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これは、リュートの仲間ですが、
「ジャーマン・テオルボ」
といいます。

18世紀のバロック時代のリュートですね。
ですから、「バロック・リュート」
といわれることもあります。
弦がメチャメチャ多いんですね。
これは13コースで、
全部で24本もあります。
ペグのあるヘッドが、面白い形していましょ。
ペグボックスが2つあるんですね。

ネックの裏側にはガット弦
(羊の腸でできている)
をグルリと巻いて、
フレット(指を押さえるところ)を
作ってあるんです。
横から見ると、面白い曲線をした
ペグボックスでしょ。

ナンカ・・・カブトムシの角みたい。
右側に見えている弦は、『番外弦』って
いって、指では押さえずに、ハープみたいに
開放弦だけでボワ〜ンと鳴らすんですね。
ここが、上のペグボックスです。

弦の長さが届かないときは、
別の糸と結んでペグにつけるんですよ。
下のペグボックスと、
左側が番外弦です。

ペグは「ローズウッド
(またはパリサンダー)」という
茶色で木目のキレイなものです。
表面板と指板とは平らに接着
してるんです。

指板側の鋭い切り込みが
カッコイイんです。

指板上のフレットはガットが巻かれて
できていて、表面板のフレットは細い
木が貼ってあります。
これはロゼッタ(またはローズ)ですね。

最近の作家さんは、いくつかの模様パターン
から、好きなものを選ぶことができるように
してくれます。

この模様を彫るだけで、丸1日かかるんだ
そうです。

彫ってあるものをはめ込むんじゃなくて、
表面板そのものを掘り込んでいくんですね。

まさに、リュートは工芸品なんですね。
おしまいは、お尻・・・
じゃなくバツクです。

これはローズウッドとメープルが
交互に貼られているんですね。

俗に,「木違い・・・」といいます。
言わないか・・・(笑)。

これがバロックらしい意匠なんですね。
メープルの木目が美しいですね。

古楽器は演奏するだけじゃなく、
こういう鑑賞の対象にもなるんです。
弾いて楽しめ、観て楽しめる。

おまけに財産にもなります。
あんまり、ならないか・・・(笑)。
加納木魂(かのうこだま)さん
が作られたものです。
バロック・リュートの音が聴けるサイト
「リュート奏者コンティーニHP」

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