●第11
号 1995年(平成7年)8月発行

2384票の重みを胸に2期目スタート

 このたびの選挙におきまして、得票数2384票、立候補者38人中第二位の成績で二回目の選挙を勝ち抜くことが出来ました。
  今回の選挙戦は、前回と比べ引退される方が多く、少数激戦との予想もありましたが、最終的に現職十九名、新人十九名計三十八名が立候補するという近年にない激戦となりました。また、二回目の選挙は議員としての真の評価を受け、最も難しい選挙と言われておりますが、前回(2155票、第四位)より約230票の上積みができましたことは、皆様方のおカによるものと心より感謝申し上げます。
  皆様のご支援に対する御礼は議員としての役割をしっかり果たすことだと心に秘め、私もこの結果に慢心することなく二期目のスタートをいたしました。
  選挙戦を通じ私は、「武蔵野市を21世紀に向けてどう発展させていくのか考えねばなりません。今、市政に参画する私にとっての大きな貴任は「豊かさの実感できる街・武蔵野」をつくること』と訴えてまいりました。私はこのことを原点としてこれからも市政に取り組んで行きたいと決意いたしております。
  これからも私の活動報告であり、市政の情報をお送りするこの後援会報を発行していきたいと思います。ご意見ご要望など、どしどしお寄せくださいますようお願い申し上げます。
  最後になりましたが、暑い日が続きますがご自愛のほどお祈り申し上げます 。



議員選出の監査委員に就任

  新議会の三役や常任委員会委員の選出など決める改選後初の議会で山下議員は、多くの議員の皆様のご推薦により議員を代表して三役の一つである、監査委員に選任されました。今後二年間は、市長その他の執行機関の行財政の運営をチェックする役割を担って活躍することになりました。
  なお、監査委員は、「識見を有するもの」と、「議員」 のうちから議会の同意を得て、市長が選任することになっています。
  また、常任委員会は建設委員会に決まりました 。


健全で適正な!! 市政運営に向けて監査委員としてスタート

監査委員の役割・仕事とは

このたぴは、監査委員就仕おめでとうございます。選挙も終わり4カ月たちました。残務整理や新しい議会などでお忙しいと思いますが、よろしくお願いいたします。初めに監査委員の役割についてお聞きしたいと思います

山下議員 監査委員に就任して、皆さんから「監査委員とは何をするのか?」とよく聞かれました。株式会社などでは、商法の規定に基づき公認会計士や監査法人の監査を受けなければなりません。同じように市町村においては、地方自治法の規定に基づいて、地方自治行政の適法性、公正性をチェックするための専門の機関として監査委員を置くことが義務づけられております。

具体的にはどのようなことをしているのですか。

山下議員 まず決算審査があります。7月20日に市長より水道事業会計の決算の報告を受け、現在意見書作成中ですが、決算の数値が適正かどうかはもちろんのこと、公金が法令、条例、規則、予算等に従って適正に収納、支出されたか、無駄に使われなかったかどうかの二点を主眼として、合法性、正確性、経済性、有効性について審査をいたします。この決算審査は、一般会計・各特別会計や各種公共基金の運用状況等についても行われます。
  次に定期監査があります。これは、各課における財務に関する事務の執行及びその他の事務の執行状況が法令、規則に沿って、適正かつ効率的に運営されているかをチェックするために実施し、各課五年に一度は、定期監査を受けるように計画されています。
  昨年度は環境部美化指導課、クリーンセンター、生活環境課や第五小学校に対して監査を行ないました。
  また、工事監査も行います。工事技術の調査については、外部機関の技術士に委託し、工事の設計及び施工が計画的かつ合理的に行われているかを請負金額14万円以上の工事の中から、抽出により選定して監査いたします。
  その他、財政援助団体・出資団体への補助金等が補助目的に沿って使われているか、出資団体の経営は適正か等も監査いたします。昨年度は、(財)康開発事業団、西部コミュニティ協議会、吉祥寺西コミュニティ協議会等に対し、実施されました。
  また、市の財政状態や、事業の執行状況の現在の様子をチェックするために 「例月出納検査」があります。これは、収入役および水道会計などの企業責任者の行う出納事務が適正に行われているかを収入、支出関係の書類検査、計数の確認、現在高などの確認を行うもので、毎月末に収入役より報告を受けます。役所内部の資金の動きはすべて 「例月出納検査」 で監査委員の目の前を通りチェックされます。
  以上が、定例的に行われる監査委員の仕事の主なものです。その他に直接請求や住民監査請求など、住民自らが行う監査の実施機関にもなります 。

ずいぶんいろいろな角度から市の行財政はチェックされているのですね。先日の選挙戦において、「武蔵野市の財政は、火の車だ」と深沢候補が主張しておりましたが、どうなんですか。

山下議員 私も議員として4年間、市の予算、決算また、監査報告書を見ていましたがどこの自治体でも減収のための苦労はありますが、火の車というようなことはありません。このようなチェックを受け、さらに予算、決算については議会で審議しているわけですから、もしそのようなことがあればもっと早くまた他の議員からもそのような声が上がっています。だからあの時、ほとんどの議員が怒ったんです。正確な情報を流さずに市民の方々を不安に陥れるような戦い方をとったからです。深沢候補は、正確に情報を流しその上で市民の判断を仰ぐという基本的な政治姿勢が欠落していたわけです。また、いままで議会で賛成したにもかかわらず、市長選挙のためにこのような情報を流したことに対し、同じ議員としてたいへん残念に思いました。

行政の責任者である市長と議会、そして監査委員の関係はどのようになるのでしょうか。

山下議員 自治体の行財政に関しては、議会が決定し、長が執行し監査委員がこれを統制するという仕組みになっています。したがって、地方自治法でも監査委員は市長からも独立した地位を与えられ、常に公正不備の態度を保持し監査をしなければなりません。

責任が重いですね。

山下議員 そうですね。川村監査委員と監査委員事務局の局長を初め五人のスタッフと一緒に、監査委員としての務めを果たすことはもちろんですが、行政内部のことをより理解できるこの機会を生かし、議員としても力をつけていきたいですね。


初めての監査請求審査

 4月の市長選において土屋正忠市長の政治確認団体が、市の写真コンテストで入賞した作品をポスターに使ったのは財産の不当な管理に当たるなどとして、監査請求が出された。監査委員として、7月27日「違法、不当な事実はない」と請求を却下した。
  監査の実施に当たっては、関係書類、事実関係の調査を行い、6月26日請求人より陳述を受け、同日午後より関係職員、都市開発部長、計画課長、前計画課長補佐から事情聴取を行った。その結果(1)市の慣行として、版権は、市が広報啓発の目的で使用する場合に限り自由に使用できる権利とし、その目的を終了した時点でネガをこれまで同様、撮影者に返却しており、行政目的に使用する権利は持つが、著作権を持つ意志がない。(2)撮影者の住所は教えたが、市は直接貸し出しをしていない等の事実が判明した。これらの経過を踏まえ結論を出した。しかし、今後応募作品の取扱いに関する権利関係を一層明確にすべきであり、全庁的に共通の基準を設けるように監査委員として要望した。



編集後記

・平成7年・選挙イヤー。都知事・市長・市議そして参議院。”無党派層“なる流行語も出現。本当は皆気が付いているはずです。「棄権などせず責任ある一票で、真摯な姿勢で本物の政治を行ってくれる人が必要なことを」。
・事務局からのお願い。今回の選挙戦を通じて多くの文書を発送させていただきました。その都度、住所変更者等チェックしてきました。しかし、未だ不十分な状態でご迷惑をおかけしている方々がいらっしゃることと思います。そこで今回、徹底的に名簿の整理をすることになりました。同封の総会出欠返信用葉書で氏名の誤記等間違いがございましたら、ご連絡いただければ幸いです 。




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