●第6号 1993年(平成5年)5月発行
グローバルな視点で、 武蔵野市政を切る!!
−山下議員、初の代表質問者として活躍−
平成5年度予算編成方針を質す
3月1日から29日間の会期で平成五年第l回定例議会が行われた。3日の本会議で山下議員は、「市民クラブ」を代表して初の代表質問を行った。福祉・教育・環境・国際交流など、自らの理念を語り、同時に具体的施策の提言をした。議員生活、3年目を向かえるにあたり、ますます充実する議会活動。
山下議員は初めて「市民クラブ」(所属議員4名)を代表して質問に立ちました。
代表質問とは、各会派を代表して年に一回、三月議会に市長の予算編成方針等に対して行われるもので、会派の人数によって質問者の人数、持ち時間(五分×所属議員数) が決められ、最低30分が保証されていす。山下議員は、平成五年度の施政方針から、その政治姿勢、特に国際平和に対する考え方や今後の財政見通しなどを、また具体的施策として、環境、福祉、教育、自転車対策などについての問題点を鋭く指摘しました。主な質問の要旨は、以下のとおりです。
(1)平成五年度は昭和59年度以来の減額予算であるが今後の市税の伸びをどのように予測しているのか。
(2) 冷戦終結後、新しい国際秩序に向けての様々な動きが始まり、わが国が国際平和に果たすべき役割もますます重要になってくると思う。本市もすでにジュニア大使、青年の翼を始め、いろいろな事業によって国際交流に取り組んでいるが、今後どのような国際交流を考えているのか。
(3) 平成三年度の決算によると給水原価が供給単価(水道料金)を上まわっています。再投資計画もすすんでいるなか、料金改訂が予想されるがどのくらいになるのか。また、節水型都市を目指すことが「おいしい水」を確保することになるが、どのように進めようとしているのか。
(4) 本年は、障害者総合センター、高齢者総合センターなど待望の福祉施設が完成するが、これからの福祉にとって重要な人材確保についてどのように考えているのか。
(5) 放置自転車対策に駐輪場の設置とともに、レンタサイクルの導入や、コンパクトサイクルの可能性をもっと積極的に検討する必要があると思うがどのように考えているのか。
などについて制限時間いっぱいを使って質問をした。
山下倫一後援会 第2回総会及び懇親会
市議として2年。街に出て誠実に市民の声を聞き確実に市政に生かせるように頑張っている山下倫一を囲み、総会、及び懇親会を開きます。是非ご出席ください。
尚、当日は土屋正忠市長、井口秀男氏らが激励に駆けつけてくださる予定です。
日時:6月3日(木)午後7時より
場所:JA武蔵野(西久保1−18−10)
会費:3,000円(夫婦5,000円)
一般会計予算599億2千万円で 平成5年度GO!!
福祉施設元年 第三期長期計画スタート
景気後退を反映した減額予算。しかし、着々と進む各種施策。福祉施設の完成・教育環境の整備・放置自転車対策・・・ 効率的な市政運営と市民サービスの向上を求める声は増々大きくなります。そこで山下議員に、ズバリ聞きました。
今回の不況は、平成5年度の予算にどのような影響があるのですか。
山下議員 そうですね、一般会計総額599億2千万円で、前年度に比較して23億4千万円、3.8%の減額です。昭和59年度以来の減額予算になりました。歳入の大半を占める市税は、0.1%の伸び率で、過去20年間で最も低い伸びになっています。景気の後退を反映し、法人市民税の大幅な減少や利子割交付金の減少などによるものです。
今年は福祉施設がいろいろオープンするようですが。
花開く福祉の武蔵野
山下議員 今年は「福祉施設元年」と位置づけられます。「福祉の武蔵野」とよく云われ、確かに武蔵野市の福祉政策は他市に比べると充実してますが、今まで施設がなかったり、あっても老朽化したりして、施設面では十分とは云えない状態でした。しかし、本年は次々と福祉施設が完成したり、建設が始まっています。
まず、6月に吉祥寺北町に「障害者総合センター」がオープンします。これは、身体障害者・精神薄弱者を対象とした通所施設で、障害者援助の拠点になる施設です。身体障害者や精神薄弱者の人に仕事を覚えてもらい、自活を手助けする授産施設、精神薄弱者が生活習慣などを身につける施設、身体障害者デイサービスなどの施設が入ります。さらに、地域生活援助センターとしての機能をはたしていくことになります。
いろいろな施設が入るんですね。
山下議員 これだけの機能が集中した施設は全国でも珍しいですね。この施設を利用して今後、障害者福祉のさらなる充実、新しい展開が図られるようになります。
次いで、9月に「高齢者総合センター」が緑町にオープンします。これは「福祉会館」にかわって建設されたものです。従来の福祉会館は浴場を中心としたものでしたが、「元気なお年寄りが増えた現在、浴場を設置し、お風呂に入り畳の上で休んでいればよいとするだけでは、これからのお年寄りの要望は満たせない」との考えから、余暇活用施設を中心にアクティブに利用できるように配慮され、国の設置基準より進んだ施設になります。障害を持ったお年寄りのための機能回復訓練室、補助器具センター、趣味活動が楽しめる工作室や、太極拳、ヨガなどで健康づくりを図るための150人収容のホールなど設備されています。
そのほかにはいかがですか。
山下議員 9月末完成の 「三鷹駅のエスカレーター」を始め、平成6年度事業開始を予定し、昨年より工事の始まっている「吉祥寺ナーシングホーム (特養+介護施設)」 の建設。また、「吉祥寺南町ナーシングホーム(仮称)」 の基本構想検討及び設計委託料も計上されました。昨年オープンし、全国で初めてのニュータイプの乳幼児施設「0123吉祥寺」とあわせて今まで培ってきた「福祉の武蔵野」 が花開く、スタートの年と言えますね。
さらに充実!! 教育環境
千川小学校も着工ですね。
山下議員 平成8年の完成を目指して今秋着工されます。特に100年間の使用に耐えるような様々な設備を備えています。これからの学校施設の役割を考え地域開放型の学校と教育環境なっています。生涯学習のため特別教室、図書室の開放も考慮し、身障者や高齢者のためのエレベーターなども設置されます。
選挙公約に学校施設の地域開放とありましたが。
山下議員 今後、いろいろな形で学校が地域の中心となっていくべきだと思います。
学童クラブの部屋もあるとか聞きましたが。
山下議員 前号で 「学童保育開園は正確な情報と冷静な判断で」と言いましたが、この千川小学校にもちゃんと学童クラブ用の部屋が用意されています。
その他、教育関係ではいかがですか。
山下議員 「セカンドスクール」の本格的実現に向けて、本年8月に岩手県の遠野市で12日間の予定で試行されます。
私も、自然の中で子どもたちの個性を伸ばし、活力・自主性を身につける施策として一日も早い実施を望んでいます。
また、第三小学校では、文部省の調査研究協力指定校として「学枚週五日制に関する実践的な研究」が行われます。
待ったなし!! 自転車対策
自転車対策についてはいかがですか。
山下議員 今年は吉祥寺南町末広通りに自転車1、300台収容の駐輪場が新設されます。また、吉祥寺御殿山には従来の駐輪場がバイクも駐車可能になります。さらに駐輪場も増設され、これで、吉祥寺地区の駐輪場の収容台数は約5、000台になります。着々と駐輪場の整備は進んでいます。
しかし私は、放置自転車数全国ワースト・ワンの吉祥寺地区のこれからの自転車対策については、駐輪場の増設はもちろんですが、駐輪地区の規制、駐輪場の全面有料化、登録制、レンタサイクルシステム、あるいは吉祥寺サイクル (折り畳み自転車) の可能性など、複合的に取り組む必要があると考えます。そのためには、条例の改正や市民の方々の理解・協力も必要です。また吉祥寺地区の自転車利用者の特徴的なことは、練馬区や保谷市、田無市からの乗り入れが利用者の50%を占めていることが挙げられます。近隣自治体との連携をとりつつ広域的な取り組みも必要でしょう。本年はそのような駐輪場建設以外の複合的な自転車対策の導入の準備として「自転車利用者実態調査」が予算に計上されました。新たな自転車対策の施策に大いに期待したいですね。
私も「自転車対策審議会」や勉強会に参加したり、街の人たちと話し合ったりしながら全国の放置自転車対策の現状を見てきましたが、一日も早く不名誉な「ワースト・ワン」を返上できるように、さらに積極的に取り組んでいきます。
そのほかにはいかがですか。
山下議員 廃棄物対策とリサイクルの面では、事業ゴミの抑制のために「指定ごみ袋の購入」 「生ごみコンポスト化システム設置(三基)」などがあります。また、「小規模受水槽のクリーニング助成制度」も200万円増額されました。
また、私も縦割行政の弊害を、再三指摘してきましたが、「総合窓口化の検討」も予算計上されました。
してほしい事、しなくてはいけない事が山ほどありますね。 この一年でそれが、どのように具体化され、私たちの生活に生かされてくるか・・・興味がわいてきました。私たちも積極的に参加していきたいですね。今日はありがとうございました。
「井口秀男さんを励ます会」盛会裡に終わる
4月12日、吉祥寺第一ホテルにおいて、「井口秀男さんを支援する市民の会」で主催の、『励ます合』が開催されました。1000人を超す参加者で会場は井口秀男さんに対する期待で熱気にあふれました。この全を主催した「井口秀男さんを支援する市民の会」には、山下議員も発起人の一人として、準備金より参画しています。この会は、井口秀男さんに再び都政壇上で活躍してほしいという思いのもとに、結成された会で、土屋正忠市長ほか法曹界、経済界、医師会、体協関係などの代表の方々が発起人代表として就任されています。さらに300名以上の各階層の市民の方々も発起人として参画しています。
井口秀男さんは、長年、都議会議員として、市会議員として活躍されましたが、前回の都議選において本人の責任以外の国政上の出来事で浪人を余儀なくされています。山下議員は、武蔵野市の各種施策において都との連携の必要性が高まる今日、都政と市政の架け橋として、清潔・誠実・実行の井口秀男さんこそ都議会議員として最も適任であると確信しています。
編集後記
・先日、後援会だより5号の発刊を記念して、折り込み、宛名書き等を手伝ってくださっている方々と懇親会を開催。大勢の人たちに支えられていることを改めて実感。感謝。
・福祉施設元年。「仏作って魂入れず」にならぬよう、今後もやさしくも厳しく市政を見つめる山下議員の目に期待。
・井口秀男さんの情熱最登板に、スタッフ一同、全力投球。
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