●庁内報 平成12年9月6日号

主な記事
 第二次調整計画策定に向けての職員タウンウォッチングの実施について
 ホームページ推進委員会の設置について
 総合防災訓練の報告について
 介護保険の現状について
 中学生・高校生、生活意識調査の結果について
 ムーバス3号路線の運行について
 
・建築基準行政事業概要について
 平成12年度会計事務の検査について
 ・部課長会議の概要について


主管者会議

8月31日(木)に開催された第15回主管者会議の概要をお知らせします。 議題として、第3回市議会定例会提出予定議案の説明者の決定を行った後、次のような報告がありました。

報告事項
○第二次調整計画策定に向けての職員タウンウォッチングの実施について (古田土企画部長)
第三期長期計画第二次調整計画のための情報収集と、施策提言などによる計画策定への職員参加を図ることを目的に、職員が市内(現場)に出て、街や人と直に接することを通じて、市政の課題の抽出と施策の提案を行います。

○ホームページ推進委員会の設置について(古田土企画部長)
内部統合システムを近い将来外部接続して情報公開を推進するために、各部課においてホームページの開設を目的として、ホームページの作成に係る要領および運営基準を検討するため、設置するものです。 土屋市長:全課で立ち上げるつもりで行うこと。

○総合防災訓練の報告について(三宅防災監)
8月27日(日)第五中学校および第五小学校にて実施した発災対応型訓練は、防災関係機関を中心に25機関473名、市民約600名の参加を得て行われ、所期の目的を達成することができました。

○介護保険の現状について(吉田福祉保健部長)
(1)要介護認定数

合計 非該当 要支援 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
3197人 59 363 714 642 505 458 456
100% 1.85 11.35 22.33 20.08 15.8 14.33 14.26

(2)第1号被保険者数(平成12年7月末)    22,213名

(3)7月までの相談苦情等の状況
  *要介護認定に対する問い合わせ・不服など            11件
  *サービスの質・量およびケアプランに関する相談苦情      45件
  *契約不履行などに関する相談苦情                  1件
  *介護保険制度一般に関する質問・相談・苦情            80件

                    計                      137件

○中学生・高校生、生活意識調査の結果について(山梨児童女性部長)
市内の市立中学校6校と公立高校2校、私立高校1校の2学年を対象に生活空間や対人関係などに、どのような思いを抱いているのか、「放課後の過ごし方」「自分の居場所」「日頃の考え方」「悩み事」などを中心的なテーマとして調査しました。調査の結果、現代の中・高校生の考え方の一端をとらえることができましたが、自由闊達に活動できる居場所づくりやプライバシーを配慮した親身になっていつでも気軽に相談できる体制づくりが課題であると思われます。

○ムーバス3号路線の運行について(澤田建設部長)
境南町地区にムーバス3号路線を11月末運行開始を目途に関係機関と協議を進めてきましたが、このたび運行計画案がまとまりました。今回の新規路線は、地域と武蔵境駅を結びバス交通の空白・不便地域を解消することと、地域の基幹病院である武蔵野赤十字病院への交通手段を、という市民の声を取り入れた計画となっており、病院への通院や通勤・通学にもある程度使える時間帯の午前7時から午後9時までの運行となっています。運行ルートは、東ルートと西ルートの2ルートの運行となります。

○建築基準行政事業概要について(伊藤都市開発部長)
平成12年版建築基準行政事業概要を発行しました。建築物の確認・許可・認定および承認件数は、10年度761件が11年度845件と増加しています。

○平成12年度会計事務の検査について(幸池収入役)
現金取扱事故防止のための会計事務検査を10月4日(水)から12日(木)の予定で実施します。検査項目は、現金の保管、領収書の管理、前渡金の管理、資金前渡登録印の管理、貸し金庫の鍵の管理、公印の管理などです。


部課長会議の概要
主管者会議の後に行われた部課長会議では、土屋市長より以下のような趣旨の発言がありました。 土屋市長:8月17日から25日まで日本フェスティバル・イン・サンパウロ訪問団の団長としてブラジルに出張してきました。日本フェスティバル・イン・サンパウロ展示幕開け式典やラジオ体操1万人の集い式典など公式行事に参加するとともに、ブラジルをつぶさに視察してきましたが、貧富の差が日本よりはるかに大きいなど実感しました。 議会対策として、今後一般質問は大綱について市長が答弁するにしても、部長に答弁してもらうようにしたいと考えている。議会と調整していくが、第4回定例会か来年第1回定例会のいずれかからにしたいと考えているので、今議会でシミュレーションしておくようにしてもらいたい。  新しい福祉制度である介護保険が始まったり、容器包装リサイクル法の施行に伴うゴミ収集方法の変更を実施したりしているが、所管以外のことでも大きな事業については、市民に聞かれたときに、基本的なことは答えられるようにしてもらいたい。国や都でも、子育てが最大の課題として、教育制度も学校評議員制が始まるなど変わってきている。こうした自治体を取り巻く変化に十分注意し、関心を持ってもらいたい。 国際オルガンコンクールが9カ国59名の参加で9月7日から開催されるが、こうしたことにも関心を持ってもらいたい。オルガンは、ヨーロッパでは別格の扱いを受けている楽器であり、コンクールはアジアで唯一の国際オルガンコンクールで、ヨーロッパでも注目されているものです。

土屋正忠市長「日本フェスティバル・イン・サンパウロ」訪問団報告   
8月17日(木)から25日(金)の日程で、日本フェスティバル・イン・サンパウロ訪問団団長としてブラシルを訪問しましたので、その概要について報告します。日本フェスティバル・イン・サンパウロは、ブラシル発見500年と東京都・サンパウロ州友好都州提携10周年を記念して実施されたものです。日系の方たちを中心に、日本の文化を後世代に伝えようと日本から、都内の方々約150名からなる、文化・芸能・スポーツなどの14団体を招聘したものです。武蔵野市からは、ラジオ体操会連盟と津軽三味線のグループが参加しました。サンパウロ州政府やブラジル日本文化協会から招聘され、訪問団団長就任の依頼があったのは、本市のラジオ体操会連盟とブラジルラジオ体操連盟との長年の交流があり、ブラジルラジオ体操連盟の方たちも4回にわたり市役所に表敬訪問されているからです。また、本市でも実施している「歩け歩け大会」を同じ国際ツーデーマーチ(本市ではスリーデーマーチ)として実施するご縁からです。
◎訪問日程
8月17日(木) 成田発、機内泊
   18日(金) サンパウロ州政府、松柏学園(日本語学校)・大志万学院(初等学校)、ブラジル日本文化協会、小島総領事、サンパウロ新聞社、ニッケイ新聞社などを訪問    19日(土) カルモ桜まつり式典、歩け歩け大会記念式典出席、移民収容所、パウリスタ美術館視察、日本フェスティバル・イン・サンパウロ前夜祭出席
  20日(日) ゲートボール記念大会式典、ラジオ体操1万人大会式典、歩け歩け大会閉会式典、日本フェスティバル・イン・サンパウロ式典出席、市内スーパーマーケット視察、日本フェスティバル・イン・サンパウロさよならパーティー出席
  21日(月) 松柏学園・大志万学院新校舎地鎮祭、市内視察
  22日(火) イグアス国立公園・イグアスの滝視察、ブラジル・アルゼンチン・パラグアイ三国国境視察、武蔵野の市民団との交歓会
  23日(水) リオデジャネイロ市街視察、ポンデアスーカルとコルコバードの丘から市街を眺望、サッカーチーム「バスコ・ダ・ガマ」訪問、サンパウロを経由帰路へ。機内泊
  24日(木) 機内泊
  25日(金) 午後1時10分、成田着 所要時間23時間

□連邦
 サンパウロに到着後、早速州政府を訪問。ブラジルは連邦国家で州知事ではなく州統領。軍隊、警察、州議会、裁判所を持つ。公館は、重厚な建物で、国宝級の彫刻・絵画が並ぶ。州統領が不在でブラジリア・アルーダ・ボテーロ儀典長が対応してくれる。97年に天皇陛下と皇后陛下が記帳された数ページあとに記帳。

□さくら
 ブラジルは、春先でサンパウロは涼しいぐらいでとても過ごしやすい。気温15度。カルモ公園での桜まつりでは、さくらが満開であった。さくらの種類は、沖縄桜やヒマラヤ桜など7種である。第20回の桜まつりになるそうであるが、記録によると以前ここは赤土の荒涼たる山野で、ここまでにした関係者の方々の苦労がしのばれる。
なお、平成3年1月に行ったシンポジウム「21世紀・武蔵野人のライフスタイルは」で、みなみらんぼう氏がサンパウロに旅したときの話について発言しており、その辺の事情を語っている。シンポジウムの内容をまとめた「21世紀の英知を探る」をご参照ください。

□移民
 ブラジルは、世界の約100か国から移民を受け入れている。まさに人種のるつぼである。日本からの最初の移民は、1908年の「笠戸丸」により神戸港から出港した人たちである。この人たちの苦労は、第一回芥川賞受賞作である石川達三の「蒼氓」によく描かれている。日本からの最大の移民受入れ先で、戦前に19万5000人、戦後5万5000人、合計25万人の方々が入植している。日系は、150万人にのぼる。それでもブラジル1億5000万の人口から見ればマイノリティで、イタリアからが一番多く次いでポルトガル、スペインの順でこの3か国で60%を占める。宗教は、カトリックが90%を占める。
 今は、3世・4世の時代で、3世で日本語がわかるひとが半数ぐらい。4世ではほとんどの人が話せないという。4世の人たちは外見からもほとんど日系とはわからないという。
 90年以上の移民の歴史があるといっても、ヨーロッパに比べれば浅い。努力により、政界や農業界などの幅広い分野で活躍している方たちが多いが、日系のひとたちにとって後世代への日本語の教育や日本文化の伝承は大きな課題である




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