会報2002年6月
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ボランティア貯金の配分金が出なくなりました。

 昨日、郵政省から、本年度はボランティア貯金の配分金がでない旨通知がありました。5年を経過したところは、切る切ると、折りあるごとにいっていましたから、その時が来たのでしょう。

 本会は96年度から配分金を受けてきましたが、それで校舎を建てるだけでなく、教材を運んで、小中学校で授業を行い、現地の先生や、生徒との交流を深めていることで、郵政省に委嘱されて、現地調査に入った調査員からも高い評価を得ていました。この利子の安い時代に原資が少なくなり、ボランティア団体も増えていますから、後は自力でやれということでしょう。

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カンパのお願い

 今年は徒子峪中学校の理科実験棟を建てる資金の申請をしていました。 徒子峪は興隆県の西南の貧しい谷です。小学校8校、中学校1校、前年の農民の平均収入は年720元、中学校は13クラス、530人。9年の普通教育(日本でいう義務教育)をという政府の掛け声で中学進学が増え、就学率は100パーセントに近いのですが、収容する校舎が不足しています。谷合の村は広い土地が少なく、生徒増とともに他に土地を求めて校舎を建て増してきたので、この中学の校舎は3ヶ所に分かれ、上院・中院・下院といいます。上院には、普通教室は6教室しかありません。あと7教室は下院にあります。下院にはまた学生寄宿舎があります。中院には、教員の宿舎及び図書室その他。雨の日、先生たちは傘をさして、自転車に乗って3院を往復しています。上・中院は、1970年代に建てられた、旧式の建物でどの部分も大変狭いのです。理科の実験室とは名ばかりで、正常な理科教育が行える状況ではありません。せめて理科棟の建設をと願いながらも貧しい郷では見送らざるを得なかったのです。

 本来なら3ヶ所に分かれた校舎を1ヶ所に統合するのがいいのですが、それは私どもの手で出きることではありませんので、せめては、理科棟(生物・化学・物理の各実験室)の建設だけでも支援できたらと、ボランティア貯金の配分金の申請をしたのでした。これは上院の南の農民の畑を買い取って平屋の3教室を建てるのです。 理科実験棟の建築必要経費は273万円です。 ボランティア貯金の配分がだめになりましたので、この費用を当会が負担しなければなりません。毎年のことで、恐縮ですが、事情ご賢察の上、応分のカンパをお願い申し上げたいと存じます。

  • 272万円の内訳
    • 材料費 2052600円
      (レンガ、セメント、鉄筋、砂、石、窓、戸等)
    • 工賃 594000円
    • 土地購入費 82500円
  • 計 2729100円

     世の中おかしくなって生活もきつくなっていますが、どうぞ興隆の山の子どもたちのために、お志をおよせください。 本年度の会費、子ども図書館の図書購入費のカンパの集まりも思わしくありません。 きついでしょうねと思いながら、重ねてお願い致します。ボーナスをおもらいの方は10000円はりきっていただけると助かります。ボーナスのない方はどうぞ3000円でも、5000円でも、1000円でもお志のままにご協力ください。助けてください。カンパは7月31日までに事務局までお送りください。

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今夏はトウ子峪中学校で理科

 今年の夏は徒子峪中学校の新しい教室で、理科の授業が行われる予定です。

 教材を集めてください。 鍵盤ハーモニカ、算数セット、リコーダー、顕微鏡お送りください。 事務局まで。 顕微鏡は、高校でまとめて廃棄されたものがある場合はぜひお知らせください。 これも事務局まで。

 

焚くほどは風がもてくる落葉かな(良寛)と、

今年もお待ちしています。

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