ルーマニアのほぼ真ん中に位置するプラショフ市は人口約35万人。13世紀にドイツ移民によって建設された中世ョーロッパの洗練された街並みを今に残す美しい古都です。武蔵野市は本市出身のヨーロッパで活躍する指揮者「曽我大介」氏の縁で1992年より交流が始まり、98年には、「日本武蔵野交流センター」を開設するなど交流が続いています。私も、センターのオープンの際に議会代表として訪問をいたしました。そんなご縁があるブラショフ市で、産婦人科の病院に洗濯機を贈るという市民の方の運動を知り、皆様にもぜひ賛同をいただきたくご紹介させていただきます。
9月30日 山下倫一
ブラショフ産婦人科病院へ
洗濯機を贈りたい!
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新生児にとって、オッパイの次に大切なのは、清潔なおむつ。
そのおむつが不衛生な状態で便われている!
ルーマニア国ブラショフ市を訪れた一人の日本人女性が、「ブラショフ市の生まれたばかりの赤ちやんに洗擢機を贈りたい」と思って帰国しました。
経済的に苦しいブラショフ市では、たった一か所しかない産婦人科病院ですら、新しい洗濯機が買えません。50年前からのを使っていて、脱水も満足にできません。乾燥室にびっしりぶらさげても、空調が悪くて乾くまで長い時間がかかり、やむなく生乾きのおむつが使われていたそうです。
日本でも、昭和30年代前半までは、便利な脱水装置のついた洗擢機はありませんでした。
今ではアパート暮らしの学生さんにも、洗擢機は必需品です。
ブラショフ市に生まれた赤ちやんにも、さっぱりした気持ちのいいおむつを使ってもらいたい。そして「お産」の大役をおえたお母さんにも乾いたシーツを!
私たちも、同じ地球に生きる友として、少しお手伝いできないでしょうか。ちょっとおつむをおむつのほうへ。
皆さんのポケットマネーを、ブラショフ市の赤ちやんのために。国境を越えて、皆が一緒になれる小さな活動です。
あちらの病院が必要としているのは病院用大型洗濯機四基と乾燥機一基だそうです。総額1200万円ですが
全額は無理としても、なんとか2000年の暮までに半分でも送りたいのです。緊急を要するのです。
一口100円の「3万人募金」を今始めたばかりです。ご協力をお願いします。
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ブラショフ市立産婦人科病院地下の洗濯室。
洗い終わったドラム内の洗濯物をこの水切り荷台に落とす。
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毎日多量に出るオムツ,シーツその他一切の洗濯物がここで処理される。 |
プロジエクトHOPEジャパン須見 彰
昨年初めてこの病院を訪れたとき、ショックを受けました。未熟児の保育箱には、湿度制御がついていない。
帝王切開に必要な麻酔機も調子が悪く、産婦人科診療に不可欠な超音波エコーもないという状態でした。
さっそく医療援助のNGOの立場から、超音波エコーと滅菌機を送り支援しました。今年、ふたたぴ現地訪問をしました。日本からの支援がきっかけとなって病院が変わりつつあります。その一つに、昨年寄贈した超音
波エコーにパソコンをつないでデータ管理システムが独自に開発されていました。支援した甲斐があります。 洗濯室は病院の衛生状態の根幹をなすものです。
市民の普さまの協力を得て、洗濯機リニューアルを実現したいと思います。
日本武蔵野交流センター協カ員在ブラショフ畠山 陸雄
プラショフの市立産婦人科病院は、市民のほとんどの赤ちやんがここで生まれる、という大きな病院です。
けれども経済的に運営は困難で、病院の洗濯機は、第二次世界大戦時に進駐していたドイツ軍の軍服を洗っ たという、いわくつきのものが、未だに使われています。
洗濯室は機械から出る熱で、40度以上の高温になり、真冬でも作業する人たちは汗だくです。洗濯室といい ながら、衛生状態は悪く、洗濯した物がかえって汚れてしまうような気がしました。
プラショフ市と武蔵野市の交流は92年から始まっていますが、現実的に必要なものを贈って支援することも、今後の交流に計り知れない力をもたらすことでしょう。
NPOアクション・インターナショナル 横田 宗
昨年の秋、ル一マニアブラショフ市を初めて訪れ、0歳から3歳までの孤児250人がいる孤児院で子どもと遊べるだけ遊んできました。抱っこすると、とても喜ぴ、ペッドに戻すと泣きます。よほど愛情に飢えていたのでしょう。半数以上がジプシーの子だといいます。
ルーマニア国内のジブシー人口は約2割。貧困な家庭が多く、政府からの育児援助金を、親が使ってしまい、子どもは孤児院に預けるという実態です。今年8月、2回目のワークキャンブで孤児院を訪問しましたが、状況は変わっていません。愛情を必要としている子どもばかりです。その無邪気な笑顔に励まされます。笑顔ひとつでこちらが幸せになるのです。
この活動でプラショフの赤ちやんに良い環境を整えてあげたいですね。
北町高齢者センター所長 山崎 倫子
50年以上も前の洗濯機を現地の産婦人科病院がどうにか使っていらっしやるということを問いて、驚いています。かけがえのないいのちがこれから育っていこうとしているのに、こんな状態では…。何とかしてあげ
たいと思うのはごく自然な気持ちです。子どもが幸せに過ごせることは、立派な大人になる第一歩だと思うのです。
日本にももっと支援しなければならない子どもがたくさんいます。けれども、おむつが乾かないという状況はまさに異常な状態です。
ささやかな支援で、ブラショフの赤ちやんに乾いたおむつが備えらえるのなら、それはすばらしいことです。 目的はただ一つ。赤ちやんに乾いたおむつを。
それでいいのです。支援する私たちに国境はありません。
武蔵野市民交響楽団 音楽監督 小池 利宏
プラシヨフ市このお付き合いはジヨルジユ・ディマ交響楽団が来日公演した時お手伝いをさせて頂いたのが始まりです。リコーダーを送つたり、1993年にはプうショフ市訪問団に参加していろいろな日本文化を紹介してきました。
1997年8月には武蔵野市民交楽団が演奏旅行しディマの団員さんと合同でル一マニア3都市で演奏してきました。大歓迎を受けブラショフでは同じアンコール曲を2回も演奏した程です。
私のプラシヨフでの印象は、美しい自然、歴史を感じる町並み、明るくゆったりとした暖かい人柄です。 しかし、あの大戦の後始未が終わっていなしのも悲しい事実です。
私たちのできる応援は細やかであってもカを合わせば大きく実ります。
頑張りましょう!!
協カ団体
○プロジエクトHOPEジャパン
○武蔵野ブラショフ市民の会
○武載野市民交響楽団
○ NPOアクション・インターナショナル
○赤ちやんと洗濯機と市民の会
○武蔵野市婦人団体連絡協議会
○武蔵野市民社会福祉協議会(市民社協)
後援:武蔵野市、武蔵野市国際交流協会
ルーマニア
【ブラショフの赤ちやんに洗濯機を贈る会」
問い合わせ先・事務局●プロジエクトHOPEジャパン内 武載野市中町2ー9ー32
Tel(0422)52ー5507 FAX(0422)52ー7035
振り込み先●富士銀行三鷹支店 普通4619291ブラショフ洗濯機基金
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