音楽のお部屋3
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これは、19世紀のギターです。

・・・その、レプリカです。
(山下 暁彦 作)

フランス人のグローベルという人が
作りました。

本物はパリの音楽博物館にあって、
ナント! パガニーニとベルリオーズの
二大巨匠のサインが対になって楽器に
描かれているんですよ。

パガニーニはギターも弾いたんですね。
ただ・・・、ヴァイオリンほどは上手くなかった
そうですが・・・。

パガニーニのオリジナル・ギター曲を
これで演奏しますと、なんとなく
「古き良き時代」の香りがするんですな〜。

右は、山下さんの最新作で、表面が明るい
クリーム色でキレイですね。
右下は、私のものがショップに展示されていた
ときの写真です。
         (引用:ギターショップ・アウラ)
これがオリジナルです。

で・・。
左側が、パガニーニのサイン。
フル・ネームは・・・
ニコロ・パガニーニです。

で・・・。
右側が、エクトール・ベルリオーズ。

(引用:パリ音楽博物館)
この瓢箪の形のヘツドは、
ナント!ギターを逆さまに見た
ものなんですって。

19世紀のフランスのギターには
この瓢箪ヘッドが流行ったんでしょうね。

ヘッドは、3枚の板の重ね合わせで
できているんでよ。
瓢箪の裏側です。

ネックとのジョイント部分が面白いですね。
現代のクラシツクギターとは、全く違った
作り方をしているのがわかります。
このペグはけっこう長くって、
とってもスマートなんですよ。

製作家の山下さんは
「たしか、紫檀(したん)だったかな・・・」
って、仰ってました。
ここは指板と表面版の接点になるところです。

指板のほうまで延びた表面板のとこを
たしか「フラッシュボード」といったと思います。

表面板側のフレットは黒檀です。
さて・・・。
興味深いのは、なんと言っても、このフレットでしょう。

「こんなフレット見たことない〜!」

山下さんに伺いましたら
「真鍮の板を黒檀ではさんで、
作ってあるんです・・・」
って、その謎を教えて下さいました。

どアップにしますと、なるほど、
わかりましょう。
ここはネックとボディのジョイント部分です。

やっぱり、現代ギターとは違いますよね。

側板に薄っすらとメープル・ストライプが美しく浮いています。
音孔のまわりの飾りもロゼッタ
といいますが、グロベールは十層の
シマシマ模様なんですね。

山下さん曰く。
「これは、****で作ったんですよ・・・」

「ウッソー!! マジィ〜!?」
・・・と驚いた私ですが、
はたして、いったい何だと思いますか?

これは内緒にしておきましょう。
いろいろ想像してみてくださいね。

ヒント:木ではありません。
おしまいは、19世紀ギター特有の
通称「ニコニコ・ブリッジ」。

離れてみますと、ニコニコ、スマイルしてる
ように見えるんです。
音のサンプル
「ホセ・ミゲル・モレノ」