メガネを壊してしまったそうです。悔しいのでもう一回同じのを
買いました。これが北海道の強烈な思い出です。と。
・・・しばらく間をおいて、泰行さん、「なるほど。」
この妙な間のかけあいがおかしいなとつくづくおかしいなと思います(笑)

「唐変木のなんとかかんとか」と泰行さんが次の曲を紹介し、
高樹さんが、「唐変木のためのガイダンス」とフォローして、演奏。
続けて、「茜色したあの空は」

「耳をうずめて」を演奏する前に、この曲も「47'45"」に、入ってますんで。入ってますよ。入ってるっつーの。
高樹さんが小声で強調したのがちょっとおかしかったです。
泰行さんが、ギターを高樹さんにあずけ、歌詞カードを取り出し、歌い出します。ほとんど歌詞カードは見ていなかった様子でした。

演奏が終わり、今日は最終日ですね、どうですか?と司会さん。
「いやー、ホッとしています。座って見てもらっているのがありがたいです」と、その後、質問コーナーへ。

1.「牡牛座ラプソディのクリップ撮影の時の面白かったエピソードなどありますか」

泰行:朝5時くらいに、公園で撮影したんですが、その日も
   レコーディング中で、ほとんど寝ていない状態で撮影しました。
高樹:僕はしっかり寝れるんで、遅刻しました。
   あと、僕は本当にペーパードライバーなので、車の撮影の時は
   緊張しましたね。50mくらいしか走ってないんですけど(笑)
   あの車がとにかくクセのある車で、どうやって発進したらいいか
   わかんなくてねえ。。
泰行:あと間違えられたよね。ある人に(笑)
高樹:撮影している時に、「あれ誰?」「知らない」って言われるのは
   よくあることなんだけど、その時はジャージの中学生がとおりかかって、
   「あれ誰?」「あれ巨泉。大橋巨泉。」
   巨泉みたい、じゃなくて、巨泉だろ。って陸上部ジャージの中学生(笑)
   マジックインキで、名前書いてあってね。
泰行:巨泉はおしゃれですよね〜
高樹:そりゃまあね。いろんな流行とか関わってるしね。
泰行:トレンドクリエイターですからね。

2.「レコーディングで一番大変だったことはなんですか」

泰行:詞を書くのが一番大変でしたねえ。
高樹:僕は食事が・・・あの出前のメニューがずっと一緒で。
   本当はおいしいんですよ。でも、もういい!とかって結構えらそうなこと
   言うようになってしまって(笑)

3.「兄弟でバンドをやっていることについて、親・親戚の評判はいかがなものでしょうか。」

泰行:サイン書かされたことがある。
高樹:近所の人とか。20枚くらい。いつでも帰れるけど、たまに帰ると
   夕飯食べながらせかされる。3日いるんだから、最後の日に書けばいいのにとか思うのに、
   帰ってすぐ書け書けって(笑)
泰行:せっかちなんだよねーほんっとに。もう帰らないぞ〜とか思うもん。
   そんなに言うと。←かなりめんどくさそうに言うのでウケてしまった(^^;
高樹:でもそれが近所の人とかだとかわいいけどさ、それが友達の何々くんが
   くれって言ってるからって。○○くんとか。あんまり仲良くなかったのに。
泰行:ああ、小学生の時の時の友達とかね。仲良くないよ〜(←まためんどくさそう(笑))
   しかもなんかバレンタインまでもらっちゃったし。
   まあ、たぶん別にそれは変な意味じゃなくて、母親が美容師やってるから
   それでよろしくって意味だと思うんだけど。
高樹:親戚はこの年になると集まったりしませんね。
泰行:集まっても敬語で話したりしちゃう。
高樹:いとことかたまにコンサートに来てたりする。
泰行:うれしいんだけど、親類は出来るだけ来ないでほしい(笑)やだもん。
高樹:やっちゃーん!とか言われるもんねえ。やっちゃん歌うまい、とかって。
泰行:ライブは知らない人が多ければ多いほどいい。
   いやっていうか、もうちょっとちゃんと出来るようになってから。
   むらがなく、常に良く出来るようになったらよんだ方がいいかな、と。

4.「今まで会ってきた人の中で、一番印象に残っているひとは」

高樹:加藤君もだけど・・・南佳孝さん。
   広島の時に一緒にライブやって。機嫌悪いのかなーとか思って話しかけると機嫌よかったりとか。
   発してるオーラと受け答えのギャップっていうか。
   歌とギターが完璧に出来るってのもすごい。
泰行:アーチはアーチでいいとして・・
   クラムボンのミトくんって人がショックでしたねえ。
   初対面ひくかなーと思って。あー、やなタイプだなあ、と思っていたら
   あまりにも度が過ぎていて好きになってしまったという(笑)
高樹:やっぱり間があくのがこわいらしいんですよ。
泰行:どんどんマシンガンのようにね。でもおもしろいですよ。気を遣わなくていいからね。
高樹:でもこっちの話しあんまりきいてくれないからね(笑)
泰行:来たらみといたほうがいいですよ。おもしろいですから。

その後は、サイン会です。
わたしは牡牛座のアナログにサインをしてもらいました。
握手もしてもらえばよかった・・。緊張のあまりし忘れました。
質問が読まれてバッファローTシャツがもらえたのでよしとしましょう。

わたしの友人は前回のインストアのサイン会の時に一緒に撮ってもらった写真に
サインをしてもらおうと写真を準備。
この写真を見るやいなや、高樹さん驚いた様子で「これいつの?」
友人、「(高樹さんがメガネをこわしたときの、という言葉を飲み込み) 前回のインストアです」
「へえー(ちょっと嬉しそう)」。サイン、握手。
泰行さんともほぼ同じやりとりを繰り返し、すごくうらやましかった です。
 
 
出演‥‥堀込泰行/vocal, acoustic guitar
    堀込高樹/guitars, chorus
    山口とも/percussions

 ●Play List

 1.風を撃て
 2.双子座グラフィティ
 3.唐変木のためのガイダンス
 4.茜色したあの空は
 5.耳をうずめて



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