| 本尊 | だいにちにょらい 大日如来 |
仏にもいろいろありますが、真言宗は、この大日如来です。そもそも、お釈迦様は、真理を悟られました。しかし、お釈迦様が、真理を作ったのではありません。そもそもあった真理に気がつかれたのです。そこで、真言宗は、お釈迦様が気づかれた真理そのものを仏として、大日如来と呼び、宇宙の本質、自然の現れ、いのちの働きをも大日如来としているのです。 |
| 開祖 | こうぼうだいし 弘法大師 |
=空海=お大師さま (呼び名は違いますが、同一人物です) 今の香川県、奈良時代末期の七七四年に誕生します。三一歳で中国に渡り密教を受け継ぎ、帰国後、真言宗を開宗します。高野山を開き、全国に真言宗を広めるかたわら、土木、治水、教育、文化活動を行い、八三五年六二歳で高野山にてご入定(にゅうじょう)します。 |
| 本山 | こうやさん 高野山 |
真言宗には、正式に十八本山がありますが、その中で、高野山真言宗は、高野山を本山としています。和歌山県と奈良県の県境で、標高千m、東西4kmの盆地です。ここで弘法大師は、修業され、また入定されました。この徳を慕い庶民から武士大名の墓が二十万基あり、今も一二三の寺院があります。(入定=死んだのではなく、精神がこの世で救済し続けること) |
| 真言宗のお経 | 日頃は、理趣経(りしゅきょう)を読みます。真言宗の元になる根本のお経は、金剛頂経(こんごうちょうぎょう)と大日経(だいにちきょう)です。その他に、般若心経、観音経をあげます。特には、真言と呼ばれるインドの言葉を呪文のように唱える事をします。 |
| 真言宗の拝み方 | これは、仏事秘伝帳―お勤めのし方―を参照下さい。 |
| 真言宗の お唱え文句 |
常にとなえるお唱え文句を、御宝号(ごほうごう)といい、 南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごうというのです。 |
| @現世利益である | 真言宗は、即身成仏(そくしんじょうぶつ)を標榜します。この世で生きているうちに仏のような生き方ができるよ、あなたもりっぱな仏の子だよ、といいます。だから、この世における物質的な俗っぽいお願い事でも、祈ります。煩悩多い欲望・活力から大いなる欲望に昇華する事で仏としての役割を果たす生き方を勧めるからであります。だから、護摩(ごま)を焚きます。 |
| A神秘主義である | 真言宗は、即事而真(そくじにしん)といって、この世の中の現象は、すべて仏からのメッセ―ジである、とします。自然界、宇宙と共にある人間です。生命の大本には同じ共通するものがあり、それらを持って生まれ存在するとします。と、同時に、人間が知り得る世界だけでなく、人間の感知しないとされる世界(深層心理・霊界)と共にあることも認めます。 |
| B調和と個性を尊ぶ | 真言宗は、古くは、曼荼羅宗(まんだらしゅう)と呼ばれていました。曼荼羅とは、仏の世界を図解したものですが、そこには、中心に大日如来を置き、そして、その大日如来の化身として様様な仏を画きます。その中には、鬼も邪気もいまして、その時、その場にあわせて大日如来が変化し活躍する姿なのです。お互いに尊敬し合い、お互いに助け合う精神がこの曼荼羅に画かれ、その人がその人らしく生きることを喜び合うのです。 |
| 西暦前 | |
| 566年 | ゴ―ダマ・ブッダ(お釈迦様)生まれる (お生まれは、今のブ―タンです。北部インドです。 シャカ族の部族王の王子として生まれます。) |
| 467年 | お釈迦様入滅 ・ その後、言われたことを 書き留め、お経ができ始める。 インドで戒律を守る派と慈悲を主とする派に分裂。 |
| 247年 | スリランカに仏教伝来。 (大乗仏教は、シルクロ―ド経由で日本に来ます。 戒律の上座部仏教は、スリランカへ行きます。) |
| 前1世紀 | インドに仏塔の崇拝が始まる。 |
| 50年 | 石窟が作られる。シャカ以外の仏による慈悲の 救済による大乗仏教が起こる。 |
| 西暦 | |
| 67年 | 中国に初めての寺 白馬寺建設の伝説 |
| 100年代 | インドに仏教彫刻起こる。 インド・大乗仏教経典成立。 般若経典類(般若心経・大般若経・理趣経など) 法華経(正法華経・妙法蓮華経・無量義経) 華厳経 浄土三部経(無量寿経・観無量寿経・阿弥陀経) |
| 150年 | 中国で大乗経典翻訳される。 |
| 200年代 | インド・中期大乗仏教経典 大般涅槃経 勝曼経 など インドで偶像である仏像彫刻始まる。 (それまで仏像はなかったんですよ。 以前は、輪などのシンボルを使ってました。 このころより、もっと具体的に仏像を作り始めました。) |
| 300年代 | インド・倶舎論 中国にて仏教教団の基礎ができる。 中国で念仏結社ができる。浄土教の基礎ができる。 中国で阿弥陀信仰、弥勒信仰、観音信仰おこる。 朝鮮に仏教伝来 |
| 400年代 | インド・中期(第2期)大乗仏教経典 金光明経 地蔵菩薩本願経 薬師如来本願経 孔雀王呪経 中国に異国の僧侶による膨大な経典・論の翻訳が本格的になる。 |
| 450年 | インド・大乗起信論 |
| 500年代 | 中国で盂蘭盆会始まる。 日本に仏教伝来。 日本・聖徳太子、仏教を流布する。 菩提達磨(ダルマ)中国に禅を伝える。その後、禅宗が発展する。 中国に天台宗の基礎ができる。 中国に華厳宗の基礎ができる。 ビルマに仏教伝来。 |
| 600年代 | 中国より玄奘三蔵がインドで学ぶ。 (西遊記で有名な三蔵法師のことです。) インドで密教が栄える。 インド・大日経 金剛頂経 など 朝鮮に法相・華厳・密教伝来。 日本・盂蘭盆会始まる。 |
| 700年代 | チベットに仏教が伝わる。 (チベットは、最初から密教が中心です。) 東南アジアに大乗仏教栄える。 インド・その後、イスラムの侵攻による仏教寺院破壊とヒンズ―教の隆盛をみてインドでの仏教は衰退する。 中国の鑑真和尚、日本に戒を伝える。 日本・奈良東大寺完成。 奈良の南都六宗(三論、成実、倶舎、華厳、法相、律) 中国に密教広まる。 朝鮮に禅伝来。 |
| 800年代 | 日本・最澄と空海が中国に渡る。最澄は天台宗を開教、 空海が真言宗を開教。 中国・廃仏毀釈と復興を繰り返す。その中で、禅は、曹洞宗・臨済宗、浄土宗、華厳宗、天台宗らが融合を繰り返し発達してゆく。密教は無くなる。 |
| 900年代 | 日本・念仏始まる。空也、源信。 |
| 1000年代 | 朝鮮の仏教全盛。 日本・新義真言宗起こる。覚鑁(かくばん)。 |
| 1100年代 | 日本・融通念仏宗起こる。良忍。 日本・法然、親鸞、浄土教布教に活動。 日本・栄に渡り臨済宗を学ぶ。臨済宗広まる。栄西。 カンボジアにアンコ―ルワット建設。 |
| 1200年代 | 日本・栄に渡り曹洞宗を学び日本に広める。道元。 日本・時宗起こる。一遍。 日本・法華信仰盛んになる。日蓮。 |
| 1300年代 | タイ・上座部仏教を受け入れる。 その後、タイ周辺の国は、上座部に変る。 |
| 1400年代 | 朝鮮仏教衰退。儒教栄える。 日本・蓮如、本願寺中興。 日本各地で宗教による一揆。 |
| 1500年代 | 日本・織田信長、比叡山焼き討ち。 |
| 1600年代 | 日本・徳川家康、本願寺を東西に分立。 日本・寺院法度制定、檀家制度できる。 日本・天台宗、華厳宗、真言宗(古義)、真言宗(新義)、真言宗(戒律派)、浄土宗、真宗、日蓮宗、臨済宗、曹洞宗、それぞれ発達。 (この時の宗派が現在も続いています。) 日本に明より隠元来る、黄檗宗を広める。 |
| 1700年代 | 日本・葬祭の仏教による習俗定着。 |
| 1800年代 | 日本・廃仏毀釈、神仏分離。 インドでの仏教復興。 (インドでは、ヒンズ―教が主ですが、六億の人口で、現在、350万人が仏教徒といわれています。) |
| 1900年代 | チベット・ダライ・ラマ十四世、インドに亡命 |
| バラモン教 | インドの仏教以前の宗教です。ベ―ダ―聖典祭儀により、儀礼がきまっており、 その通りにする事が神の恩恵を受けるとします。 |
| ヒンドゥ―教 | バラモン教の延長です。インドを中心とし、東南アジアに広まる。 |
| ユダヤ教 | 中東。聖書の中の旧約聖書を経典とします。やはり、戒律や儀礼が細かいです。 |
| 儒教 | 孔子が中国で唱えた人生・人間のあり方。 |
| 仏教 | インドでゴ―ダマ・ブッタが唱えた。縁起の法を説く。 |
| キリスト教 | イエス・キリストを信奉する宗教。新約聖書を崇める。 |
| イスラム教 | ムハンマドが啓示を得てコ―ラン(正しくはクルア―ン)を記し聖典とする。 世界の歴史上は、一番長く広大な国々から信奉されている宗教といえる。 |
| 上座部仏教 | 戒律を主とする出家至上主義。本尊は、ブッタのみである。 |
| 大乗仏教 | 慈悲を主として救いの手立てを多く持つ。本尊の種類は多種多様。 |
| 天台宗 | 法華経を主とし、大乗仏教を網羅する教え。 この世の中は、全て清浄であるとする。 女人成仏を初めて説く。比叡山延暦寺。 |
| 法相宗 | 唯識教学を基とする。大乗仏教のベ―スとなる。奈良薬師寺。 |
| けごんしゅう 華厳宗 |
華厳経を主とし、ビルシャナ如来を本尊とする。唯識教学による。 この世の中に、全て仏が宿るという。奈良東大寺。 |
| 浄土宗 | 浄土経典を主とする。アミダ如来が本尊。 この世の中は、すべてアミダ様によって救われていると信心する。 京都知恩院。 |
| 浄土真宗 | 浄土宗より分離。特に日本で、親鸞を崇める浄土門徒。本願寺。 |
| 臨済宗 | 座禅を主とする。公案という問答を持つ。 人間の計らいを超えた仏の世界に入れる。妙心寺、大徳寺など |
| 曹洞宗 | 座禅のみを行う。臨済に同じく人間の計らいを超えた仏の世界を体現する。 永平寺。 |
| 日蓮宗 | 法華経を主とする。特に、日本で起こり日蓮を教祖とする。久遠寺。 |
| 真言宗 | 密教経典による。大ビルシャナ如来(大日如来)が、本尊。 この身、この世での成仏を説く。金剛峯寺、成田新勝寺 |