●第24号 2001年(平成13年)5月発行

新世紀予算・武蔵野独自の政策を着々と展開

 平成13年3月議会で、山下議員 は、市長の施政方針に対し「市民ク ラブ」を代表して質問をした。 平成13年度の予算は一般会計 で533億円、対前年度比9億円増 (1.7%)で市税収入は3年ぶりの 増加になった予算です。また第三期 長期計画第二次調整計画の初年度 にあたり少子高齢化に向けた対策 や環境対策、学校週5日制に対する 取り組みなどに重点が置かれた予 算となりました。

一―今回の主な質問はとのような ものでしたか。
山下議員 @都内の特別区の役 割が変わったが、市町村との関係は 今後どのように変          化していくのか
        A市町村合併についての考え方
        B勤勉手当への成績率の導入に より、職員の給与格差をどのように 出してい         くのか。また、その時時期は
        C行政評価システムの一日も早 い導入をなど、
具体的な街づくりの 問題や給与や行政評価といった職 員管理の問題等約20項目にわたり 質問をしました。

――給与の問題や、行政評価の導入 は山下議員が前から取り組んでい たテーマですし、給与体系も本年度 から変わるようですね。
山下議員 部長と平職員(係長以 下)の給与が2万円強しか変わらな いことから、給与体系の見直しを始 めその他給与の問題を質問したの が昨年の6月議会でした。そして日帰りの出張手当などは廃止され ました。今回の改定では、4年後の 見直しまでの間、人件費が初年度を 除いて、毎年3千五百万円位の節 減になる給与体系や事務職と現 業職との給与表を分けるなどと いう点が大きく変わりました。

――さて、これからの自治体経営と いう点についていえば、昨年4月よ り地方分権一括法が施行され、自治 体間の格差が広がるのではないか とも言われておりますが。
山下議員 今まで国の権限だっ たものが地方自治体に下ろされて きます。私は、住民に最も身近な自 治体である市町村こそが、地域の実 情にあった住民ニーズをきめ細か く捉え、その地域にあった行政を作 り上げることが出来ると考えます。 そしてそれを行える自治体と行 えない自治体とでは自治体間の 格差が広がってくると思います。

――具体的にはそのような動きは 出ているのですか。
山下議員 これらの動きは、すで に、出てきているような気がいたし ます。 例えば、昨年東京都が包括補助と言 う市町村に対する補助金の考え方 を示しました。 従来の補助金の考え方は、「国や都 が決めた政策を市町村が実行すれ ばその部を補助しますよ」という 考え方でしたが、包括補助の考え は、市町村独自に様々な政策を 実行してください。その上で補 助に値する政策でしたら、補助 しますよという補助金で、総額3 0億円に対して各市町村が工夫を 凝らした施策を出して補助金を申 請しました。その結果武蔵野市は約 1割に当たる3億円の補助金をも らうことが出来ました。もちろん何 もないところは補助金が来ないこ とになるわけです。本市ではその 結果、「0123はらっぱ」や知的障害者のグルrプホーム「天の甍」 等の整備に補助金を使うことが 出来ました。 横並びの時代は終わり、これ からの時代は各自治体がどのよ うに住民の二,ズを取り入れた 施策を展開していけるかが重要 になってきます。 さらに情報公開条例が改正されま した。市民の皆様も市政情報をより 容易に得る事が出来、同時に、市も さらに積極的に情報を流すように なります。先ほどの分権の考え方と 相まって、住民の皆様も行政の決定 の一部に責任を持つということに つながるのではないでしょうか。

――市民の責任も大事になります ね。ところで、本年1月に、保谷、 田無市が合併しましたが、市町村合 併についてはいかがですが。
山下議員 先日も東京都から試 案が出されましたね。その中の一つ として本市と三鷹市の合併案が示 されておりました。もちろん、市町 村合併は上から押し付けられるも のではありませんので、参考という ことだと思いますが、いずれにいた しましても市町村の規模をある程 度大きくし、自治体運営における、. スケールメリットを含め、合理的か つ適正な規模はどのぐらいなのか を検討することは必要だと思いま す。これからの時代、住民に最も 身近な市町村から日本の仕組み を変えていくとの認識を持ち、 今まで以上に住民ニーズにあっ た施策を武蔵野から発信し「ム ーバス」のようにナショナルス タンダードを創っていく事が大 切だと考え、その実現のために 頑張ってまいります。


武蔵野の雑木林・はらっぱを残そう!!

 平成13年度の予算は、市報 や季刊武蔵野に細かく載って おりますが、特に今日は前回の 調査から比べ緑被率が1.8%ア ップした、緑化政策について特 にお開きいたしたいと思いま。

――さて、緑被率が増加しまし たね。山下議員は緑化について 過去にも様々な形で質問、提言 を行ってきましたが、いかがで すか?
山下議員 昭和47年に調査を開始した時、武蔵野市の緑比率は33.3%ありましたが、年々減少し、前回(平成6年)は22.6%まで下がりました。しあkし、平成12年度の調査では24.4%となりはじめて1.8%ですが向上しました。武蔵野市のよう に市街化の進んだ住宅密集地 域では本当に珍しいことだと 思います。評価したいですね。

――どのようなことが原因と分析しているのですか。
山下議員 公園の新設・拡充、指導要綱の改正、生垣に対する 助成制度の改正など地道な努 力が少しずつ実ってきたとい えるのではないでしょうか。し かし、武蔵野市が、平成9年に 作成した武蔵野市緑の基本計 画(むさしのリメイク)では、 平成27年度までに緑被率を 30%にすることを目指してい ます。先に述べたような政策を 続けてきても、この6年間に 1.8%の増加しか見られないと いうように、これを実現するこ とは大変なことであり、一度失 った緑を回復するのは容易で はありません。

――本当ですね。先日(4月7 日)も仙川に水が流れるように なり整備が進んだようですし、 また、関前には「市民の森公園」 のオープンと着々と新たな公 園や環境整備が行われている ようですが、本年度の予算では どのようなことが計画されて いるのでしょうか。
山下議員 外務省精励会 跡地(吉祥寺本町3丁目) を公園にするため市民参加 で設計を計画します。また、 グリーンパーク遊歩道の隣 接農地の取得、吉祥寺東町 4丁目の屋敷林が残ってい る敷地の購入と整備などが あります。特に、東町の購 入地は、樹齢100年前後の 大木を含め100本あまりの 樹木が集団で残っている敷 地であり、東町でも貴重な 緑の一群を形成していると ともに、歴史的な屋敷林でもあります。民間で開発し たら貴重な緑が間違いなく 切られるところを市民の財 産として残そうとして買う ものです。 武蔵野市の緑の憲章や環境基 本条例等の理念に立ち、良好な 都市環境、歴史ある貴重な緑を 守り、将来に継承していくこと は我々の役目だと思います。「市民の森公園」などのように、 用地を購入し公園として整備 することも大切ですが、貴重な 大木が集団で残っているよう な土地を公共が購入し、後世に 残すことは大変意義のあるこ とだと思います。 私は、武蔵野市のように全 国でも有数の人口密度が高 い地域において、公有地の 拡大の必要性があると訴え てきましたが、これからも財 政とのバランスを考えて、必要 な土地は購入していくべきだ と思います。 私たちが、今全国でもトップクラスの市民サービスを 享受できているのも先人がしっかりと公有地を確保してくれていたからこそと思っております。 先ほども述べましたように、 一度失った緑を回復するに は大変な資金と労力が必要 とされます。まして、100年、 200年と経った木を後世に残していくことは、今を生 きる私たちの役目でもある と思います。このことが、 50年60年後に武蔵野市の環 境を良好に保つわけです。

――本当ですね。武蔵野市のア ンケートでもトップは「緑豊か な住宅都市」が一番期待されて いるところですからね。 今、我々がいかに地球環境を 守っていくかが重大な使命で すね。緑化といえば、代表質問 でも質問されていたようです が、今度は奥多摩の森林を借り て新たな事業が始まるようで すね。
山下議員 はい。実はこの施策は学校週五日制が来年度から導入されるのに伴い、現在ど のように土曜日を過ごすのが 良いのか生涯学習の担当と学 校教育の担当が一体となって取り組み、研究しておりますが、 その中の一つとして出てきた ものです。``森林講座"とでも 言いましょうか、林業の衰退に より奥多摩でも放置された森 林がありますので、それをお借 りして森林学習をすると同 時に、奥多摩の緑を保存していこうとする試みです。 森林を保全しつつ生涯学習 の場として活用し、小中学生は もとより親子でも一緒に参加 する自然学習の機会を提供す る場としても期待できます。

――場所はどのあたりになる のですか。
山下議員 青梅市の二俣尾 の付近になる予定です。 武蔵野市から近いので、土曜 日帰りでもあるいは泊りがけ でも参加できるようになる予 定です。

――山下議員は大学時代サー クル活動で岩手県の田野畑村 で植林をしておりましたね。
山下議員 ええ、植林と下草刈 りの経験しかありませんが、そ の作業を通じ様々なことを学 びました。木というのは30年 ぐらい経たないと製品として 売れません。卒業以来、田野畑 村に行く機会がなく残念です が、私が学生時代5月に杉の苗 を皆で植え、夏休みには一ヶ月 近く合宿をし、夏の暑い日、く さいきれの中、毎日下草刈りの 作業をしたことが思い出され ます。私も自分の植林した木々 を切り出す前にもう一度現地 に見に行きたいと当時一緒に 植林をした友人と話しており ます。植林をしてから30年も 経っているのにはっきりと覚 えております。あそこは我々の 心のふるさとともいうべきと ころです。 今回の森林講座に、家族 で、あるいは小学生から社 会人まで様々な方がかかわ る事は自然から学ぶものば かりでなく貴重な経験を通 じ人と人との触れ合いや自 分自身の心のふるさとを作 るなど様々な効果が考えら れます。私も大いに期待し ております。

 

 



活動記録(会報では載せられなかっものも掲載) (平成12年10月〜13年3月)
10月1日 五小運動会
   
2日 レモンキャブ出発式
    4日 厚生委員会として吉祥寺地区の客引き やスカウトマンの実態を視察。住民の皆 さんと意見交換を実       施
    9日 市民大運動会
   11日 クリーンむさしのを推進する会中央集会
   14日五大学共同講演会:成績大学磯辺啓三教 授「パリ郊外-都市について考える」
   15日 10:00 武蔵野市民交通フェスタ式典
      11:20 「ゆとりえ」文化祭コーラスを楽しみ お茶を一服
      12:15 クリーンセンターフリーマーケツト
      13:00 北町高齢者センターオープンハウス、皆 さんのすばらしい作品にびっくり
      14:00 武蔵野市民交通フェスタ2OOOシンポジ ュウム 忙しい1日であった。

   21日障害者福祉センター文化祭
   22日シルバースポーツ大会開会式、武蔵野市 吟詠連盟発表会、薬剤師会主催「薬と健 康展」
   23日保健センター評議員会 28日西久保ふれあい祭り、早稲田大学思惟の 森の会OB会、久しぶりに友と       語らう
11月3日 ジュニア合唱団「風」コンサート: 毎回楽しませてくれる。
    4日 三小創立70周年記念式典
    5日 五小学芸会
    6日 アルゲリッチ&マイスキー演奏会
   11日 五小みんなで秋祭り
   12日青空市
   17日議会運営委員会、鉄道対策農水省跡 地利用検討特別委員会
   18日社会福祉協議会土曜福祉講座 「老健施設の上手な利用法教えます」
   19日障害者レクレーションスポーツ大会
   22〜12月22日 第4回定例議会
   26日境南地区ムーバス出発式
12月2日 五小「開かれた学校経営懇談会」
   10日ユニークダンス
   14日 厚生委員会
   15日 五中「秋山仁」講演会、「陽子の朗読の時間」・・・近くの喫茶店でやっていたので聞いてみる
   16日 五小「音楽の集い」:OBの五中生が特 別出演。年々楽しい演奏をありがとう
    26日 全員協議会期計画第二次調 整計画について
    30日消防団歳末警戒激励
1月7日 4団体合同名刺交換会
   9日 出初式
  11日 民生委員推薦会
  13日 どんど焼き
  16日 知的障害者生活寮「天の甍」開所式・・ 武蔵野市内初めてのグループホーム。厚 生委員長として挨拶   19日 老人クラブ連合会新年会
  21日 障害者福祉協会新年会
   26日 市障害者福祉センター運営協議会
2月3日 第16回武蔵野市老人クラブ連合会 文化祭
   3-4日多摩湖往復ナイトハイク
    4日 視覚障害者福祉協会新年会
   16日 歴代監査委員会
   17日 五小開かれた学校経営懇談会
   20日 厚生委員会
   22日 村井信子氏叙勲受賞祝賀会
   26日 議会運営委員会
3月1〜29日 平成13年第1回定例議会
   5日 市民クラブを代表し市長の施政方針に対し代表質問、議会運営委員会
  10日 客引き呼び込み等迷惑行為対策市民集会.
   17日 老健施設「太郎」開所式 三鷹市内の施 設だが、武蔵野市として40床を確保。縛 らない医療の八王      子上川病院の経営。楽 Lみである。五小ビオトープ植栽
   19日 五中卒業式
   20日 武蔵野紫芳会総会:今回は第届回卒業 の武蔵野消防署長、中村清之介氏の講演 であった。
   23日 五小卒業式 東京・新世紀委員会発会記念・都議会議 員候補者推薦決定大会:小美濃安弘氏が 都       議候補として決定
    27日 特別養護老人保健施設「親の家」開所式・・ つくりも日本的で、温かみを感じる施設 である。
    30日 開発公社評議員会





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