会報2000年6月 中間報告とお願い
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斉藤先生の訃報

 当会理事の斉藤先生が3月19日、ご他界になりました。 中国研究の第一人者でいらっしゃいました。当会の進路についても、いつも貴重なご意見で支えてくださいました。 一例、外務省や、郵政省に校舎建築についての補助金をどうするかという議論のとき、「税金奪返闘争と思ってやりましょうや」いつも飄々たる口ぶりで、ずしんと決定的なことをおっしゃいます。 第1回平和教育研究交流会議の時の講演記録「私の戦中・そして戦後」は、少し残部があります。1冊1000円。事務局へお申し込みください。負傷して荷札をつけられて野に捨てられた経験や、戦後の劉連仁との対面など、歴史の証言として、貴重なものになってしまいました。
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2000年ボランティア貯金の配分金

 今年のボランティア貯金の配分金は、大変きびしい状況です。 総額が昨年度の半分になってしまったそうです。4月の段階で、郵政省から電話がありました。このままでは、1校分の建築費にも不足する額しか配分できませんが、それでも建築のプロジェクトをすすめますかという質問です。不足分はどうしますかとのことでした。もちろん学校の建築はすすめます、不足分は会員のみなさまに事情をお話してカンパをいただきますと答えました。

 3月に申請した学校は次の通りです。

    1. 大水泉郷劉杖子小学校改築(1棟)と屋根のふき替え(1棟)214000元 3000000円
    2. 北水泉中学校劉寨子分校女子寄宿舎改築 151000元 2170000円
    3. 大杖子郷高杖子小学校改築 178000元 2460000円

  昨年は3校申請して2校(石仏小・茅山小)配分され、1校分(営南峪小)はカンパでまかないました。 今年は、4月の報告では、第1位の劉杖子も、3分の2くらいしかでません。
  第2順位の劉寨子中学校分校の女子生徒の寄宿舎は、雨が降れば、校庭の水が屋内に流れ込むという状況です。戸も窓も紙がはってあってもそれが破れています。室内は床が張っていなくて、土のままです。興隆県では、今、郷にひとつの中学校に統合(校舎・教員の不足から)されつつありますが、ここの統合はまだかなり先のことのようです。9年の普通教育をという政府のかけ声で子どもたちは、進学してきますが、いれものが、追いつかないというのが、現状です。何年か先に、中学校が統合されたら、ここは何になりますかとききましたら、小学校が使いますと答えました。昨年の茅山小学校のように、4〜5年生が、近隣の村から集まる連合小学校になるのでしょう。もちろん寄宿舎もいるのです。それにしても当面、女生徒の寄宿舎はなんとかしなくてはなりません。この学校の改築は今年のうちに行う必要があります。
  第3順位の高杖子も負けず劣らずひどい様子で、屋根の軒先はみな上にめくれ上がっていました。教室の窓は、金網だけのところ、それに紙を張ってあるところ、その紙も破れているところもありました。石をつみあげ、泥で固めた建物です。これは、来年まわしにして、来年は、もう1〜2校こういう校舎がありますから、その改築が終われば、ひとまず子どもたちは、なんとか学校へ行けるということです。

  問題は中学校ですが、郷に1つの中学校は、校舎の規模も大きく、寄宿舎の規模も大きなものになりますから、1000万円を越える経費が必要です。今まで、外務省小規模無償援助資金を出してもらって、大水泉中学校を建てました。昨年大杖子中学校の3〜4階部分の資金が出て、目下工事中です。この資金は、1地方1回が原則ですが、大使館の配慮で興隆県に2度支給されました。貧困度におどろかれたようです。大杖子中学校が、郷の中学として機能するためには、もう1棟この規模の建物が必要ですが、いまのところめどがたちません。 ここも分校は当分そのままにされることになります。

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カンパのお願い

 300万円を目標にしたカンパをお願いします。

 昨年は、営南峪小学校のカンパをお願いしました。
  一昨年は、張家口地震のカンパをお願いしました。

  毎年のカンパは、会としては心苦しいのですが、事情をご賢察の上、今年もあの土地の人々と思いをひとつにして、支援カンパをお寄せいただけますとありがたく存じます。

  劉杖子小学校・劉寨子中学女生徒寄宿舎 改築資金 300万円

1口 5000円

(多くても少なくても、いつものようにご随意に)

 

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