METAL ART MUSEUM HIKARINOTANI
1998年
 8月29日
  〜9月20日

9月の企画展

金属−液体の記憶

松橋 孝 展



★関連企画★「作家と話そう」vol.4(企画:難波 進)
 
98年9月13日(日)14:00より開催。
 松橋さんは「自分の作品は,素材と空間がテーマで,リズム感のある,人の知覚や心情に訴える作品を作りたい」と語りました。

会 期

 1998年8月29日(火)〜9月20日(水)(9/16は休館)

作家名

 松橋 孝  (まつはし たかし)

作家紹介

 東京芸大大学院(日本画科)の頃より,素材の物質感に対しての興味を持ち始め,麻布と岩絵具による作品を制作する。
 平面作品とその周りの空間との関係を主題にしながら,素材も木,陶などへ広がり,94年から2年間萩において陶芸を学ぶ。

作 品

 内容:平 面 
 素材:麻布,岩絵具,膠,鉛,錫,他

制作意図

 日本画技法を生かしながら,和紙ではなく,かなり目が粗く透けている麻布に岩絵具,膠で彩色するなど作品とその周りの空間との関係を探求している。
 岩絵具を盛り,剥落させること,粗い岩絵具の粒子の隙間に次の粒子が沈んで行くのを待つこと,麻布を繋ぎ合わせていくことなどに,自分の持っている体内のリズムが現れてくるような気がする。また,できあがった作品に残された行為の痕跡により,見る者がその費やした時間を体感できる事が,私の表現の基盤であると思う。
 今回は,金属も使い,固まる前は液体であったという記憶とからめながら,時間との新しい関わりを模索する。

略 歴

1963 東京都に生まれる
1989 東京芸術大学絵画科日本画専攻卒業
    (卒業制作サロン・ド・プランタン賞)
1991 東京芸術大学大学院美術研究科日本画専攻修了
1994.12〜1997.1. 萩市に在住,陶芸を学ぶ
【個展】
1993 ワコ−ル銀座ア−トスペ−ス
1993 大丸東京店10F ギャラリ−ゆう
1995 ギャラリ−なつか (銀座)
1996 ガレリアグラフィカbis (銀座)
1996 ギャラリ−なつかbp (銀座)
1997 collaboration松橋孝・豊田貴美子(萩市 俥宿天十平)
1997 ギャラリ−美遊 (神田)
1997 小野画廊
1998 METAL ART MUSEUM HIKARINOTANI
    (千葉・印旛沼湖畔)
【グル−プ展】
1987 日本画六人展−いま−(東京芸術大学学生会館)