●第4
号 1992年(平成4年)11月発行

佐川疑惑の徹底解明を求める!!
全国の地方議会に先駆け、政治家の襟を正す!!
−山下議員、意見書、筆頭提案者として活躍−

 
9月8日から18日間の日程で平成4年第3回定例議会が行われた。 25日の本会議で山下議員は「佐川疑惑の徹底解明を求める」意見書の筆頭提案者として初の提案説明を行った。また、平成三年度水道事業会計の決算について、市民クラフを代表し、その経営努力を評価し、さらに安全でおいしい水を供給する努力を要望し、賛成討論を行った。


「佐川疑惑の徹底解明を」
−政府へ意見書提出−  

  25日の本会議で山下議員は市民クラブを代表し、自民、公明党の議員とともに「佐川急便疑惑の徹底解明と政治改革の推進に関する意見書」を提出しました。
  内容は「佐川急便事件という政界疑惑に徹底したメスを入れるため、国会が自浄能力を発揮し、献金を受け取った政治家は進んで真実を国民の前に明らかにするべきであり、このような事件を繰り返さぬためにも、政治資金規正法の強化や選挙制度の改革など、政治改革を要求する。」というもの。
  山下議員は筆頭提案者として、初めて提案説明を行い、提案理由に対する他の議員の質問に答えました。その後、採決に移り、市民クラブ、自民、公明、社会、21クラブの賛同を得て可決されました。



水道事業会計決算の認定

  平成3年度の水道事業合計の決算は、総費用28億8、386万円に対し、総経費28億5、086万円で純利益3、200万円でした。
  平成二年度の利益、1億4、347万円に比べ大幅に減少しました。 また、一トン当たりの給水単価147円5銭に対し給水原価150円19銭となり、10年目にして初めて給水原価が給水単価を3円14銭下回る事となり、経営状況は低下しています。
  山下議員は賛成討論の中で次の点を指摘・要望いたしました。

1 経営努力について
  昭和57年以来水道料金を値上げせずにこれた要因の一つとして、内部努力をあげた。昭和63年度と平成三年度の職員一人あたりの営業収益を比べると武蔵野市33、889円→41、167円、三鷹市41、822円→40、841円とはじめて三鷹市を上回った、などの合理化の努力を評価

2 安全でおいしい水を供給するために
(1)平成二年度の第一浄水場に引き続き第二浄水場の生成次亜塩素酸装置の設置などの改良工事への取り組み(2)受水槽清掃奨励金の交付の実施などの取り組みを評価

3 水道再投資計画について
  老朽化した水道管の取り替えと都営水道への一元化の問題を、年々増加する水道使用量の面から検討する必要はないかと指摘。

4 広報の必要性について
  水道事業について「市報」「ビデオ市報」等で、積極的に市民の皆さんに知らせるようにと提案。さらに経営の合理化を図り、安全でおいしい水を供給する努力を要望。


武蔵野の水は今・・・・
新しい街づくり節水型都市を目指して

 二十一世紀へのキーワード「環境」。その中でも、特に「水」が各方面から注目されています。山下議員、自らライフワークと語る「水と健康」。武蔵野市の「水」の現状を聞きました。

武蔵野市の水道水は地下水が大部含まれていると聞きましたが?

山下議員 約56%(平成三年度)が地下水です。市内の25カ所の深井戸(地下150〜250m)を水源としています。残りの44%は、東京都から買い入れています。この水は利根川から取水し朝霞浄水場で浄化されたものです。

境の浄水場からも来ているんでしょう?

山下議員 武蔵野市には来ていません。あれは都の浄水場ですから。井の頭通りを通って世田谷、渋谷に配水されています。

それで、「井の頭通り」を「水道道路」と呼ぶんですね。

山下議員 そうです。私なんかは、「水道道路」の方がピンと来ますね。

「武蔵野市の水道水はおいしい」と、よく言われますが?

山下議員 おいしい水の定義は難しいです。水をまずいと感じる一番の原因はにおいです。ここでは、とりあえず塩素臭さや異臭がしないということにしますと、おいしさの秘密は、地下水、深井戸からの水がまだ56%含まれているからと言えます。表流水(ダムや川の水)と比べ地下水はきれいですから、塩素消毒の回数も濃度も少なくて済みます。
  また、ある井戸で濁りが出たとき、その濁りが混入しないように取水をストップする装置を付ける工事を順次進めているところです。そして、塩素の搬入の際の爆発や危険や災害時に対応でき、従事する職員の健康などを考え、都内でも唯一の塩素を自家生成する装置を二つの浄水場に設置しています。

ところで地下水は十分あるのですか。

山下議員 昭和47年までは水源の自然水位が下がってましたが、それ以降は少しずつ上がってきています。その理由は、昭和47年より地盤沈下の原因になるということで、井戸を掘ることが禁止されたこと、補装を浸透性に変えるなど雨水を地面に帰す努力をしたことなどです。また、今ある井戸を守るために井戸の再生改良工事も行っているので、汲み上げる量も少しつつ増えています。

昨年九月から始まった「小規模受水槽清掃奨励金制度」についてはいかがですか?

山下議員 全国初の試みですが、これもおいしい水を供給するための一つの制度です。私が議員になって一年目で実施されたので大変うれしく思ってます。武蔵野市は都市化が進み、市民の約六割の人が、何らかの形で受水槽の水を飲んでいると言われています。10トン以上の受水槽は法律で清掃が義務づけられていますが、10トン以下については義務づけられていませんので野放し状態でした。しかし汚れることは同じですし、市内の約2、400件の受水槽の内83%が10トン以下です。この制度なども大いに利用していただきたいと思います。

昨年九月の一般貸間で3階までの直結給水を検討するように質問されましたが?

山下議員 はい、議員として初めての一般質問でした。この受水槽の制度は評価しますが、やはり水道管から直接飲める方が事故の可能性も少なく安心なわけです。三階までの直結給水で、受水槽を全部なくすことはできないでしょうが、受水槽が減ることにより、管理不備によるトラブルを減らし、清掃や点検などの手間も省けるわけです。最近では厚生省も4階まで直結を認めるように検討しはじめました。給水圧力を高くすることにより、水道使用量の増加や老朽化した管からの漏水が心配されますので、すぐに実施というわけにはいかないでしょうが、私もその実現のために頑張りたいと思います。

ところで、武蔵野市の水道料金は都内と比べ高いと聞きますが?

山下議員 以前は高い時期もありましたが、基本料金(13ミリ管)で武蔵野市530円に対し東京都768円と、約7割の料金です。その理由として井戸水が関係してます。というのは、都から、一トン当たり平均169円15銭で水を買っていますが、井戸からの汲み上げ費用は18円くらいで済んでいるんです。したがって、井戸水の割合が多くなるほど安くなります。ところが先ほども言いましたが、現在は新規に井戸は掘れませんし、今ある井戸の能力いっぱいを使っていますので、今後、取水量の大幅な増加は望めませんので水道の使用量が多くなるほど都からの受水に頼らざるを得ないわけです。ーーとすると、武蔵野市の水道水をおいしくさせている地下水の割合も減ってくるということになるわけです。トイレの水洗化や最近では朝シャンなど、生活の変化によって使用量が年々増加しています。平成元年に地下水の割合が58%あったものが平成三年には56%まで下がってきています。今後も安くておいしい水を飲み続けるためには、市民の皆さん一人ひとりの節水が大切になってくるわけです。私もライフワークとして今後も「水の問題」をさらに研究し、議員として行政サイドに積極的に働きかけていきます。

改めて節水の大切さを実感いたしました。今日はほんの1部しかお聞きできませんでしたが、またこのような機会をもちたいと思います。本日はありがとうございました。


「議会報」が変わりました

 市民の皆様に議会の情報を伝える大事な役割を担っている「議会報」が、六月議会から少し変わったのにお気づきでしょうか。
  武蔵野市の「議会報」は大変密度が濃く、内容も充実していると評判ですが、字の大きさなどを工夫し、もっと読みやすくできないかとの意見もありました。
  山下議員は昨年七月、譲合報運営委員会の副委員長として枚方市、宝塚市を視察にいきましたが、(後援会報第2号)その成果を昨年一年間議会報運営委員会で、さらに読みやすくする、ただし増ページはしないという条件で検討。その結果、活字を一回り大きくする。大きくしたため、活字の数が80%減になりましたが、重複記事を避けることでカバー。また、印刷の色については従来通り黒とする等の結論をだしました。
  新しい「議会報」はいかがでしょうか? ご意見をお寄せ下さい。



年賀状欠礼のあいさつ

 政治家個人が出す年賀状・暑中見舞いは、公職選挙法違反になりますので、誠に失礼ですが欠礼させていただきます。
  なお、新年一月のできるだけ早い時期に後援会報を発行しご挨拶をいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。



編集後記

・穂高連峰を望む雄大な大地コンコンと湧き出る名水。わさび田を流れる清水。白鳥が踊り遊ぶ犀川の流れ。先日、水の街安曇野に出かけました。一方、霊峰富士を望む街武蔵野。都市化の進む今こそ、 「水」を見直さなければならない時と思います。今回の特集いかがだったでしょうか? 原稿は掲載分の三倍ぐらい用意しましたが、紙面の都合でこれだけしか載せられないのがたいへん残念でした。また近いうちに「水」に関する特集を組みたいと思います。




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