オンライン・レッスン No. 7


それでは、LESSON NO.7を、始めます。 ここまでもそうでしたが、新しいことを、憶えるときに、 以前やったことを忘れてはいけません。 畑に作物を作るように、まず耕し、種を蒔き、水をやり、お日様に当て、肥料をやり、 というように、積み重ねていってください。 水が涸れてきたら、また、水をやらなくてはいけません。 自分の不得意なところも、嫌がらず練習しましょう。

Lesson no.6の内容は非常に難しいものがありますので、 ここで、一度まとめをします。

立ち方、座り方はいいですか?

楽器の持ち方。

ピストンの押し方。

息の吸い方はいいですね?

吸ったら、吸ったと同時に、唇を閉じ、舌を歯の裏につけます。

身体の力を抜きながら、tuと言いながら、舌を離します。 息が出て行くとき、息は唇を押し広げようとしますが、 唇は、開かれまいと、我慢します。 このとき音が出ます。 音が出たら、その音を、高さや大きさが変わらないように、延ばします。

これが、ロングトーンの練習ということになります。

身体の中に息がたくさんある間は、息は勝手にどんどん出て行きます。 その圧力に負けて、また息苦しさに負けて、唇を開いていたのでは、 練習効果は望めません。 初めは、少し苦しいですが、続けてやってください。 少しずつ、楽になるはずです。

また、逆に身体の中に息がなくなってきたときには、同じ音量を保つために、 少し、息を多めに入れてやらなければいけません。

ロングトーンの練習は、同じ音程、同じ音量が、原則です。 少し慣れてきたら、できるだけ、小さな音量で、長く吹けるように練習しましょう。 自分の息を自分でコントロールしているんだと思いながら練習してください。

【ロングトーンの練習方法】その1

では、ここからは実際の譜面を吹いてみましょう。 楽譜を想像してください。 では、トランペットの譜面上でソの音(実音F)の全音符が4個あると思ってください。

テンポはゆっくり、四分音符で60位。

1個目の全音符は、タンギングをせずに、 ゆっくり、唇の間から息が漏れるようなつもりで、P(ピアノ)で演奏します。

2個目の全音符は、歯の裏側に舌を付けて、離す(タンギング)方法で、 やはりPで吹きます。

3個目と4個目はタイでつながっていて、タンギングをして、始め、

4個目の全音符のところが一番大きくなるように、F(フォルテ)までクレッシェンドをします。

4個目の全音符のところから、最後までPまでデクレッシェンドします。 この一連の動作を「一息で」行います。 (楽譜で書けば、簡単なことでも、言葉で説明するのは難しいですね。) 4小節(16拍)終わったら、4拍休みます。

次はソ#で同じことをやります。

次は、またソの音でやります。

次はラの音に行きます。

ソの音に戻ったときに、吹き始めと同じ状態で吹けているか、

自分を観察しながら、行ってください。

このやり方で、上下1オクターブ、つまり2オクターブ吹けるようになるのが、 とりあえずの目標です。頑張って練習しましょう。 できない人は、できるところまで、一日のうち、一度はやってみましょう。 始めは、できないのが当たり前です。

唇は、タンギングすることやクレッシェンドすることによって、 息の力で拡げられようとします。 息の力に負けて、唇が拡がったのでは、音になりませんから、 唇は、音が出たときの形を守ろうとしなければなりません。 音の出る形を守ろうとすることで、唇と呼吸はしだいに鍛えられ、 安定度も増してきます。 焦らず、じっくりと、この練習に取り組んでください。

【ロングトーンの練習方法】その2---New!!

余り、練習時間がない人のために、短い時間で効率よく、呼吸法の練習ができる譜例を紹介します。ある程度、吹ける人は、これで充分かも知れません。少し、ウォームアップをやってから(Fの音が無理なく出せるようになってから)、行って下さい。

4/4拍子、テンポは四分音符=60で、中音域のソ(実音F)を1小節吹きます。1小節休みます。この時、息の量を残さないように、できるだけ多く吐いて下さい。音色と音高に気をつけて、フォルテで吹くことになります。次は2小節分のばします。お休みは1小節です。次は3小節のばして、1小節休みます。こうして1小節ずつのばしていって、8小節、無理なく伸ばせるようになるのが目標です。時間のない時は、これだけでもやらないよりは遥かに効果があります。

時間が、もう少しある人は、同じ事を、すぐ上のド(実音B♭)でもやりましょう。次は、同じ事を下のド(実音B♭)、その次は最初のソ(実音F)の1オクターブ上のソ、その次は最初のソ(実音F)の1オクターブ下のソ・・・とやって、最後に最初のソの音でおしまいにします。


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