METAL ART MUSEUM HIKARINOTANI
2003年
 3月22日
 〜4月20日

3〜4月の企画展

梅本和之展

- 献 花 -






 関連企画 2003/4/12(土)  (詳細はこちらをクリックしてください)

・吉高の大桜 探訪ハイキング (美術館に14時集合・雨天中止)
  美術館出発14:10
(美術館より往復約1時間)

・長岡秀子ヴァイオリン演奏
  美術館にて 16:00より

・レセプション・パーティ(お誘い合わせの上,ご参加ください)
  ヴァイオリン演奏に引き続き18:00まで


会 期
 2003年3月22日(土)〜4月20日(日)

作家名
 梅本 和之 (うめもと かずゆき)

作家紹介
 今まで,一貫して大画面の絵画に取り組み「人」をテ−マに制作してきた。人の存在自体が抱える危うさや不思議,なぜ存在するのか,何処へいくのかといった心の深淵を描き続けてきた。描かれたものは他人を鏡として写しだした自分自身の姿でもあり,また見る人が画面に描かれた等身大の「人」と対峙することで,その作品の中に自分を投影し,発見する事を狙っている。個人的な問題に深くかかわろうとするとそこから多くの人々に通じるものが見えてくる。また個人の心の深みを知ろうとする事で現代を生きる日本人に共通する問題に突き当たり,文化,社会の問題として世界全体に共通して起こっている普遍的事象に気付くことがある。私の絵画は主題,社会背景,様式に眼目があるのではなく,あくまで「私」の追及を基調としている。

作 品
野外展示:平面作品
 H:5.4m×W:9.1m 2点(素材:耐水ペンキ,木製パネル)
室内展示:平面作品
 H:1m×W:7.8m 1点(素材:紙,パステル,アクリル)
 H:1.9m×W:1.9m 3点(素材:アクリル,キャンバス)

制作意図
 近年,展示される空間と共にある絵画(絵画によるインスタレ−ション)の制作発表を続けている。室内展示では,奥行きがあり回廊の様な空間の特質を生かし,時間の経過を画面に閉じ込めた絵巻物を2作品展示する。手前から奥に向かって時間経過に合わせた作品鑑賞を提案し,またその奥の突き当たりには花をモチ−フとした作品を1点展示する。悪夢のようでいてどこか魅惑的な面妖な光景は,人為的な国境を外した我々日本人の記憶の深層に横たわるものを形として浮かび上がらせ,現代に生きる我々に投影させている。周囲に感じる世界を俯瞰し,咀嚼して現されたものには,現実感が強く滑稽で皮肉,愛敬溢れる人々が登場し,また普段は気に止めず心の奥底に忘れ去られているが,人である以上逃れられない根源的な世界を描いている。金・銀と色の組み合わせは日本の伝統的なコンポジションであり,構図は曼陀羅を彷彿されるが,表現されている世界は現代の視点で日本人の太古の深層を見つめている。

略 歴
1965 京都府生まれ
1989 京都市立芸術大学 油絵科卒業
1996 第7回TAMON賞 優秀賞受賞
2000 ホルベインスカラシップ奨学生
2001 VOCA2001 上野の森美術館
【個展・グル−プ展 抜粋】
2003 Metal Art Museum Hikarinotani 千葉・印旛沼湖畔
2002 不二画廊('96,'97,'01) 大阪
    淡路製作所 神奈川
    久我記念美術館 福岡
    ギャラリ−二葉 東京
2001 The SAKE Factory 徳島
2000 現在形の海へ 千葉市民ギャラリ−稲毛
    ガレリア・キマイラ('90,'91,'94) 東京
1999 ギャラリ−クリヨン 東京
    ANGEL CAFEBAR ロンドン
    Metal Art Museum Hikarinotani 千葉・印旛沼湖畔
    Japan Now Art '99in Wien
      オ−ストラリア ハウスヴィトケンシュタイン 
1998 ギャラリ−日鉱 東京
1997 Zaギャラリ− 東京
1996 ア−トフォ−ラム谷中 東京
1993 ギャラリ−マロニエ 京都
1992 ギャラリ−なつか 東京
1991 ワコ−ル銀座ア−トスペ−ス 東京
1990 馬頭たばこホ−ル 栃木県馬頭町主催