昨年は3校申請して2校(石仏小・茅山小)配分され、1校分(営南峪小)はカンパでまかないました。
今年は、4月の報告では、第1位の劉杖子も、3分の2くらいしかでません。
第2順位の劉寨子中学校分校の女子生徒の寄宿舎は、雨が降れば、校庭の水が屋内に流れ込むという状況です。戸も窓も紙がはってあってもそれが破れています。室内は床が張っていなくて、土のままです。興隆県では、今、郷にひとつの中学校に統合(校舎・教員の不足から)されつつありますが、ここの統合はまだかなり先のことのようです。9年の普通教育をという政府のかけ声で子どもたちは、進学してきますが、いれものが、追いつかないというのが、現状です。何年か先に、中学校が統合されたら、ここは何になりますかとききましたら、小学校が使いますと答えました。昨年の茅山小学校のように、4〜5年生が、近隣の村から集まる連合小学校になるのでしょう。もちろん寄宿舎もいるのです。それにしても当面、女生徒の寄宿舎はなんとかしなくてはなりません。この学校の改築は今年のうちに行う必要があります。
第3順位の高杖子も負けず劣らずひどい様子で、屋根の軒先はみな上にめくれ上がっていました。教室の窓は、金網だけのところ、それに紙を張ってあるところ、その紙も破れているところもありました。石をつみあげ、泥で固めた建物です。これは、来年まわしにして、来年は、もう1〜2校こういう校舎がありますから、その改築が終われば、ひとまず子どもたちは、なんとか学校へ行けるということです。
問題は中学校ですが、郷に1つの中学校は、校舎の規模も大きく、寄宿舎の規模も大きなものになりますから、1000万円を越える経費が必要です。今まで、外務省小規模無償援助資金を出してもらって、大水泉中学校を建てました。昨年大杖子中学校の3〜4階部分の資金が出て、目下工事中です。この資金は、1地方1回が原則ですが、大使館の配慮で興隆県に2度支給されました。貧困度におどろかれたようです。大杖子中学校が、郷の中学として機能するためには、もう1棟この規模の建物が必要ですが、いまのところめどがたちません。
ここも分校は当分そのままにされることになります。