住宅の外観で案外目につくのは換気口フードです。 よく見かけるのは丸いおわん型かかまぼこ型ですが、その出っ張りが10cmほどありけっこう目立ちます。 しかも1ヶ所だけではありませんから不規則に並ぶと美観をそこねます。 今回紹介するのは薄型のフラットな円形で上記のものより約半分の出っ張りしかありません。 水切りは目立つものではありませんが、壁面への汚ダレを軽減させるに充分な形状になってます。 材質はステンレスとアルミニウムの2種類から選べます。 また取り付け位置ですが、なるべく上下階のラインや取り付け高さを揃えると換気口フードもデザインの一つになると思います。 代表商品 西邦工業梶@ 薄型フラットフード(水切り付)
東日本大震災から1年が経とうとしています。 TVであの日の災害の様子が写しだされることが多く、被災された方々の胸中を察するに余りあると改めて思いました。 またこの頃地震が頻発し「備え」の重要性を考えざるをえません。 震災以来住宅の耐震診断をされた方も多いかと思います。 新築ですと構造計算をして最初から補強部材を入れることができますが、すでに築年数が経っている住宅に改めて構造補強をするのは大掛かりな工事となりがちでお金もかかります。 今回紹介するのは比較的簡単な施工ですむ補強方法です。 特殊繊維アラミドロープを柱脚部とコンクリート基礎をかすがい状に接着剤で定着緊結し柱の引き抜きを防止します。 アラミド繊維は防弾服や光ファイバーケーブルの中芯に使われ超高硬度、高耐熱な繊維です。 これを使用しているARS工法のロープは重さ3tのトラックを吊り上げてもびくともしないそうです。 施工は基礎上の柱の外壁を切削し、木部とコンクリート基礎部分にロープ取り付け用の溝加工と穴を開けエポキシ接着剤を塗布してロープを取り付けます。 最後に外壁補修して終了。見た目は元の状態と同じです。 性能は短期許容引張耐力 15.0kNで認定されています。 代表商品 フクビ化学工業梶@ ARS工法
今夏も電力不足が予想され計画停電が実施されないよう節電の呼びかけがされています。 どれだけ節電できるか普段の生活を見直す必要がありますが、まず頭に浮かぶのは照明器具ではないでしょうか。 このページでも2005年にふれましたが、LED照明が世に出て久しく、最近では白熱電球や電球型蛍光灯にかわって使用できるLED電球がでてきています。 LED電球の省エネ性はたいへんすぐれており、白熱電球の約1/10、電球型蛍光灯の約1/2のエネルギーですみます。それに加え約10倍の長寿命です。ですので高所にある取替え困難な器具に適していると思います。 そのほか、スイッチオンですぐ点灯し明るくなる、紫外線・赤外線がほとんど出ないなどの利点もあります。 難点は、電球内に電源回路があるため重いこと、今までの電球に比べれば高価格であることがあげられます。 現在LED電球は60W相当の明るさまで販売されています。 直管型も2,3のメーカーから出ていますが、従来の蛍光管用器具にそのまま付け替えることはできません。器具ごと取替えや部品を付け替えるなどが必要です。 LED電球の選択のポイントは以下の通りです。 ○まず明るさを確認します。LEDはワット(W)ではなくルーメン(lm)で表しますが、従来の 電球のワット相当が必ず表記されています。 ○口金サイズを確認します。 ○光の拡散する角度を決めて下さい。まわりを広範囲に照らすか部分を明るくしたいかの 種類があります。 ○光の色は、電球色・昼白色・昼光色と3色あり、電球色はやや暗めです。 ○器具の寸法に合うか確認します。LED電球は各メーカーによってデザインが異なり、寸法もまちまちです。 ○断熱材施工器具や調光器がある場合その対応電球かなども確認します。 代表商品 パナソニック電工梶@ EVERLEDS
住宅の窓というと「アルミサッシ」が一般的ですが、毎日の暮らしの中でインテリアとしての「窓」を考えるともっと温もりのあるやさしさを求めたくなります。 それでは木で製作してはと思いますが、コストがかかるのと雨仕舞いの工夫、経年変化への対応等想像以上に手間がかかります。 今ではインテリア性と機能性に優れた木製サッシメーカーが増えており選べるようになってきました。 サッシ断面形状を工夫し要所に金属を用い、複層ガラスで断熱性・遮音性を向上させてアルミサッシではつきものだった窓枠部分の冬場の結露がありません。 窓の種類はアルミサッシほど豊富ではありませんが、一般的な住宅では充分だと思います。 また、建築基準法に適合した防火窓認定を取得しているものもありますので防火地域、準防火地域にお住まいの方でも使用できます。 ただし、価格はアルミサッシよりも高めですのですべての窓ではなく、たとえば居間のテラス引き違い戸を木製サッシにするなどの部分使用もあると思います。 また木部は5年に一度程度塗装するといつまでも美しく保てます。 アルミサッシメーカーでも外側がアルミ、内側が木製のものがありますが、「木製サッシ」のもつイメージとはまた違いますので実際に見た方がよさそうです。 代表商品 潟Aイランド プロファイル プロファイルウィンドー |
日差しは春ですがまだまだ空気の冷たい今の季節、窓辺に椅子をもってきて半ばまどろみながら読書をするのも楽しみのひとつです。 日本の住まいで窓にガラスが取り入れられたのは明治に入ってから。当初は輸入ガラスに頼り国内で製造されるようになったのは明治の終わり頃だそうです。 今では当たり前の窓ガラスですが歴史的にみれば最近のことなんですね。 住まいのガラスをどのようにするか、以前は外の景色や光を充分に取り入れたい場合は透明ガラス。浴室、洗面、トイレなど外から見られたくない所は型ガラスなどと簡単な使い分けでしたが、最近のガラスは機能が豊富で各場所に適したものを細かく選べるようになっています。 今では一般的に使われるペアガラス(複層ガラス)に高機能なガラスを組み合わせて生活がより快適になりました。 カーテンやブラインドで直射日光の熱を遮断するのではなく、外気側のガラスで遮断するのに適しているのはLow−E(低放射)ガラスです。これは熱線と紫外線をかなりの割合でカットできます。 2枚ガラスの間に特殊フィルムを挿んだ防犯合せガラス。 空き巣の侵入は窓が一番多いそうですがこの合せガラスですと割れにくく防犯上有効です。 同じく合せガラスですが防音を目的としたガラスもあります。 建築基準法では万一の火災で被害が拡大しないよう定められた地域での延焼の恐れのある部分に設ける開口部を「防火設備」とすることを求めています。 そこで使われるガラスは金網を封入したものが一般的ですがワイヤレスで防火性能のあるものもでてきました。 窓から見る風景が普通の透明なガラスと同じです。 このように様々な機能のあるガラスですが、それぞれ適切な場所で使いわけたいものです。また、それに見合ったサッシと合せてはじめてその機能が充分に発揮できるのは言うまでもありません。 代表商品 AGCグラスプロダクツ
前回の紹介から10余年経ちました。 今では数多く出回っているものの中から選ぶ時代となっています。 何をポイントに選択すればよいでしょうか? 珪藻土の最大の特徴は調湿効果にあります。 空気中の湿度の高い時には余分なものを吸収し、逆に乾燥している時には放出する。 この能力は珪藻土の細孔が大きいほど高くなります。これは珪藻土の産地や製品化するための過程でも変わるそうですので、できればその性能をデータで表示しているメーカーのものを比較して選ぶとよいと思います。 また、珪藻土は施工した表面が柔らかく触ると手に粉がつき、うっかり寄りかかると衣服が白くなる欠点がありました。 これも今では配合素材によって改善されています。 その固化剤ですがアクリル系樹脂、セメント、粘土、消石灰などがあります。 この中の消石灰の原材料である石灰岩は、珪藻土と同じように多孔質ですので調湿機能の維持に良いかもしれません。 製品に何が配合されているのか成分表で確認することをお勧めします。 以前施工した物件ではビニールクロス張の部屋と珪藻土塗りの部屋があり室内の空気の違いに驚いたのを覚えています。 珪藻土塗りの部屋は「空気が澄んでいる」と感じ、調湿・消臭・浄化の機能に改めて納得しました。 健康に気持ちよく毎日を過ごしたい。そんな願いを叶える一つとして珪藻土があると思います。 代表商品 藻々太郎 ナトゥアジャパン |
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