日本の社会の現状
(人間性の回復と対人関係の改革による魅力ある社会作りの観点から見て)
あなたは社会に目を向けて暮らしていますか。多くの苦しんでいる人々に対して何が出来ますか?
いろいろある中で私はサイコドラマティストの道を選びました。サイコドラマは欧米では常識になっているほど普及していますが、日本では社会人教育が子どもの時から出来ていないので、社会的な無関心と表面的な偽善的道徳観が蔓延しています。
問題、不幸な人生にいかに多くの私達の仲間が苦しんでいることでしょうか。放ってはおけません。そのために何が必要でしょうか?
第一に必要なのは社会を良く見ることです。人々の生活をありのままの見ることから始める必要があります。
どうやって?そうです。愛情をもった目が必要です。自分を相手の立場に置いて見るのが良いでしょう。ただしこれを意識的にするのではなくて、サイコドラマのように役割交換(相手の役を演じる)をやればお互いに自ずから人間交流が出来てしまいます。
サイコドラマは人間を内側からより一層人間化即ち社会化するのです。
日本社会とサイコドラマ
日本は経済発展は国際的ではあるが、人間関係の不自由さと浅薄さは世界最悪に思えます。この大問題の解決という目標の前には他の路が回り道に見えます。
ロールプレイングの復権
ロールプレイングを身につけよう。劇遊びではなくて、劇を体験するのです。ロールプレイングを型にはまったカウンセリングの真似事にしたのは日本人の問題です。
ロールプレイングはもともとサイコドラマの用語として私が説くように使われているのですが、物事を表面的にしか見ない最近の世相を反映して、カウンセラーのクライエントに対する話しの聞き方の訓練のように使われて定着しています。学問的に、歴史的に似て非なるものと思います。ただ現状ではロールプレイング概念は日本では確立しているかのようであり、性急な改革には無理が大きいと思います。後は体験学習で悟り?を開いてください。
大事なのは、人と人との自然なぶつかり合いを、いかに十分にして行くかが求められているという事です。
カウンセリング学習において純粋に理論と実践に分ける事は無意味です。私は理論を先に学習すると決めてしまう事には反対です。
まずなすべき事は人生に対する諸問題を、学者ではなくて、お互いの間で問題提起しあって味わい直してみることだと思います。
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