●第8
号 1994年(平成6年)5月発行

今、その力量が問われる リーデングシティ武蔵野!!
−山下議員、堅実な財政運営を積極評価−
社会福祉費100億円突破基金起債を活用しての大型予算

 3月1日から4日間の会期で平成六年第一回定例議会が行われた。山下議員は予算特別委員で活躍するとともに、29日の本会議で「市民クラブ」を代表して平成六年度予算案に対する賛成討論を行った。厳しい財政事情の中、基金、起債を活用しての大型予算を評価し、更なる市民サービスのために行革を堆進し、厳しい姿勢で今後の市政運営を推進すべしと要望した。

 
平成六年度の武蔵野市の一般会計予算並びに下水道事業、国民健康保険事業、老人保健事業の3特別会計予算と水道事業企業会計予算が、共に賛成多数で議決された。

  本市の六年度の予算における市税総額は、長引く不況を反映し対前年度比マイナス4・0%、金額にして約14億7千6百万円の減少です。歳入全体に占める市税の構成比率も54.8%と昭和22年市施行以来最も低い構成比率です。このように厳しい財政見通しの中、第三期長期計画の重点事業に財源を配分し、対前年比は7・9%増の646億5千万円という、武蔵野市制始まって以来の大型予算です。

  山下議員は本会議で「市民クラブ」を代表し賛成討論を行った。

(1) このように計画された事業を粛々と遂行できるのもバブルの時期に長期的展望に立って、来るべき時代に備え、「公共施設整備基金」等の各種基金として備えていたものの活用によるものであり、3年前の選挙戦で基金に対する批判があったが、基金として積み立てた財政運営は正しかったといえる。
(2) このような厳しい情勢の中、福祉関係の民生費が対前年度費27・9%増、社会福祉費が初めて単独で 100億円を越える規模になった。特に、急速に進む高齢者社会に対応する高齢者福祉に対する予算が大幅に伸びている。(対前年度比83・4%増)
(3) 都市計画税を0・22%から0・20%に引き下げについて、市町村に与えられた数少ない権限の中、市民の負担を考え三多摩でも最低の税率にした。

等の点を中心に評価し、今後の運営について次のことを要望した。

  第三期長期計画も始まったばかりの中、まだまだ多くの計画が予定されています。現在行われている市民サービスを後退させることなく事業を推進するためにも、一般行政経費の事務事業等の見直し、引き続き行財政計画を推進し、効率的な市政運営と市民サービスに努めてもらい、今後の運営に当たってもらいたい。
  このように厳しい財政状況の時代こそ、真のリーディングシティとしての力量が問われている。

  以上のことを中心に20分間にわたり平成六年度の予算案に対する意見と要望を述べ、賛成討論を終えた 。


市施行以来の大型予算 646億500万円平成6年度スタート
21世紀を見据えて高齢者対策・放置自転車対策

 福祉・教育・環境・都市基盤等、多岐にわたる予算。今回は、居住地で安心して生活できる「高齢者対策」、駐輪場増設・街路機能の回復が求められる「放置自転車対策」、この二点に絞って山下議員に聞きました。


確かな足どりで進む高齢者福祉

今年度は福祉関係の予算が大幅に伸びたようですが。

山下議員 そうです。討論でも述べましたが、今年度の予算の特徴の一つとして福祉、特に高齢者福祉の予算が平成5年度の40億円から74億円に伸びたことが挙げられます。昨年は「高齢者総合センター」 「障害者総合センター」など、施設のオープンが相次ぎ「福祉施設元年」と位置づけましたが、今年は更に、その施設が稼働し始めると同時に、今後の高齢化社会に対応するための施策が続々と計画されています。

昨年から建設している武蔵野市初の特別養護老人ホームが完成しますね。

山下議員 12月に吉祥寺北町にオープンします。これは東京都と合築ですが、50床を確保し在宅サービスを備えた施設になります。 そのほかの特養としては、南町にも30床の規模で工事が始まります(平成8年開設)。また、秋川市に先日開設した「こもれびの里」への助成により、武蔵野市民が優先的に入所できるよう60床を確保しました。
  武蔵野市では平成11年までに特養を330床確保することを目標にしていますが、これで特養ベッドは市内に80床、市外に約200床が確保されることになります。

順調に進んでいるということですね。そのほかの高齢者対策としてはいかがですか。

山下議員 桜堤には高齢者のケアハウス・在宅サービスセンターを「(財)信陽舎」の学生寮と合築します(平成7年度開設)。
  桜堤にある軽費老人ホーム「都立くぬぎ園」を東京都から7月に移管します。「天誠会武蔵境病院」が建設する老人保健施設の整備費を助成し20床のベッドを確保します。
  高齢者、障害者、母子家庭の方々が入所できる福祉型民間アパートの借り上げ事業も本年度2ヶ所、49戸を建設予定です。 また、「武蔵野赤十字病院」で運営します在宅介護支援センターへの助成等々ハードの面ばかりでなくソフトの面でも一層充実した施策が展開されます 。

高齢化社会に対応する施策がしっかりと計画的に取り組まれているということですね。

山下議員 そうですね。3月に「武蔵野市高齢者保健福祉計画」が出されましたが、参考にしていただきたいと思います。また、機構改革がありましたが、特に福祉関係は大幅に変わりました。多様なサービスをきめ細かく市民の皆様に利用していただけるように、福祉窓口の総合化などを目指し組織を変更したものです。


放置自転車対策新たな段階に

次に放置自転車対策はいかがですか。

山下議員 本町二丁目に地下1階地上3階 (1F店舗)の1、515台収容可能な駐輪場を隣地所有者と共同で建設します。これが完成すると四月に開設した御殿山、末広通りの駐輪場等を合わせ、吉祥寺地区の自転車の収容能力は、総乗り入れ台数の81%にあたる7、800台にまで高まります。
  また、「コンパクト・サイクルの活用研究調査」 「自転車法改正に伴う総合計画作成」等も予算化されています。昭和58年に制定した「自転車の放置防止に関する条例」も年内改正に向けて動き始めています。禁止区域の設定、登録制等が盛り込まれ、地球環境を守る立場から無公害な乗り物である自転車を排除するのではなく、これからの重要な交通機関のひとつと位置づけた条例になるようです。
  また、自転車対策係が新たに設置されました。自転車対策を専門に取り組む係をつくるように再三市長に要望してきた者として、大変喜んでいます。吉祥寺地区の放置自転車の数は全国ワースト・ワンですが、いよいよ本市の放置自転車対策も新しい段階に入ってきました。
  駐輪場の整備、条例の改正、近隣市との連携等とあわせ、市民の協力、モラル等も求められます。一日も早く歩道を歩行者に返してもらいたいですね 。

そのほかにはいかがですか。

山下議員 主なものだけでも、「中央図書館の完成−12月」 「千川小学校校舎棟完成−平成7年3月」「商工会館建て替え−平成9年度完成予定」 「吉祥寺駅エスカレーターの設置実施設計負担(三鷹駅ホームには三鷹市が設置)」 「武蔵境再開発ビル着手」 「電線の地中化−中央図書館前の道路」 「三鷹駅北口地区道路計画測量調査費」 「コミュニティバス試行調査」 「雨水浸透施設助成」 「コミュニティFM」 「子供センター基本構想検討委員会の設置」 「市民文化会館・芸能劇場開館10周年事業」等々、第三期長期計画に沿って新規事業だけでも40件ほど予算化されています。

福祉、自転車対策を中心にお話いただきましたが、武蔵野市の今後の方向が見えてきました。本日はありがとうございました。


結婚しました
〜新妻は由紀子です。よろしく〜

 去る1月23日、吉祥寺・第一ホテルに於いて山下倫一・三沢由紀子の結婚披露宴が行われた。

  ご媒酌人の小川洌様(早大教授)の 「後援会々長として皆さんに一つお約束がはたせた」とユーモアを交えてのご挨拶。土屋正忠様(武蔵野市長)・竹内靖雄様(成蹊大学教授)両主賓のご祝辞。その後、二人のなれそめ・学生時代のエピソード披露、早大校歌「都の西北」 の合唱などが続き、最後に新郎のリードで早大第二校歌「人生劇場」が飛び出すなど式は大いに盛り上がった。
  新婦の由紀子さんは成蹊大学経済学郎を卒業後、長年さくら銀行に奉職され、テニス・京都散策を趣味とする女性です。
  山下市議も妻を娶り、心身ともに充実し、さらなる飛躍が期待されます。特に、土屋正忠市長の「愛される政治家から信頼される政治家へ」との励ましのご祝辞に、政治家としての決意を新たにしていました。

  尚、住まいは左記の通り従来と変わりません。



編集後記

・「永田町ドタバタ劇」 で今、政治家に求められているものは? 自問自答の毎日。
・ 来春に向けての体力づくり? 山下議員、早朝ジョギングを始めました。昨朝は井の頭公園、今朝は中央公園、明朝は…。
・ 税収減にも関わらず各種基金を活用しての大型予算。イソップ物語「アリとキリギリス」武蔵野市がキリギリスでなくて本当に良かった。
・6月15日の総会。大いに盛り上げ成功させたいと思います。皆さんお誘い合わせのうえ、是非ご参加下さい。




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